農学部・英語体験記

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英語を使った教育

高柳 茉希 農学部国際開発農学専修4年

学部後期課程(農学部国際開発農学専修)での英語を使った教育には大きく分けて2つありました。以下それぞれ紹介します。

1.英語表現法
3年生の必修科目として英語表現法の授業がありました。当専修では海外での実践的な研究を推奨しており、その際に役に立つ英語を身に付けるとともに、現地で日本を紹介できるように日本文化にも焦点を当てた授業でした。基本的には日本の伝統文化を紹介したビデオを日本語で見て、その内容に対して感想や議論などを自由に英語で話すスタイルでした。今後海外で研究する際にはこの授業で学んだことを生かしていければと思います。

2.研究室のゼミ
私の所属している研究室は過半数が海外からの留学生のため、研究室内での会話は基本的にすべて英語で行われます。農学部ということもあってかアジアやアフリカ、南米など非英語圏から多く留学生が来ています。そのため非ネイティブの英語の発音に慣れたり、日常会話を身に付けたりすることができました。また、週に1回あるゼミも英語で行われています。そのため、学期に1回ほどある自分の発表時には農学に関する英語の論文を読み、スライドを作り、英語で発表しなければなりません。発表には数週間ほど準備期間が必要で大変でしたが、英語を使用したプレゼンで成長することができたと感じています。

その他、専修とは関係ありませんが、全学の短期留学プログラムに応募して海外の大学の授業やフィールドワークに参加したりもしました。学部後期課程では高校や前期課程で学んできた英語をより実践的に使用できるような教育が行われていたと思います。今後はアフリカで作物や土壌の研究をしたいと思っているので、その際に役立てていきたいと思います。

 

農学部と英語

太田 充 農学部国際開発農学専修4年

農学部で過ごした2年半の間に、自分はいくつもの場所で英語を磨く場を得た。

教養学部のある駒場キャンパスから、農学部のある弥生キャンパスに移ってもう2年半が経った。後期課程に進み振り返ってみると、英語に触れる機会は案外多かったように思う。自分の所属する環境資源科学課程国際開発農学専修では、日本の民俗学について毎週英語でディスカッションをする「英語表現法」という授業や、植物栽培の実験手法について留学生と一緒に英語で学ぶ「crop management」という授業、さらにベトナムへの海外実習などが開講されていた。

これらの授業は、中高や教養学部時代の英語の授業とは質的に異なるように感じた。なぜなら、中学1年生からおよそ8年近く受けてきた英語の授業は、「英語を学ぶ」というものだったが、農学部の英語の授業は「英語で学ぶ」ものだったからだ。長い間机の上で勉強していた英語がそのまま自分の武器になるというのは不思議な感覚だったが、同時に自分がパワーアップしたようで嬉しくなったことをよく覚えている。

自分にとって農学部の英語の授業は、座学で学んだことが現場で自分を支えてくれるということを教えてくれたものだった。
 

文/農学部国際開発農学専修4年 高柳茉希、 農学部国際開発農学専修4年 太田充