教養学部(PEAK)・英語体験記
後期課程(3年~)の学び 2019.04.15
2019.03.31
■高石 涼香 教養学部教養学科超域文化科学表象文化論コース4年
私は教養学部後期課程の学融合プログラムでグローバルスタディーズを選択しました。英語を学ぶのではなく英語で学ぶこと、そして様々なバックグラウンドを持った海外の学生と積極的にコミュニケーションをとること、この2つが当初の目的意識としてありました。
グローバルスタディーズプログラムでは、必修科目としてグローバル教養実践演習という授業があります。そこでは、交換留学プログラムで東京大学に来ている学生とともに講義・映画分析・ディスカッションをし、学期末のプレゼンに向けグループ単位で準備を進めていきます。
授業では,Visible / Invisible City(視える/視えない都市)という題目のもとに、「東京」という都市がどのように描かれ、あるいは描かれてこなかったのか、不可視の部分はどこにあるのかがテーマになりました。グループのメンバーとは最終プレゼンに向けて学内で集まったり、実際にサブカルチャーの中心地原宿でフィールドワークを行うなどして交流も深まりました。
必修授業だけでなく、その他にも留学生と同じ授業をとる機会は多かったです。教授も英語ネイティブの方で他に日本の学生が一人もいなかったりすると、もはや自分が留学生のような緊張した気持ちで授業を受けていました。ディスカッションで積極的に話す学生の輪に入っていくのは最初は困難でしたが、母語とは異なる言語で思考し、発信することへの抵抗感が薄れ、やがて慣れていきました。日本に来ている留学生には日本の学生の発言に耳を傾けてくれる人が多く、それも留学生の輪に入っていきやすかった要因の一つかもしれません。
自身は長期の留学に興味はあったものの、時間的制約などからなかなか踏み出せませんでした。しかしグローバルスタディーズを通じて、「東大にいながらにして海外の学生と交流し、授業を受ける」ことが実現できたのは今後の人生においても大きな糧になると思います。