サマープログラム体験記
自分からチャレンジ!東大が提供するプログラム 2019.03.31
2019.03.31
■小松 詩織 法学部3年
幼い頃から海外に行くことが多かった私は、大学に入学したら英語だけでなく第三外国語も身につけてグローバルに学びの場を広げていきたいと考えていました。そんな私に、東大に進学した高校の先輩がトライリンガル・プログラム(通称TLP)というプログラムの存在を教えてくれました。日本語・英語に加えて第三外国語の運用能力も鍛えるために設けられたTLPの制度がとても魅力的で、当時高校一年生だった私は俄然受験勉強のやる気が出たことを今でも鮮明に覚えています。
私は第三外国語として中国語を選択しました。中国語は簡体字が使われるので読解はなんとなく漢字から想像することで意味がわかることも多いのですが、何より発音が難しい!听力(リスニング)と说力(スピーキング)にとても苦戦する言語です。しかし、TLPの授業は中国から来たネイティブの先生が担当してくれる上に、授業中はほぼ全て中国語で進行するので、自然と耳が中国語に慣れるようになりました。TLPの学生同士で中国語を使って話したり質問しあったりする時間も多く、みんなで切磋琢磨し合いながら学ぶことができるので、中国語の学習を始めて1年半でHSK5級(中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができるレベル)を取得することができました。
また、駒場では多くの英語の授業が開講されています。私は1Sセメスターで20世紀前半のアメリカの新聞に掲載されている漫画を研究する授業を履修しました。たくさんの英字新聞に触れ、絵の特徴や技巧、漫画に示唆されている事柄や背景にある社会情勢について外国人の先生やクラスの友達と英語でディスカッションし、最後にはグループに分かれて英字新聞の漫画を作成しました。駒場の授業では、英語はこれまで「学ぶ」ものだったのが「使う」ものに変化していきます。授業への臨み方次第で、一つの事柄を多角的に捉えて学ぶことができるのでとても楽しいです。