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モヤモヤ解消の強い味方 教養学部進学情報センター―特集:進学選択のリアル(3)

モヤモヤ解消の強い味方 教養学部進学情報センター―特集:進学選択のリアル(3)

進学選択特集2019

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進学選択特集

東大生ならば、必ず通る通過点。それが「進学選択」(通称「進振り」)です。将来の進路にも関わることもあり、受験を前に不安に感じている方も多いのでは? そこで本特集では、進学選択をクローズアップ。進学選択に関する情報提供や個別相談などを実施している、教養学部進学情報センターに話を聞きに行ってきました。
第1回第2回でご登場いただいた青木優准教授と永井久美子准教授。お二人は、日ごろ教養学部進学情報センターで、進学選択への不安や悩みを抱える学生の相談に応じています。果たしてどのような雰囲気で行われているのか。この夏志望登録を控えた教養学部文科三類2年生、白賀可奈さんの公開相談をお送りします。

ピークは春と夏 迷える学生の個別相談

――今さらで恐縮なのですが、進学情報センターとはどのようなところなのでしょう。

永井久美子(東京大学教養学部進学情報センター 准教授) 主に教養学部前期課程の学生に対し、後期課程への進学についての情報を発信し、進学選択に迷う学生には進路相談を行う、教育・研究サポート施設です。場所は多くの講義が行われる駒場キャンパスの1号館にあるため、学生も立ち寄りやすいロケーションです。

青木優(東京大学教養学部進学情報センター 准教授) 資料室には各学部の便覧や授業案内、大学院各研究科の募集要項を揃えています。開室時にはいつでも閲覧できます。「進学情報センターニュース」では進学選択にまつわる集計データのほか、シンポジウムの模様や先輩方の寄稿なども掲載しています。

進学選択特集 進学情報センター資料室
進学情報センター資料室の様子(出典:東京大学教養学部進学情報センター

永井 進学についての個別相談は、理系については青木先生、文系については私が主に対応しています。

――個別相談を利用する学生は多いのですか。

青木 3月や4月は相談件数が増える傾向にあります。1年次の成績が確定して、さあどうしようと訪れる学生は多いですね。また新入生がどの科目を取ればいいかと、履修相談に来ることもあります。あと7月から8月ですね。いざ希望の学部学科にエントリーするとなった段階で、迷うことも少なくないようです。

文科三類から法学部にチャレンジって大変なの?

白賀可奈(教養学部文科三類2年) 実は私も第一段階の志望登録に向けて、少し迷っているところがあるんです…。

永井 どうしたのですか?

白賀 私は法学部を志望しようと思っています。前期課程で法学の講義を受けるうちに、面白いなあって興味が湧いてきたんです。でも文科三類からだと、ある程度成績も必要ですよね。それに法学部特有の専門科目が多いと聞いています。結構大変なのかな…って不安なところもあって。

青木 (進学選択の)学部ガイダンスは出席したかな?

白賀 はい。

進学選択特集 青木准教授・永井准教授
個別相談に対応する青木准教授(左)と永井准教授(右)。相談は和やかに進む。

永井 文科三類から法学部に進学するのは、珍しいことではありませんよ。成績さえクリアできていれば、そんなに不安になることはないと思います。

白賀 成績さえクリアできれば(笑)。1年生から全科類枠は意識していたので、それなりに頑張ってきたつもりです。あとは志望状況によるということですね。

青木 専門科目の学習について不安がある場合は、東大の他の相談施設を紹介することもあります。まあ、大変なのは仕方がないね(笑)。

学部に縛られずに柔軟に学ぼう

青木 ところで白賀さんは、将来のキャリアを既に考えているのかな?

白賀 まだ決めてはいないのですが、外交官や官僚もいいなって。けれども新聞やテレビ局の記者など、マスコミにも興味があります。「官僚になるには法学部じゃないと」みたいな話も時々聞くのですが、進学する学部で、将来が決まってしまうものなのでしょうか。

永井 官僚を多く輩出しているのが法学部なのは確かです。けれども他の学部の卒業生でも官僚になった方はいますよ。

白賀 そうなんですね。

進学選択特集 進学情報センターでの個別相談
たくさんの資料をもとに個別相談が進む。

永井 (「東京大学新聞」を見ながら)例えば昨年度の卒業生は、経済学部から金融庁、経済産業省、財務省に数人ずつ入っていますね。教育学部からも経済産業省や厚生労働省に入る人もいました。また後期教養学部から外務省に行く人もほぼ毎年います。また理系の学部から、国土交通省や農林水産省に入省するケースもよく見られます。逆に法学部から民間企業に就職する人も近年増えていますよ。

白賀 結構いらっしゃるのですね。意外でした。

永井 進学選択の際に、卒業後の進路を考える必要はないとは言いません。けれども、所属する学部に縛られることもないのかなと。

青木 そういえば、先日進学選択シンポジウムに登壇された文学部社会学科の卒業生は、学生の頃に美術史学など他学科の講義も積極的に履修していたそうで、テレビ局で番組制作をするようになった今、とても役立っているそうです。

永井 進学選択は所属する学部や学科を決めることになりますが、所属先の専門分野以外のことはまったく学ばないというわけでもありません。あまり頑なにならず、柔軟に考えるのがよいと思います。

白賀 はい、ありがとうございます。モヤモヤがスッキリしました!

(相談を終えて)

白賀 進学情報センターの存在は知っていましたが、利用したことはありませんでした。けれども今日先生方に相談してみて、もったいないことをしていたなぁと思いましたね。自分では知る由もない情報をいただけたり、いろんな観点からアドバイスをもらえたりして貴重な時間でした。履修科目や成績のことも相談できるので、後輩のみなさんもぜひ活用してほしいと思います!

進学選択特集 白賀さん
個別相談を受け、不安が和らいだと語ってくれた白賀さん。

参考リンク
東京大学教養学部進学情報センター
東大ことはじめ – 進学選択
東大ことはじめ – 東大の教育体制

2019.9.17
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム