特集:東大生の住まい方(3)実家暮らし編

2022.03.18

住まい

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実家暮らしってどんな感じ?先輩に聞いてみよう!

東大生の多様な住まい方を取り上げる本企画。第3回は、実家から東大に通う学生を取り上げます。これまで意外と語られることの少なかった、実家暮らしならではのメリットや親との関係など、実家暮らし生のリアルを先輩に教えてもらいましょう!


  • Interviewee Profile

    氏名:中西真由さん
    所属:経済学部(4年生)
    出身:神奈川県
    現在の住まい:神奈川県内の実家
    通学時間:駒場キャンパスまで約60分(乗換1回)
         本郷キャンパスまで約100分(乗換1回)



実家からの通学を念頭に大学選び

――志望大学は、どのような基準で選んでいましたか?
 自分の中で実家から通える国公立っていうのがあって、あと言語に興味があったのでそれを考慮して選びました。東大以外も検討したんですけど、一応東大を第1志望にと思って受験しました。

――実家から通える範囲の大学で探されていたんですね。
 そうですね、東京から出る意味をあまり感じていなくて、実家から通えるメリットの方が大きいかなと思ってました。一応少しだけ調べたことはあるんですが、金銭面の負担が大きくて、家賃や生活費がこれぐらいかかるというのをネットで見て、やっぱり実家が1番安いんだなと。

――では、東大への進学が決まった時も、実家を出ることは考えなかったですか?
 少し遠いので一人暮らしも一瞬考えたんですけど、やっぱり通えるなら実家の方がいいなと思いました。高校時代も、東京の高校に70分くらいかけて通っていて、駒場キャンパスは高校よりも実家から近いので、少なくとも駒場の間は実家だろう、とそんなに悩まなかったです。寮もパンフレットは見たんですけど、自分の中で寮は集団のコミュニティがあるイメージで、自分の性格的になじめるのかなと不安を持ちながら暮らすのは嫌だなと思って。自分には合わないのかなと、あまり考えなかった気がします。

コロナ前の大学生活:通学時間と外泊問題

――ちょうどキャンパスが変わるタイミングで、コロナ禍になってしまったんですよね。
 経済学部は2年生の後期まで駒場キャンパスなので、それまではずっと駒場に通っていて、本郷キャンパスに移る頃はもうコロナで授業は全部オンラインになりました。駒場の頃は、私は週5で授業を入れていて、1限の日も週2、3回はありました。

中西さんの平日スケジュール

――通学は大変ではなかったですか?
 押しつぶされながら、かばんがどっかにいきながら、頑張って乗ってましたね(笑)。ただ、高校の時からなので慣れてはいました。高校時代も遅延がよくあったので早めに家を出る癖がついていて、大学も授業の30分前には教室に着いていました。帰りも、夜遅くなれば逆に空いてますけど、5限が終わってすぐ帰るとラッシュと重なったりしましたね。

――通学時間はどう過ごしていたんですか?
 音楽を聴いたり漫画を読んだりもしてたんですが、基本は大学の課題をやる時間にしてたかな。行きは、その日の授業の1回前のレジュメを見直して、帰りはその日の授業を見直してと、予習・復習を電車内で終わらせてました。満員電車は乗客同士の思いやりの心が大事なので(笑)、本当に混んでる時は、私もレジュメは出さずに、第2外国語のリスニングをイヤホンで聞くだけにしたりとか。自分の中でやることのバリエーションをもって、臨機応変にやっていました。

――家から少し遠いですが、休みの日も大学に行くことはありましたか?
 所属していた演劇サークルが結構忙しくて、大体ずっと何かしらの作業があるんですよ。他の演劇サークルの手伝いもあるので、駒場時代はほぼ毎日、週7で行ってましたね。なので、もちろん定期も買っていて、半年で5万円程度だったと思います。あと、試験前は図書館に行ってました。試験勉強なら近所の図書館でもいいんですけど、例えば、駒場生が受けるALESAや初年次ゼミナールとかのしっかりしたレポートを書くには、やっぱり大学図書館へ行かないと駄目だなというので休日も利用していました。


滋賀県での課外活動プログラムの様子

――周りの友人の住まい方をみて、どんなイメージを持っていましたか?
 友人は、実家と一人暮らしが同じくらいいて、寮暮らしの人もちらほら聞きます。国際寮に住んでる人は、ハロウィンパーティーをした話をしてくれたり、寮暮らしを満喫してるイメージですね。あと、以前サークルで寮内の部屋を使わせてもらったことがあって、その時にはじめて寮に入ったんですが、ホワイトボードに落書きがあったりして楽しげだなという印象です。
 一人暮らしの子は、やっぱり自立してると感じます。駒場時代にクラスの人とお昼をしていて、私が学食を食べてて、一人暮らしの人が自分で作ったお弁当を持ってきてたりすると、ちゃんとお金のことも考えて生活していてすごいなと。あと、自分が気軽に友達に家に行けたりするので、自由でいいなと思います。誰々の家に誰々が泊まったみたいな話を聞くと、すごい青春してるなみたいな。私の家はみんなの住む場所から遠いので、大学の友達が家に来ることはないし、自分も友達の家にそれほど気軽に泊まれるわけではないので、この子の家に友達は泊まっていくのに私は帰らないといけないのか…ということもありましたね。そういう部分で羨ましさはあったかもしれません。

――実家暮らしだと、やっぱりその辺りは少し面倒もありましたか?
 周りの実家暮らしの女子は門限があることも多いので、うちは門限もなくてかなり緩い方だと思います。それでも、やっぱり親がいるので連絡はしないといけないし、親に一言許可をもらう面倒はありましたね。心配を掛けちゃいけないなというのもあるので。それでいうと、サークルで結構泊まり込みの作業があって、最初の頃は、親に「何で泊まる必要があるの」と言われたりして。それで、仕方なく泊まらず家に帰ったりもしたんですけど、だんだん親も夜遅く帰ってくるのに慣れてきたかなと思ったら、徐々にちょっと1回泊まったりしてみて。真面目にサークルしてるんだよというのも伝えたりして、最終的には親も認めてくれました。今思うと、入学当初は規律を守ってという感じもあったけど、親も次第に大学生活というものを理解してきて、私自身で考えて決めたらいいよと考え方も変わっていったと思います。

コロナ禍の大学生活:実家でのオンライン授業

――3年生になる頃にコロナ禍になって、生活は変わりましたか?
 経済学部は大講義が多くて、それが全部オンライン授業になってしまったので、ずっと家で授業を受ける感じになりました。4年生になっても変わらずオンラインで、サークルの活動場所も駒場なので、ほんとに本郷に行ったのは、総合図書館のこの本が借りたいという時や、卒業アルバムの写真撮影に行ったくらいですね。もっと本郷にも通いたかったんですけど。

――実家でオンライン授業を受けるにあたって、なにか不便はありましたか?
 自分の部屋にWi-Fiがなかったんでそれは通してもらって、部屋でオンライン授業を受けてました。親もテレワークで割と家にいたので、サークルの会議をしてる時に親が入ってきたことはありましたね(笑)。なので、絶対に部屋に入ってきてほしくない試験の時や、あと就活もしていたので面接の時は、必ず親と予定を共有していました。

実家から東大に通おうとしているあなたへ

――では、大学生活を振り返って、実家暮らしのメリットはどんなところだと思いますか?
 経済的な、また生活上の心配をせずに、学生生活でやりたいことに集中できるのが良かったのかなと思ってますね。特に、私はサークルがほんとに忙しくて、公演の準備期間は朝行って夜帰ってという生活だったので、その時に帰ってご飯があるとか、家の掃除もされてるというのはかなり助かっていました。あと、学生生活で何か心配事があった時、例えば就活や進路で悩んだ時にすぐ家族に相談できるので、心配事も一緒に背負ってもらえますし、そういう安心感もありますね。

――逆に、実家暮らしで、ここは大変という部分はありますか?
 生活力がつかなくて自立できないところと、とにかく遠いところですね。一人っ子というのもあって経済的にも親に頼っているし、やっぱり家事は必要に迫られないとやらないというのもありますし。ほんとに恥ずかしい話なんですけど、大学に入ってからも親に朝起こしてもらったりしていて。就活を始めて、最近やっと働き始めた後のことを考えて自分で起きようって変わったんですけど。大学時代は金銭面のことがあるので考えなかったですが、自立するためにも、大学を卒業したら絶対一人暮らししたいと思ってはいます。

――最後に、実家から東大に通うことを考えている受験生に、メッセージをお願いします。
 もし、実家と一人暮らしで悩んでる人がいたら、実家も悪くないというのは伝えたいと思っていて。他の暮らし方は経験していないし、その人が大学で何を重視したいかにもよると思うんですけど、サークルや勉強など大学で自分がやりたかったことに全力投球できますし。通学時間はかかりますけど、金銭面などメリットもかなり大きいと思うので、実家暮らし、いいと思います!

――実家暮らし生の生活がリアルに伝わってきました。どうもありがとうございました!

2022.02.22
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム