前期課程・英語体験記

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ハードだからこそ得られるものも大きい

原 文聖 文科一類2年(法学部内定)

東大では、1年次に必修の英語の授業があります。中でも特徴的なのが、文系の学生が履修するALESAという授業です(理系の学生は、実験に基づいて英語で論文を作成するALESSという授業が必修になっています)。

この授業では、論文の書き方や先行研究の探し方などに関するレクチャーを英語で受け、1学期かけて自ら英語の論文を書くという授業です。英語で授業を受けること自体、高校時代まではほとんど経験のないことである上に、毎週のように宿題が課されるこの授業は、他の授業と比べても格段にハードでした。しかし、大学生にとって必須の能力であるアカデミックスキルを1年生の段階で身につけることができたことは、これまでの大学生活で非常に役立っています。また、1学期間英語で授業を受けた経験は、その後大学のプログラムで短期留学に参加する際の心理的障壁を押し下げてくれましたし、実際に現地でも生きたと思います。

ハードな活動ほど、全力で取り組むことで得られるものも大きい ― この「法則」は、大学生活におけるあらゆる活動に当てはまるように感じています。読者の皆さんが将来、東大の英語の授業から多くの学びを得ることができることを願っています。

 

英語で論文を書くという「基本」を身につける

好永 るり佳 教養学部理科二類1年

私が最も印象に残っている駒場の英語の授業は、ALESSという、科学論文を英語で執筆する授業です。私のクラスでは、班で協力して実験を行い、得られたデータを用い個別で論文を執筆しました。

それぞれの課程に困難や苦労があった一方、収穫も何よりも大きかったのがこの授業でした。例えば、論文執筆の段階では、まずは基本的な論文の構造や論文向きの表現を教わりました。受験の英作文にかなり苦手意識があった私は、最初は構想を練るのにかなり時間を使いましたが、先に基本を教わっていたおかげで何とか形にすることができ、それをピアレビューで修正し次のセクションの執筆に取り掛かることで、だんだんと執筆の効率が上がっているという実感が湧きました。また、論文には欠かせない引用形式についてもみっちりと基本を学んだおかげで、他の英語の授業、それだけでなく英語以外の授業のレポートでもその知識を活かすことができました。

今までの英語学習以上に、実用に結びつくという実感の大きい、実りある授業でした。
 

文/教養学部文科一類2年 原文聖、 教養学部理科二類1年 好永るり佳