五月祭・駒場祭

2021.04.07

課外活動

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東大には2つの大きな学祭がある。それが五月祭駒場祭である。

五月祭はその名の通り、毎年5月に本郷・弥生キャンパスで開催されている学祭だ。2022年度で第95回目となる五月祭の歴史は古く、その起源は1923年5月5日に行われた学友会(学生の自主的活動の環境向上を目指す学生自治団体のこと)大会の大園遊会にまでさかのぼる。

一方駒場祭は、毎年11月に駒場キャンパスで開催されている。その起源は、1891年から1949年にわたって行われていた、旧制第一高等学校(通称「一高」、現在の教養学部前期課程の前身)の「紀念祭」にあるという。この一高が戦後の学制改革により1950年に廃止され、新制東京大学へ完全に移行すると同時に開始された駒場祭は、2022年度で第73回目を迎える。

これらの両学祭は、現在ではそれぞれ五月祭常任委員会と駒場祭委員会を中心に、学生たち自らの手で運営されている。例年10万人を優に超える来場者数を誇っており、日本屈指の大学祭といってよいだろう。クラスや部活、サークル、研究室単位での出店のほか、ステージやパフォーマンスも盛んで、参加団体はおよそ500にのぼる。その賑やかな様子は毎年多くのメディアに取り上げられており、テレビのワイドショーなどで目にした人もいるに違いない。

だが、単に「賑やか」「楽しい」だけで終わらないのが、東大の学祭である。それが「学術企画」や「公開講座」といった、アカデミックな企画の存在である。「学術企画」は、様々な研究室や学生団体が、自らの研究成果を発表する場である。展示型企画や体験型企画、講演型企画があり、子供から大人までが気軽に楽しく参加することができる。また「公開講座」は、実際に東大で教鞭をとる先生が一般の方を対象に講義をするという企画であり、東大の学びを体感できる貴重な機会である。もしかすると、そこでの先生との出会いが自分の進路を決めるきっかけになった、ということもあるかもしれない。その他、一流の知識人を招いて講演会を開くこともあり、例えば2017年度の第68回駒場祭では、解剖学者であり東大の名誉教授でもある養老孟司氏が講演を行った。

エネルギッシュでアカデミックな祭典、それが東大の学祭なのである。

最終更新/2022年11月 
文/学生ライター・伊達摩彦