ちょっとしたきっかけから東大を目指すことに。勉強だけではない大学生活を楽しむ―未来の東大女子へVol.5 学生インタビュー
未来の東大女子へ 2022.09.30
2022.03.09
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東大の女子学生は、どのような高校生活を送っていたのでしょうか。また、東大ではどんな大学生活を過ごしているのでしょうか。
東大を目指している受験生はもちろん、とくに未来の東大女子のみなさんに、現役の東大女子からのメッセージをお届けいたします。
PROFILE
――高校では、どのようなことが思い出に残っていますか。
ずっと部活でバレーボールをしていたので、その記憶がほぼ100パーセントって言ってもいいくらいなのですが、授業に関しては、すごく好きだった世界史の授業のことは結構覚えています。例えば『映像の世紀』といったドキュメンタリーの映像だったり、今、授業で取り上げている時代に関係する真面目な映画だったりを見せてもらっていたのが、とても楽しかったです。1年生の頃は、本当に部活ばかりの毎日でしたが、2年生の11月に引退してからは勉強に専念するようになりました。
――高校2年生ぐらいまでは、それほど受験を意識した生活という感じではなかったのでしょうか。
そうですね。塾ではクラス分け試験があったので、その前後だけは勉強をしっかりするようにしました。塾にいる時間は特に集中して勉強をして、高校では、むしろ学校生活を楽しみたかったので、高3になっても体育の授業になるとはしゃいだり、休み時間も友人とバレーボールをしたりしてストレスを発散していました。
――ストレスという言葉がでましたが、ストレスを感じたときはどのようにリラックスされていましたか。
ストレスがあると感じたときは、甘いものを食べたり、本を読んだりしていました。ちょうど塾の近くに書店があったので、よく休憩時間中に本を買ってきて、読んでいましたね。 私は、基本的にどんな状況であっても、「いかに楽しめるのか」、「いかに充実させるか」ということを考えているのですが、やはり一番リラックスできるのは本を読むことですね。
――どんな本がお好きなのでしょうか。
いろいろ読むのですが、受験期にはまっていたのは、向田邦子さんのエッセイです。ひとつひとつが短いですし、簡単に読めるのでよく読みました。受験期には、短くて質のいいエッセイを読むのもおすすめですね。あとは世界史の先生に、ロシア文学をすすめていただいたので、長編ですが「カラマーゾフの兄弟」も読みました。 一番ストレスがたまっていたときは、本当に気楽に笑える漫画を読んで、笑うことでストレスを発散させていました。本でストレス解消するのは今でも変わらないので、読書量を見れば私のストレスは一目瞭然だと思います(笑)。
――東大を志望することは、ご自身にとっては自然なことでしたか。
そうですね。東京大学は志望校として意識する大学の一つではありました。
――高校生のときに、東大のキャンパスにいらっしゃったことはありますか。
はい。高校が東大にわりと近かったので、学校や塾の友人たちと来たことがあります。夏に行われる高校生のための東京大学オープンキャンパスにも参加して、文学部などを見学しました。
――東大のキャンパスを身近に感じていらっしゃったのですね。東大受験を勧めてくれた人はいましたか。
はっきりと勧められたことはないです。両親は「そんなに頑張らなくていいよ。自分が本当に行きたいなら目指してもいいけど、国立だからといって、目指す必要はないよ」と言ってくれていました。でも、まわりにも東大を目指している人がいて、自分でも意識するようになり「東京大学は面白そうだし、せっかくなら自分が面白そうだと思う大学に行ってみたい」と思いました。
――東大に入って、どのようなことが良かったと思われますか。
東大には、学ぶことが好きな人が多いので良い刺激にもなりますし、学びを深めるにはとても恵まれている環境だなということを実感しています。学部によって違いがあるかもしれませんが、教育学部では担当教授が私のことを覚えてくれていて、近い距離感でいろいろとお話を聞くことができることも良かったですね。また、本好きの私にとって、東大のキャンパスにある図書館は蔵書数が多くて、毎回どの本を読むか選ぶのが楽しみです。他大学のことはよくわからないのですが、私は、東大で充実した学生生活を過ごせているので、とても満足しています。
――高校ではバレーボール部だったとお聞きしましたが、大学でも何かスポーツをされていましたか。
ラクロス部に入っていました。東大には「東京大学運動会」という運動部を取りまとめている組織があって、ラクロス部女子も「運動会」に属する運動部の一つなんです。同じ運動会の女子や男子とも共通の話題があるので、結構、仲良くなりました。
私の大学1、2年生のときの写真は、駒場キャンパスのグラウンドでラクロスの試合のときに撮ったものが多くて、本郷キャンパスの思い出の場所は、図書館か、グラウンドかという感じです。
――東大ではラクロス部でも活躍されて、文武両道の学生生活を過ごされていたのですね。
――東大に入る前に、東大の女子学生と交流する機会はありましたか。
私はありがたいことに、まわりの先輩が東大に行ってらっしゃって、その素敵な先輩方から、楽しく大学生活を送っていることを聞いていました。私が教育学部に進んだのも、部活の先輩から学部の授業についてお話を聞くことができたからということもあります。
――女子高生はどのようなきっかけで東大を志望するようになると思われますか。
やはり身近に東大に行った女性がいるというのは大きいように思います。私も、実際に東大に行ってる先輩を知らなかったら、たぶん目指さなかったと思います。 有名な人ではなくて、自分の先輩だったり、同じ学校の人だったり、近所のお姉さんだったり、そういった身近な人が行っていて、そこで楽しく過ごしているお話を聞くことができたら、東大を志望校のひとつにしようと考える人が増えるのかもしれないと思います。
――東大を目指す女子高校生に伝えたいことはありますか。
いろいろな可能性が開ける大学だと思うので、目指してみて損はないと思うし、充実した学生生活が送れると思います。大学では「どのような授業を取るのか」、「どの学部に進むのか」は、自分で選ぶ必要がありますが、自分できちんと選べば、かなり充実した生活が送れると思います。
――今は、東大を目指していない女子高生に何か伝えたいことはありますか。
人それぞれだと思いますが、東大を志望校のひとつにするかどうか一度考えてみて、もし少しでも興味があれば、まずは情報を集めることから始めてもいいんじゃないかと思います。 一度調べてみると、もしかしたら自分の興味と合致するようなことがあるかもしれないですし、食わず嫌いで敬遠しているのならば、それはとてももったいないのではないかなと思います。
―― 自分で調べてみることが、きっかけになるかもしれませんね。高校生・受験生へのメッセージありがとうございました。
大学1年生のときからラクロスの練習や試合をしていた農学部グラウンド、御殿下グラウンドが東大の好きな場所です。農学部グラウンドは、農学部キャンパス(弥生キャンパス)の西側にあります。近くにテニスコートや野球場もあり、東京大学運動会に所属する運動部などが日々練習をしています。ぜひ東大のキャンパスマップで、農学部グラウンドや御殿下グラウンドを探してみてください。