「学業も極め、思い描くアカデミックとアートの交わりに心を向ける」薬学部・学生インタビュー
STUDENT VOICE
2026.02.25
2026.02.25
#学生インタビュー
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#課外活動
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東大生はどのような学生生活を送っているのでしょうか?STUDENT VOICEでは、学生同士のインタビューをとおして、大学での学びだけでなく、課外活動にも積極的に取り組む学生たちの姿を紹介します!


氏名: 犬飼 こより
所属: 教養学部
入学: 2022年度
出身校:遺愛女子高等学校
「お前は東大に行け」
犬飼さんが東京大学を意識するようになったきっかけは、高校時代、とても怖かった担任の先生からのこの一言でした。半ば強引に背中を押される形で勉強量を増やしていく中で、「全国から優秀で、さまざまな経験をしてきた人たちが集まる環境で4年間を過ごせたら、きっと楽しいだろう」という思いが芽生えたといいます。その想像は次第に現実味を帯び、東大をめざすことそのものにワクワクする気持ちが高まっていったそうです。

入学後、犬飼さんが特に力を入れて取り組んでいるのが、学生団体FairWindでの活動です。FairWindは、地方と関東圏・都市圏との間にある受験情報の格差を埋め、地方の学生にも高いレベルの大学を含めた幅広い進路の選択肢を持ってもらうことを目的としています。東大生が高校生に自身の受験経験や大学での学びについて話すイベントを企画・運営するほか、ホームページやメールマガジン、SNSなどを通じた情報発信も行っています。

東大合格者が過去に数人しかいない高校から東大に進学した犬飼さんにとって、自身の経験を地方の学生に還元できるこの活動は、大きなやりがいとなっています。イベントの準備は大変ですが、生徒の表情が変わる瞬間に立ち会えたときには大きな喜びを感じるといいます。「東大生って思ったより普通の人で話しやすかった」「東大に行きたくなった」といった前向きな感想をもらうことも多く、それが活動を続ける原動力になっています。

犬飼さんの大学生活を語るうえで欠かせないのが、スウェーデンへの留学経験です。幼い頃から母の影響で英語に触れ、外国語を通して異なる文化とつながる感覚に魅力を感じてきた彼女。「日本語や日本の常識が通じない環境に長期間身を置きたい」「もっと世界の多様な側面を見てみたい」という思いが強まり、留学に挑戦することを決めました。大学1年で参加した東京大学の短期プログラムで初めて海外を訪れ、大きな充実感を味わう一方で、自分の伝えたいことを十分に言語化できない悔しさも経験したといいます。

留学を通じて得た最大の財産は「人」だと犬飼さんは語ります。現地で出会った友人たちとは、国籍を越えて家族のように何でも話せる信頼関係を築き、留学後もお互いの国を行き来する関係が続いています。誰に対してもオープンで柔軟な姿勢を持ち、強い軸と行動力で社会貢献に取り組む友人たちの姿から、「自分もこんな人になりたい」「もっと頑張りたい」と日常的に刺激を受けてきたそうです。

東京大学に入ってよかったことを尋ねると、犬飼さんはここでも「人」と答えます。「『この人には敵わない』と思える人に数多く出会ったことで、他人と比べることにとらわれなくなり、自分は自分の考え方や生き方を大切にして行動できるようになった。」と言います。「『この人には敵わない』と思える人にどれだけ出会えるかが、人生を豊かにしてくれると考えるようになった」と話していました。

将来の目標は、日本と世界の人々をつなぐ仕事に就くことだといいます。言葉を武器に多様なバックグラウンドを持つ人々と関わり、自身の好きなことや得意分野、これまでの経験を生かしていきたいと語る彼女。また、ペンタリンガル(5カ国語話者)になるという目標もあるそうです。言語は人のアイデンティティに深く関わるものであり、心からのコミュニケーションを取るためには相手の言葉を知ることが大きな力になると感じている彼女ならではの目標ではないでしょうか。韓国語やスペイン語など、様々な言語に興味があるそうで、将来何語が話せるようになっているのか楽しみです。そして何よりも、「かっこいい大人」になること。それが、犬飼さんの昔から変わらない夢だそうです。

岡渚(農学部)
楽しく毎日が充実していた大学生活も、もう終わりを迎えます。春からは社会人1年目。大変なことばかりだとは思いますが、4年間の経験を糧に頑張ろうと思います。