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筋骨隆々!ボディビル東大生の意外な一面―文科三類・東大生インタビュー

2020.02.13

Student Voice

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StudentVoice山田碩人

STUDENT VOICE

氏名: 山田 碩人
所属: 文科三類→文学部(内定)
学年: 2018年度入学
出身: 洛南高等学校

服がはち切れそうなほどの大胸筋、そして縄文杉を彷彿とさせるほどの太い腕。丸みを帯びた臀部とそこからのびた大腿部は、到底同じ人間とは思えぬそれであった。そこに居るだけで空気が震え、大地が躍動し、誰もが目を奪われてしまうほどの迫力が、彼にはあった。そう彼は、……ボディビルダー。

「大学から始めても戦えるから」と、ボディビルを始めた理由を明かす彼だが、その実力は折り紙付き。入学後、運動会ボディビル部に入部しトレーニングを開始、関東学生大会では競技歴わずか一年半で予選通過、全日本学生大会への出場権を手に入れた。発達した筋肉の迫力とは裏腹に、物腰柔らかく、表情筋まで鍛えているのかと思わせるほど表情豊かだ。「努力が可視化されやすいのも、この競技の魅力です。」と笑顔で語る。限界を超えた日々のトレーニングと大会に向けての過酷な減量を乗り越えるほどの鋼の意志を持つ彼だが、彼の興味は己の研鑽だけにとどまらない。

現在の日本では法律上認められていない「夫婦別姓」を、事実上あえて選択して生活している家庭で育った彼が、家庭の苦労を知るようになったのは高校生になってから。その苦労の背景にあった男女の社会的格差を少しでも解決したいと、社会的影響力のある東京大学を志望。合格後は、現在二割以下である東大の女子学生比率向上を目指す「polaris―東大を目指す女子の道しるべ―」に所属し、女子高校生に向けて東大の魅力を発信する活動をしている。今では代表を務めるほど熱心だ。
なぜ男性でありながら、女子学生の問題に関わるのか。「男性の立場から活動することにも意味がある。」社会的に優位に立っている男性側が、女性の感じる格差にまず気づくことが大切だと、彼は語る。「男性女性関係なく、社会を構成する全員が問題意識を持ち、解決策を模索していかないと不等な差異を無くすことはできない。」
目指す先はもちろん、男女間の様々な社会的格差の解消だ。しかし、この多岐にわたる問題のすべてにアプローチするのは難しい。だからこそ、大学での女子学生比率向上という具体的な問題を通して社会に訴えかけていくことに意味があると感じているそうだ。
目の前には、なかなか女子学生比率が改善されないという厳しい現状がある。サークル代表として、彼は、地方在住の人も含めたより多くの女子高校生に東大の魅力を伝えたいという。さらに、女子高校生が東大を志望するうえで感じる障壁を取り払って、誰もが自由に東大を志望できる環境を作りたいという。そのために今後は、女子高校生だけでなく高校の先生や女子高校生の保護者にもアプローチしていきたいと話す。

高校生へのメッセージとしては、「部活に勉強に行事、目の前のことに集中して取り組むことが大事」と、理想実現のためにストイックに努力する彼ならではの言葉が返ってきた。彼の持つものが、その大きな筋肉だけでないことがよくわかる。

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2020.2.13
取材・構成/学生ライター・西尾健人