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知の宝庫、東京大学柏図書館へようこそ！

東京大学柏キャンパスは、最先端の研究が日々行われる、まさに「知」の最前線です。この広大なキャンパスの一角に、高校生や受験生のみなさんにぜひ知ってほしい場所があります。それが、知の拠点「柏図書館」です。今回は、柏図書館の魅力と、それがどのようにみなさんの学びをサポートするかについて紹介します。

 

研究者を支える、専門性の高い図書館

東京大学の本郷、駒場に次ぐ第3の主要キャンパスである柏キャンパスは、21世紀における新たな学問の発展を見据えて2000年に建設された学融合を志向する研究拠点であり、そこには宇宙、物性、生命、環境など多岐にわたる最先端科学の研究機関が集まっています。これに伴い、柏キャンパス内の研究活動を強力にサポートするために設立されたのが柏図書館なのです。

そのため、柏図書館の蔵書は、ほかの大学図書館とは一線を画す専門性の高さが特徴です。自然科学系分野に関する希少な文献や、研究の歴史を紐解く貴重な資料がそろっています。これらの資料は、第一線の研究者が日々利用し、新たな発見や発明につながるインスピレーションを得るための基盤となっています。
 

「開かれた知」を体現する図書館

専門性が高いと聞くと、少し入りづらいと感じるかもしれません。しかし、柏図書館は「開かれた知」を追求し、地域社会や未来の研究者である高校生や受験生のみなさんにもその扉を開いています。図書館の資料を閲覧したり、研究成果をまとめた論文を読んだりすることも可能です。これは、東京大学が持つ知を社会に還元し、より多くの人々に学術研究のおもしろさに触れてもらいたいという強い願いの表れです。

高校生や受験生のみなさんにとっても、柏図書館は、将来の学びや研究の可能性を広げる場となるでしょう。例えば、自分が興味をもっている分野の専門書を実際に手に取ってみることで、教科書だけでは得られない深い知識や最新の研究動向に触れることができます。大学での学びがどのようなものなのか、具体的にイメージする手助けにもなるはずです。

 

多様な研究成果に触れる機会

柏図書館は、多様な研究成果に直接触れる機会が豊富に用意されています。

柏キャンパス内には、宇宙線研究所や物性研究所、大気海洋研究所、生産技術研究所など、さまざまな分野の研究機関が集まっています。柏図書館では、こうした研究機関で学ぶ大学院生による企画展示やポスター発表も開催されています。高校生のみなさんにとって、大学院生による企画展示やポスター発表は、身近な先輩たちがどのようなテーマに興味をもち、どのように研究を進めているのかを直接感じ取ることができる貴重な機会です。年齢もそれほど離れていない彼らの考え方や探求心に触れることで、刺激を受けることも多いかと思います。

また、書店に並ぶことがない自然科学系博物館の展示図録や、自動書庫に保管してある博士論文も実際に手に取って読むことが可能です。さらに、1階のサロンでは定期的に企画展が開催されています。これらの資料に触れることで、みなさんはこれまでにどのような発見がなされたのかを感じることができます。

柏キャンパス全体でも、一般公開イベントや講演会が定期的に開催されています。図書館を訪れるだけでなく、こうしたイベントにも参加することで、研究者との交流を通じて、より実践的な学びを得ることも可能です。将来がどのような研究をしてみたいのか、漠然としたイメージを具体的な形にするためのヒントが、きっとここには隠されています。

 

快適な学習環境と未来へのつながり

柏図書館は、学習に集中できる静かで快適な環境が整っています。広々とした閲覧スペースや、グループでのディスカッションが可能なスペースなど、みなさんの学習スタイルに合わせて利用できる多様な場所が用意されています。

柏キャンパス、そして柏図書館は、未来を担うみなさんの知的好奇心を刺激し、その成長を力強くサポートするための場所です。ぜひ一度、この「知の拠点」を訪れてみてください。きっと、新たな発見と感動がみなさんを待っています。そして、将来の選択肢が、より豊かで確かなものになることを願っています。
 

文・写真（トップ画像、自動書庫、東大生の本棚除く）／辻佑樹（学生サポーター）
企画・構成／「キミの東大」編集チーム

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