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「自身の病気がきっかけで医療の道へ。臨床研究医として難治性疾患を癒す方法を模索したい」―2023新入生インタビュー 理科三類

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永田浩気さん

PROFILE

  • 氏名:   永田浩気さん
  • 出身校:  灘高等学校(兵庫県)
  • 入学:   2023年 理科三類

――東京大学を目指したきっかけを教えてください。

高校でも東京大学を目指す同級生がたくさんいましたので、周りの環境といったこともありますし、教育・研究・診療のいずれも、東京大学医学部の設備が世界有数だと思いますので、その点も魅力に感じ、より高いレベルで学びたいと思って、東京大学に進学を希望いたしました。

――理科三類を選んだのはなぜですか。

実は5年ほど前に難治性の腸疾患を患ったことがきっかけになります。一時期症状が悪くなって、高度な治療を経験したのですが、そのときにいろんな医療チームの方と関わる機会があって、難病患者という立場から医療について幅広く見させていただき、次第に医師という仕事に対して関心を抱きました。私自身、病気になる前は進路を決めかねていましたが、この経験を経て医学部への進学を希望いたしました。

――高校時代に熱心に取り組んできたことはありますか?

高校ではワンダーフォーゲル部に所属しておりまして、月に一度くらいの頻度で近隣の山、あるいは日本アルプスのような険しいところに登りに行きました。私は高校2年のときにキャプテンを務めておりましたので、宿や交通機関の調整、行程の立案、キャンプの指揮など幅広くやらせていただき、さまざまな貴重な経験ができたと思っております。

――東大に向けて勉強していく中で、モチベーションの保ち方や勉強方法など工夫されたことはありますか。

私よりも先に東大へ合格した同級生がいましたので、彼らの後に続かなければならないというふうに感じて、モチベーションの向上につながりました。また、同じ予備校にも一緒に東大を目指す仲間がいましたので、彼らとともにいろんな情報交換をしたり、教え合ったりしながら、切磋琢磨できたことは、モチベーションを保つ一因になったかなと思います。

――大学では、どのように学んでいきたいと思っていますか。

今、前期課程でさまざまな分野について学んでいるんですが、文系科目についても学ぶ機会がありますので、社会科学、人文科学など幅広く学習して見聞を広めて、医師としての視野を広げたいと思っております。

――では、勉強以外にやってみたいことはありますか。

東大には医学部限定の鉄門サークルがございますので、そちらに所属したりですとか、あるいは教育系のアルバイトをしたりですとか、飲食などもちょっと一度は経験してみたいなと思っております。

――将来についてはどのように考えていますか。

はっきりと決まっているわけじゃないんですけれども、まずは臨床研究医になって、患者さんの治療にあたりたいと思います。また、私自身も難治性の疾患を患っておりますので、がんやパーキンソン病といった難病へのアプローチについても研究したいと思っております。

――最後になりますが、高校生に向けてメッセージをお願いします。

「理科三類は非常に難易度が高い」というふうに言われておりますけれども、受験という経験そのものから得られるところも大きいと思います。私は一浪してしまいましたけれども、挑戦すること自体に非常に意義があると思っておりますので、果敢に挑んでいただければと思います。

――真摯な姿勢に胸を打たれました。高校生へのメッセージありがとうございます!

 

取材/2023年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム