東大生激推し!!キャンパスグルメ2023 本郷 第二食堂編
食生活 2023.08.09
2023.08.09
私たちの生活になくてはならない衣食住。日々多忙な学生生活も美味しいご飯があれば、頑張れちゃいますよね。東大構内の食堂では普段どんなものが食べられるのか、学生目線で覗き見られたら……。ということで、各キャンパスそれぞれの学食のようすを学生サポーターにレポートしてもらいました。 今回は、弥生キャンパス 農学部食堂編をお届けいたします!
道路を挟んで本郷キャンパスの隣りにある弥生キャンパスには、農学部の建物を中心に多くの施設があります。農正門の正面に見える一際目立つ建物が農学部3号館です。
地下に降りて、小さいながらも充実した購買部を通りすぎると、農学部食堂が見えてきます。
ショーケースが見えてきました。写真と値段を見比べて注文するものを決めます。よく見ると、カロリーやタンパク質量、栄養バランスが記載されています。運動部の人やダイエットに取り組む人など、食生活を気にかけている人には嬉しい情報ですね!
注文するものを決めたら、丼・カフェテリアと麺に分かれてレーンに進みます。カフェテリアでは、サラダやデザート、惣菜など一品料理を自分で好きなように取っていくことができます。
メニューがたくさんあって迷ってしまいますが、せっかくなので、おすすめメニューの『NEXTキムチカルビ丼』と『鈴木梅太郎丼』を注文することにしました。
メニューによっては、大・中・小と3つのサイズを選ぶことができ、自分に合ったボリュームで注文できるのも嬉しい点です。
鈴木梅太郎丼は、農学部食堂の看板メニュー。ビタミンB1を世界に先がけて発見し、東大農学部(当時は東京帝国大学)の教授も務めた鈴木梅太郎の名前にちなんでいます。そのビタミンB1が豊富な雑穀米と豚肉をあわせ、梅太郎にあやかって梅干しを中心にのせたヘルシーかつ遊び心あふれるメニューです。おいしいだけでなく、知識や歴史につながっているところも東大らしいメニューだと言えそうです。
もう一つは、NEXTキムチカルビ丼を注文しました。
取材した期間には、UTokyo Sustainability Weekという企画の一部で、地球環境に配慮したメニューが提供されていました。この企画では、産直食材で輸送コストを減らしたメニューや、CO2排出が少ない食材を用いたメニューなど、環境負荷の少ない食事が提供されていました。
NEXTキムチカルビ丼は、そのなかのメニューです。一見すると白米のうえにキムチとカルビを合わせた丼なのですが、注目すべきところは、カルビの材料です。実は、このカルビ、大豆ミートなのです! 見た目からは本物のお肉と区別がつきませんよね。実際、食べてみても、言われなければ大豆ミートだとわからないかもしれません。本物の豚肉より油分が少なくヘルシーなので、むしろ大豆ミートを選んで食べるという人も。また、地球にやさしいだけでなく、宗教上の理由や個人の信条からお肉を口にしない人にとっても、このようなメニューの選択肢があるのは重要なことだと思います。おいしさにもこだわりながら、地球環境や多様性に配慮したメニューがあることも、この食堂の特徴の一つと言えそうです。
このような企画やフェア、それにあわせた期間限定メニューは毎月のように更新されていくので、そのたびに新しいメニューを味わえるのも、大きな魅力です。期間限定メニューを全制覇するなんていう楽しみ方もあるかもしれません。
もう一つ、これは農学部食堂に限らず、弥生キャンパス全体の特徴でもありますが、キャンパス内の自然がとても豊かです。弥生キャンパスは、農学部のキャンパスということもあり、圃場(研究用の植物育成施設)を備えるなど、自然豊かなキャンパスです。農学部食堂は、3号館の中庭に続いており、緑豊かな中庭を眺めながら食事をすることができます。都会のキャンパスのなかにある豊かな自然に心休まること間違いなしです。ちょうど私が訪れたときには、六月の雨の日で、水色の紫陽花がきれいに咲いていました。中庭で咲く花を眺めながら食事をすれば、お腹を満たすだけでなく、何か勉強、研究に役立つ良いアイデアが浮かんできそうです。食堂のなかでは、食事をするのはもちろんですが、グループで食べにきて、議論や談笑で盛り上がっている人たちも多く見かけました。そんな光景から、食堂がただお腹を満たすだけではなく、学生の憩いの場になっていることを改めて感じました。
この記事では、弥生キャンパスにある農学部食堂について紹介してきました。みなさんも、弥生キャンパスに足を運ぶことがあれば、ぜひ農学部の特徴や魅力のつまった農学部食堂にも足を運んでみてください!