東大生協

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大学生協は、もちろん東京大学内にも存在する。東京大学消費生活協同組合(通称「東大生協」)である。

ほとんどの学生は入学時にこの大学生協に加入し、それによってサービスを会員価格で享受することができる立場になる。駒場キャンパス内では食堂、購買、書籍部が日常的に利用されている。そのほか、旅行保険や免許合宿の申し込み、旅行の手配などを行うトラベルセンターにもお世話になるかもしれない。

組合員証の提示で、生協食堂、書籍が通常価格の1割引の価格で利用できる。購買部では組合員限定のセールが行われていることもある。特に、新刊書籍が割引されることは他の商店ではまずありえないため、教科書や参考書は大学生協書籍部でそろえることをおすすめする。もちろん古本屋ではそれ以下の価格で販売されていることもあるが、大学生協はすべての学部、講義に必要な書籍が準備されているため、一度ですべての教科書、参考書をそろえることができる。なんとも便利だ。

しかし、一番に学生が利用するのは食堂だろう。駒場キャンパスにはカフェテリアなどを除けば学部生が利用する食堂は一つしかないため、昼の時間帯は混雑が必至である。席がないほどではないが、複数人で利用すると席の確保は難しいかもしれない。昼の時間帯以外も、話し合いや休憩、勉強などで利用する学生でいつもにぎわっている。学食の値段は300~600円ほどで、メニューはそれなりに豊富である。人気があるのはカレー、ラーメンなどであるが、総菜などの小鉢(30~60円ほど)からサラダバーなどもありバランスの取れた食生活をおくることができる。焼きたてパンコーナー、ケーキやアイスバーもあるために、おやつや女子会のような使い方をされることもある。実は、駒場キャンパスの食堂が一番広く明るく種類が豊富である、と思う。ぜひ、駒場にいるうちに堪能してほしい。

購買では文房具や食品などの他にもパソコンや電子辞書が用意されているため、入学時に電子機器を買う学生も多い。そのため、クラスの半数近くが同じパソコン、電子辞書を持っている光景が見られる。不具合が起こった時に、相談しやすいというメリットはあるかもしれない。

駒場キャンパス付近には、コンビニ、飲食店がそう多くない。あるにはあってもやや歩かなくてはならなかったりするため、必然と大学生協に足を運ぶことが多くなる。学生生活に慣れてくると少し離れた蕎麦屋や学校の裏手にある弁当屋など、いろいろと探索し食生活に華やかさを求める時期が来るだろう。しかし、最終的には大学生協に戻ってしまうものだ。

最終更新/2021年3月 
文/学生ライター・佐藤咲良