全学交換留学プログラム

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東大で学ぶ 全学交換留学
全学交換留学プログラムで出会った仲間と(撮影/学生ライター・堀内美佑)

 
全く新しい環境、多様な学生との出会い、今までになかった価値観の発見。そういったものに興味を持ち、大学生のうちに海外留学をしてみたい、と思う人も少なくないだろう。東大から長期留学に行くのなら、全学交換留学プログラムを利用しない手はない。

全学交換留学は、その名の通り、東大とその協定校が学生を交換する、大学全体で実施される留学プログラムだ。プログラムは1学期〜1年の留学が対象で、留学開始時から終了時まで、継続して東京大学に在籍する学生全員(注:留学中に東京大学を卒業・修了したり、学部から大学院へ進学したりすることはできない)が応募することができる。

全学交換留学プログラムの大きなメリットは、世界的に評価の高い83の協定校(2021年2月現在)への留学ができることだ。そのため、留学先でも質の高い授業やサポートを受けることができる。また、留学先で取得した単位は東大での単位として認定される可能性がある(学部・研究科によって規定は異なる)ので、留学をしたとしても学部の修業年限(4年もしくは6年)で卒業できる場合もある。

留学における心配事としてよく挙がるのが費用面の問題だが、このプログラムは、留学中に東大に授業料を納める代わりに、留学先への授業料の支払いが不要となる。また、このプログラムで留学した場合には、月5万〜10万円の返済不要の奨学金にも応募可能だ。もちろん、東大以外の様々な機関を通じた奨学金応募のチャンスもある。

応募機会としては、7~11月頃に行われる秋募集と、4~6月頃に行われる春募集がある。応募から実際の留学までは約1年かかるので、留学を計画する場合には早めの準備が必要である。ほとんどの協定校が語学要件を定めているので、英語であればTOEFLやIELTSの基準スコアを早めに取得しておく事も重要だ。

募集後に行われる書面・面接審査による学内選考と、協定校の審査を経て留学が決定する。派遣前には、留学予定者や、過去のプログラム参加者による学生同士の交流会があり、事前に有益な情報を得ることができる。

このように、東大の全学交換留学プログラムの枠組みならではの利点が多くある。実際に筆者もこのプログラムを利用して、デンマークのコペンハーゲン大学に1学期間留学し、かけがえのない経験と今後も続く人間関係を築くことができた。また、留学予定者同士でつながりが持てたことで、ビザや寮の手配など留学に必要な手続きに関する情報をもれなく確認するとともに、お互いの留学へのモチベーションを共有することでそれが刺激となり、より明確な目的を持って留学することができたと思う。大学生のうちにしかできない交換留学なので、ぜひこの機会を活用して、東大から世界を目指して欲しい。

東大で学ぶ 全学交換留学
全学交換留学プログラムで留学したコペンハーゲン大学の美しい建物
(撮影/学生ライター・堀内美佑)
最終更新/2021年4月 
文/学生ライター・堀内美佑