学生会館・キャンパスプラザ

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駒場Ⅰキャンパスの北東一帯、近未来的な外装が印象的な21 KOMCEE『の奥』、生協や各種実習室の入る白くて綺麗なコミュニティプラザ北館『の裏側』にそれぞれ位置するのが、駒場キャンパスの課外活動の拠点、学生会館及びキャンパスプラザです。

これらの施設は、学内の学生からなる「学生会館委員会」による規約などの決定に基づいて「学生会館運営委員会」によって管理・運営されており、学生は施設を利用するだけでなくその維持にも主体的に関わっていることが特徴です。大学という場所で、多くの学生が自由に、幅広い課外活動を積極的に展開することができるという環境は、学生たち自身の手で守られてきたのです。ちなみに東京大学に在学する学生であれば誰でも運営委員になることができ、常時募集が行われています。

学生会館やキャンパスプラザでは、各サークル・団体に割り当てられた100以上の部室や時間予約制の共用部屋の利用のほか、さまざまな備品を借りることができます。なお共用部屋の利用については、本来は先着順の予約により利用できましたが、2021年現在は新型コロナウイルス感染症対策のため、8日前までのフォームの提出や利用時の参加者リストの提出、応募多数の場合の抽選を経て使用しています。利用の際には学生証と引き換えに鍵を貸してもらいますが、時間通りに鍵を返却できないことが続くと利用を止められてしまうので、部屋を使うときにはきちんとルールを守りましょう。

ここからは、それぞれの施設について個別に紹介します。「学生会館・キャンパスプラザ」は、3種類(4棟)の施設からなっています。特に「学生会館」として扱われる施設には学生会館と新学生会館の2種類があり、慣れるまでは少し紛らわしく感じてしまうかもしれません。名前はほとんど同じですが、それぞれに異なる役割や特徴があり、用途に応じて使い分けられています。

まず学生会館(通称:学館)ですが、こちらは多くのサークルや部活の活動拠点となっています。部室や各共用部屋のほか、1階のロビーには印刷機などの貸し出し用の機械があり自由に使用することができます。楽譜やパンフレットの印刷など、文化系サークルに欠かせない作業が行われている場面も見かける他、新歓などで使う立て看板用の大判印刷も学生会館で受け付けてくれます。なお、大判印刷は有料となっており、サイズに応じて料金が設定されています。

続いて紹介するのは新学生会館です。名前に「新」とついてはいますが、学生会館が補修を受けて塗装され直したのに対してこちらは40年前の姿を維持しているため、むしろ本館よりも古い印象があります。この建物にも音楽練習室などの共用部屋がありますが、特徴は2階に和室を備えていることです。この部屋は主に日本文化系のサークルに利用されているそうです。

最後に紹介するのは、コミュニティプラザと第2体育館の間の道を下っていくと見えてくる、キャンパスプラザ(通称:キャンプラ)です。この施設はA棟とB棟に分かれ、A棟には共用部屋などがあり、B棟は部室棟となっています。キャンプラの印象を一言で表すならば、「とにかく賑やか」です。たくさんの音楽系団体や演劇サークルなどが常に練習しており、その音が絶えず建物の外まで聞こえてきます。

現在は感染症対策のため制限されていますが、もともとキャンプラでは廊下やベランダ、屋上での楽器の演奏も認められており、近隣の方とのトラブル防止のため「キャンパスの内側に向かって吹く」というルールが追加されたという逸話があるそうです。また、本来は1階のロビーが開放されており、雑談したり、一緒にレポートを書いたりと、学生同士の活発な交流の場としても機能していました。筆者は新型コロナウイルス禍での入学ということでいずれも経験はありませんが、このような日常が1日も早く戻ることを切に願っています。

このように、駒場の活発な課外活動の拠点となっている「学生会館・キャンパスプラザ」。読者のみなさんも近くを通ることがあれば、東大生たちの本気の課外活動から溢れ出す熱気を、是非体感してください!

文/学生ライター・稲毛瑛右 
※ページ内容は作成時のものです。