学生会館・キャンパスプラザ
学生生活/学生支援
2021.12.15
2021.03.01

東京大学三鷹国際学生宿舎(通称「三鷹寮」)は、主に駒場キャンパスに通う学生と留学生のための学生宿舎となっている。居住者のうち約3割が留学生で、日本人学生の中には、関東圏の学生もいる。ほかの宿舎よりも定員数が多いため、ほとんどの希望者は入寮が可能であるが、実家からの通学時間が90分以上かつ経済的理由により住居の確保が困難と認められる場合において、申請できる。気をつけなければならないのが、入居申請の受付期間が、例年、合格発表後の約4日間と短いため、早めの検討と書類準備をおすすめする。
また、三鷹寮は男女共同の宿舎であるが、女子学生専用フロアで区別されている。
駒場キャンパスの目の前にある駒場東大前駅までは、最寄り駅の三鷹台駅から乗り換えなしでおよそ25分。問題は、寮から最寄り駅の三鷹台駅までが自転車で20分、徒歩で30~40分ほどかかることだ。もちろんバスもあるが、ちょうど、どの駅からも遠い位置にあり、駅までのアクセスが悪い。これが最大の欠点であり、入寮に二の足を踏む者が多い原因だろう。逆に言えば、この点さえ許容できるならば、問題はほとんどない。
一人ずつ与えられる個人スペースは約3.0m×4.5m(約13平方m)、余裕があるとは言えない間取りだが、最低限の居住にまったく問題はない。トイレ、シャワー、エアコン、ミニキッチン(IH式)も全室完備されている。古さを物語る外観は初見だと驚くかもしれないが、入る学生が入れ替わるたびに清掃業者が入るため、部屋の中が汚れているわけではない。
大学までの距離が許せるのならば、光熱水費を含めた月の基本の諸経費は9,000円ほどであり格安である。この値段で24時間警備員待機、防犯カメラ付き、特に女子専用フロアは防犯カメラ及びオートロックに加えて、居室内には防犯ブザーが設置されている。机もクローゼットも備え付けである。
個人的に好きな点は、国際学生宿舎の名に恥じない国際色の豊かさだ。両隣が留学生であることは珍しくなく、交友関係が広がる。歓迎パーティーでふるまわれたインドネシアンココナツカレーは本当においしかった、と思う。
入寮を考えるときに、先輩、インターネットなどの情報から、三鷹寮に関してマイナスイメージを持つこともあるかもしれない(駅から遠い、周りに何もない、暗い、狭い、お湯が出ないことがある…など)。しかし、まずは自分の目で確かめてほしい。現寮生の寮への批判は、親しさの裏返しでもあるのだから。少なくとも、お湯が止まったのも今までで2~3回だし、私は毎日元気に過ごし、無事に三年生に進級できた。