総合図書館

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総合図書館は、関東大震災により周辺の建物が全焼したのちに、国内外からの援助を元に1928年に再建されました。2012年からの新図書館計画の下、2017年に別館が新設され、2020年に全面改修工事が完了しました。創建当時からの意匠を凝らした豪華絢爛さに加え、ラウンジや個室、UTokyo WiFi(注:東大の構成員が使用できるWiFi環境)の完備等、学習や研究に最適な環境が整えられています。

総合図書館の象徴とも言えるのが、入り口の扉を開けた先に広がる赤絨毯の大階段でしょう。煌々と輝くシャンデリアも相まって、荘厳な雰囲気に圧倒されます。この階段を登って閲覧室に向かうときこそ、本郷キャンパスに来た実感が湧く瞬間だと思います。総合図書館の重厚な魅力は大階段や外観のみにとどまりません。大閲覧室では、手入れされたアンティークの机と椅子で学習することができます。内装も、明治で時が止まったかのような風情のあるデザインになっています。試験前になると、この広い閲覧室が試験勉強やレポート作成に励む学生で埋め尽くされます。

このように、最も学生に利用されるのは閲覧室ではないかと想像されますが、総合図書館の中で、筆者のお気に入りの場所があります。3階ホールでは、東大教員の著作や新着図書等が紹介されており、様々な新しい本と出会うことができます。しんと静まり返ったホールで1冊ずつ目に止まった本を開いていく一時は至福の時間です。たまには勉強の手を止め、本との出会いを探してみてはいかがでしょうか。秋の夜長に読書、おすすめです。

さて、ここまで総合図書館の魅力を滔々とご説明してまいりましたが、総合図書館の閲覧室の張り詰めた雰囲気の中で集中して勉強するのは、少し自分にはハードルが高い…と思われている方はいらっしゃいませんか?斯く言う私もその1人なのですが、そんな皆様に朗報です。総合図書館の別館のライブラリープラザは、会話をしながら学習・研究を行うことができるスペースとして創設されました。現在は新型コロナウイルス禍ということで対面での会話は禁止されているようですが、ビデオ通話などは許可されています。天然杉を使用した円形の開放的なスペースは、話し声も混ざり、温かみのある雰囲気を醸し出しています。

ライブラリープラザを利用した方々に感想を聞いてみると、勉強会が開きやすく、ホワイトボードやプロジェクターを無料で使えるため自主ゼミで利用していたという声や、カフェよりも静かで、1人で勉強する分にも落ち着いて利用できて良いという声がありました。新型コロナウイルス禍になり、自分自身も課題や打ち合わせの際に利用しましたが、1人1人の机の間隔が広く取られ、ゆったりと使える印象でした。また、総合図書館本館よりも適度に音や人の動きがあり、筆者にとっては快適にデスクワークに集中できる環境でした。友人の中にはそれらが気になるという声もあったため、感じ方は人それぞれかもしれません。

総合図書館本館、ライブラリープラザ共に、それぞれの魅力が感じられます。みなさんもぜひ、学部や研究科の図書館と併せて利用してみてくださいね。
 

文/学生ライター・中川深結
※ページ内容は作成時のものです。