クラス分け

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東大で学ぶ

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東京大学にもクラス分けがある。高校までに慣れ親しんだクラスとは同じ点もあるが、もちろん異なるところも多い。東京大学のクラスとはどのようなものだろうか。

東京大学に入学すると、まずは教養学部前期課程で学び、それから専門の学部(後期課程)に進むことになるが、前半である教養学部前期課程では、選択した初修外国語によって振り分けられる「クラス」というものに所属する。

例えば、文科3類ロシア語選択4組、理科2・3類ドイツ語選択18組、というように。所属学生の人数はクラスによって違うが、およそ数十人といったところだろうか。そして、駒場キャンパスでは、このクラスと名前が自己紹介の必須要件となる。

このクラスは2年生になっても続くため、例えば文科3類ロシア語選択4組でいえば、1年生の文3ロシア語4組と2年生の文3ロシア語4組ができる。この場合、1年生が「下クラ」、2年生が「上クラ」と呼ばれ、部活動やサークル以外での直接の先輩後輩ということになる。まれにだが、爺クラ(2学年上のクラス)まで仲が良いというところもあるようだ。

たいていの場合、この上下クラスの仲は良い。入学式前にはキャンパス案内、記念撮影、オリエンテーション合宿といわれる1泊2日の親善旅行まで開かれる。同じ高校出身が極端に集められることはないため、ここでほとんどの学生はクラスメートと初顔合わせをすることになる。参加は自由だが、先輩から履修の仕組みやサークルの紹介、今後の学校生活をじっくり教えてもらいたいならば、この合宿は最適である。また、連絡先を聞いておけば、将来の学部進学で悩んだ時などに相談することもできる。

このクラスで、五月祭、駒場祭といった学園祭で出店することになるし、試験の際には、資料を集めあったり、一緒に勉強したりする。

そのため、クラスのまとまりは強く、専門に進んでクラスが解散しても、大学内のさまざまな学部に知り合いが広がり、付き合いが続くことが多い。専門を学びつつも、他の専門の話を聞けるチャンスも転がっているとは、クラス分けあってのことだといえるだろう。

もしかすると、どの初修外国語を選ぶと良いか、高校の先輩などからアドバイスを受けた人もいるかもしれない。あの言語は単位が取りやすい、明るい人が多い、変人が多い、など…。しかし、せっかく仲良くなるクラスなのだから、単位の取りやすさや評判などで決めてしまうのはもったいない。自分で考えて決めた言語ならば、同じ思考をたどったクラスメートと巡り合うはずだから。私事になるが、合宿で深夜2時までメキシコのサボテンについて熱く語り合えるクラスメートに会えたのは、入学して最初に遭遇した僥倖(ぎょうこう)だった。

※ページの内容は2018年7月31日現在のものです。

文/学生ライター・佐藤咲良