ALESS/ALESA

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ALESS/ALESAは、それぞれActive Leaning of English for Science Students/ Active Learning of English for Students of the Arts の略称。ALESSは理科系の1年生、ALESAは文科系の1年生を対象にした英語ライティングの必修科目である。世界基準の形式に則って英語で論文を執筆し、発表する。指導教官はネイティブスピーカーであり、少人数制の授業で、本文のみならず、Abstract(要約)からAcknowledgements(謝辞)まで、1セメスター(13週間)で完成させる。

ALESS Active Leaning of English for Science Students 理科系1年生の必修
ALESA Active Learning of English for Students of the Arts 文科系1年生の必修

 
大学4年生が卒論の年であると言えるのならば、東大の1年生はALESS/ALESAの年である。学期末になると「ALESS(ALESA)どうなった?」が1年生同士の挨拶となり、学内パソコンの前で「ALESS、ALESS……」とつぶやくものが現れ、ALESS(ALESA)の最終プレゼンが終わると一抹の寂しさと大いなる解放感を味わう。それがALESS、ALESAである。

そう聞くと難しく感じるかもしれない。日本語ですら書いてこなかった論文というものを、入学してすぐに英語で完成させなければならないのだ。

しかし、ALESS/ALESAは、一人で行うわけではない。形式は担当教員によって異なるが、グループで執筆するスタイルをとっているパターンもあれば、構内では実験を行うためのALESSラボが利用でき、大学院生TAへの相談などが出来る駒場ライターズスタジオも用意されている。何よりも、東大教員に、「論文の書き方」を集中して指導してもらうことのできる機会などそうはない。いつか訪れる論文執筆の第一歩として、この上のない体制である。


ALESSラボの様子

ALESS/ALESAを受けるうちに、授業の英作文と論文執筆は違うことを、身をもって実感するだろう。また、論文ならではの論理的整合性とはどういうものなのかがわかることと思う。いや、ALESS風に書くならば、I think(私は思う),ではない。It is anticipated(それは予想される)と書くべきだろう。なぜI think が許されないのか、ぜひ駒場で学んでほしい。本郷、弥生にてI think と書いて失笑されないように。

参考リンク
Active English at Komaba
文/学生ライター・佐藤咲良