推薦生インタビュー2024(まとめ)
推薦生(2024-2018) 2024.07.24
2019.07.30
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PROFILE
――東大の推薦入試を受けようと考えたきっかけを教えてください。
高校時代に模擬国連の活動をしていて、その先輩方に東大の推薦入試に合格された方々がいることから、「これは自分でも挑戦できるんじゃないか」と思うようになりました。推薦入試に関しては情報が少ないので、校内に合格した方がいたことも大きかったです。
――教養学部を選んだ理由は?
模擬国連の活動では、高校2年生の時に全国大会で最優秀賞を受賞することができ、国際大会に派遣される機会もいただきました。そうした体験を大学での学びや将来につなげたいと考えていく中で、国際関係について広く探求できる東京大学の教養学部が自分にぴったりだと思い、出願しました。
――模擬国連の活動を始めたきっかけとは?
中学3年の頃、公民の科目の先生が模擬国連の活動の顧問をされていて、「きみの授業中の発言や考え方が模擬国連に向いているから挑戦してみないか」と声をかけていただいたのがきっかけでした。世界情勢には興味がありましたし、自分の生い立ち(母は日本人、父はフランス人)からも国際的なことに興味があったのでやってみようと。それに加えて学校の先生から助言があったのも大きかったです。
――東大へは一般受験も考えていましたか?
考えていました。私の高校では3年生に上がったときに、「第一志望宣言」というものを提出することになっているので、そこに「東京大学を志望します」と書きました。希望する受験方式のところには、一般と推薦と両方に丸をつけて、学校の先生に相談したところ、推薦を勧められたので、そのタイミングで推薦の対策を始めました。
――教養学部の推薦入試では志願理由書の提出が求められますが、どなたかに見てもらったでしょうか?
はい。高校の先生を中心に何度か添削の指導を受けました。表現的におかしいところや、論理が飛んでいるところを重点的に見ていただきましたが、抜本的な改訂はなかったので、自分の思っていたことはすんなり書けたように思います。それ以外にも、自分の活動実績を順を追って説明するために、自らの歩みを「ポートフォリオ化」する時間も必要でした。
――まわりが受験勉強に打ち込んでいる時期だけに、焦りもあったのでは?
そうですね。でもせっかく学校から推薦枠をいただいたので、必ずつかんでやるぞという気持ちで、推薦に全力で取り組もうと思っていました。
――面接試験のほうはいかがでしたか?
自分の論理の矛盾を指摘される場面もあったので、面接が終わってすぐは、きちんと答えられたかどうか不安な気持ちでした。でも、国際関係論などの第一線におられる先生から質問していただけたというのはいい経験になりました。新たな解決策があることに気づける良い機会になりました。
――将来、進みたい道は決まっていますか?
模擬国連の活動を通じて、端的に言えば「この世界は平和じゃない」ということに気づきました。それで、自分は平和構築の分野で関わりたいと思い、将来は外交官になりたいと考えています。紛争のある地域の人たちをいかに救うか、貧困の中にある人をいかによりふつうの生活にレベルアップできるか、ということを考えて施策を実践できる人になりたいと思っています。
――お父様がフランス人ということですが、海外での在住経験や留学経験はありますか?
私自身は教育も生活もずっと日本で、フランスの教育を受けたこともありません。ただ高校に上がってからは、学内で短期留学の学内試験があったので応募して、アメリカのマサチューセッツ州の高校に短期留学しました。6週間程度ではありましたが、そこで実際に生身の英語に触れる経験を積みました。
――推薦でよかったと思うことがあれば教えてください。
1人の受験生をきめ細かくみていただけるということに感謝しています。高校3年生における自分の将来像が評価され、入学できたことも嬉しく思っています。
――どのような人が推薦入試に向いていると思いましたか。
例えば5教科だけにとらわれず、今自分の身の周りにある問題に気づいて、自分なりの解決策を思い描ける人ですね。たとえそれが現時点で実現不可能なことであっても、こんな解決手段があるんじゃないかと思考を巡らせることができる人には推薦に挑戦してもらいたいと思います。
――ありがとうございました。夢に向かって、充実した大学生活を送ってください。