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「教育支援に関する調査活動の経験をもとに受験。将来は国際機関で世界の教育格差を改善したい」――2019推薦生インタビュー(2) 教育学部

「教育支援に関する調査活動の経験をもとに受験。将来は国際機関で世界の教育格差を改善したい」――2019推薦生インタビュー(2) 教育学部

推薦生2019

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2019推薦生菅田さん

PROFILE

菅田利佳さん(教育学部進学予定)

出身地 和歌山県
高校  星林高校

―東大の推薦を受けようと思った理由を教えてください。

高校の先生と進路相談をするなかで、「あなたが活動してきたことを活かせる入試が東大でもはじまっているから、ぜひ受けてみたら」と先生から紹介されたのがきっかけです。私は中学まで盲学校に通っていて、高校から普通科の高校に通いました。その経験を通して、教育支援やその基盤となる制度に関心をもって、高校生活を通して自分で調べたり、インタビュー調査を行ったり、そこで学んだことを発信するといった活動をしていました。
大学進学を考えたときに、教育を学びたいという気持ちが強かったのですが、自分は教員養成系の教育学部に行きたいのではなく、実践とか教育政策について深く学べるところに行きたいと。それでいろいろ調べた中で、東大の教育学部っていいなと思いました。

―留学経験があるとのことですが、どちらに行きましたか?

短期ですけどイギリス、カナダ、フランスの3カ国です。特にイギリスでは現地の視覚障害児教育、インクルーシブ教育についていろいろと学ぶためにスタディーツアーに参加しました。
まず、現地の盲学校で学んでいる学生さんや、一般の学校に通っている学生さんに現状の話を聞きました。それから、大使館や英国盲人協会というところで支援に携わっている人たちや、制度面やIT技術の開発から携わる人たち、音楽分野から携わっている人たちという、いろいろな立場から教育支援に関わっている人にも話を聞いて、自分の知っている現状と比較をしたりしました。

―そのスタディーツアーでは、どのようなサポートや指導を受けたのですか。

障害のある人たちの留学を支援している基金の奨学生として参加したのですが、スタディーツアーでは、4人が1つのグループとなって、それぞれの興味関心に沿ってリサーチすることができました。大きいテーマは現地の視覚障害者について学ぶというものだったんですが、私はインクルーシブ教育や音楽教育に興味があったので、それを調べていく中で、自分の意見に対するフィードバックをいただくこともできました。

―その経験からどんなことを学んだのでしょうか。

イギリスは福祉先進国といわれるけど、資料を読むだけでは分からない面もあって。実際にはまだまだ格差があったり、課題もあったりする。一概には比較できない部分もあったりすることを、イギリスでのリサーチによって知ることができたり、学べたりできました。その経験が、教育実践分野にフォーカスしていきたいと思うきっかけになりました。

―推薦入試では志望動機書を提出しますが、菅田さんは最初からやりたいことが明確だったのですね。

自分では志望理由をはっきり持っているつもりだったのですが、さらに人に伝わるように、「なぜ自分はこういう思いを持って行動をしてきて、なぜここにいきたいのか」を伝えるプロセスを試行錯誤するなかで、本当に東大の教育学部で学びたいという気持ちが強く、深くなりました。

―面接はいかがでしたか?

先生方との個人面接では、志望理由に基づいてもっと深い思いを引き出していただけたので、すごく和やかな雰囲気で自分の意見をストレートに話すことができました。こんな人たちと学生生活をともにできたら幸せだなと思いました。

―一般入試でも東大の受験を考えていましたか?

はい。東大の教育学部にすごく惹かれていて、一般入試を意識をして勉強をしていました。

―東大教育学部のどこに魅力を感じたのでしょう。

いろいろと調べていく中で、東大がバリアフリー教育に力を入れられている点に魅力を感じましたし、ぜひとも授業を受けてみたい先生が東大の教育学部にたくさんいらっしゃったので。あとは、将来のことも考えたときに、自分の視野が一番広がるかと思って。

―入学してから東大についてどんな印象を抱いていますか。

クラス制度があるっていいなと思っています。クラスがあることで助け合える仲間ができやすいですし、私のクラスは推薦生も一般生も地方からの学生も関東の学生もいろいろな生い立ちの人が集まっているので、個性的な人たちと一緒に学べるのは面白いです。
今はいろいろな授業がとれるのが楽しくて。教育への思いももちろんあるんですけど、直接関係のない科目もとってみて、自分の知識を広げていっている実感があります。

―特に面白いと思う授業はありますか?

認知脳科学が面白いです。脳のいろいろな部位が視覚や聴覚などに関係しているということを学んでいます。画像を使うことが多いので、模型などを持ってきてくださって、私が触れる状態にして教えてくださるので、面白いです。あとフランス語も楽しいです。

―東大ではバリアフリーに力を入れてはいるのですが、実際に授業に通ってみていかがですか?

教科書については、図書館の方がテキストをデータに置き換えて、私が利用できる状態にしてくださったり、先生も教務課と連携しながらレジュメやスライドのデータを私に利用できる状態にしてくださるので、すごくありがたいです。またサポートが必要な授業に関しては、サポートスタッフの方が入ってくださるので、困ることはないです。クラスの子たちも、急に黒板に出てきたときにスペルを教えてくれたり、さりげないサポートをしてくれるので、クラス制度は素晴らしいです。
一方で、何もかも提供してもらうのを待っているのではなくて、私自身も何ができてどのような手助けが必要なのかを伝えていける力を、今後社会に出ていくためにも、もっと身につけていかなくてはならないと感じています。

―将来どのような分野に進みたいと考えていますか。

国際機関で働くことに憧れを抱いていて、日本だけでなく世界の教育格差を改善したいと思っています。マイノリティの子どもたちであっても公正に教育を受けられる環境の実現に、何かしらの貢献がしたいです。

―推薦入学の先輩として、高校生たちに何かアドバイスをお願いします。

推薦入試といってもセンター試験での高得点が必要なので、勉強と推薦対策の両立っていうのは本当に難しいと思うのですが、きっとその両立のジレンマを乗り越えた時にすごく成長できる。結果に関係なく自分自身が成長できる入試だと思うので、少しでも魅力を感じる学部だったり、やりたいことがはっきりとある人にはぜひ挑戦してほしいなと思います。

―素晴らしいアドバイスをありがとうございました。

 

2019.10.09
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム