ちょっとしたきっかけから東大を目指すことに。勉強だけではない大学生活を楽しむ―未来の東大女子へVol.5 学生インタビュー
未来の東大女子へ 2022.09.30
2018.08.09
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東京大学へ進学する女子学生に対しての支援には、大きく「奨学金」と「住まい支援」の2つがある。その内容を紹介しよう。
女子学生のみが応募できる奨学金に「さつき会奨学金」がある。この奨学金には、応募者を受験生とする予約型と、学部学生を対象とする島村昭治郎記念口の2種類が用意されており、ともに自宅外から通学せざるを得ない女子学生を対象としている。
予約型は、月額5万円が学部修業年限の4年間、もしくは6年間支給され、入学時に入学支援金として30万円が支給される。修士課程に進む場合は、その期間も支給は継続される。返還の義務はない。選考基準は生活困窮度や高校の成績、エッセイなどとなっている。島村昭治郎記念口は、すでに学士課程に在席している女子学生を対象としており、月額5万円が支給される。
予約型は、応募締め切りが入学前の11月ごろと、入試前であることに注意が必要だ。学校長からの推薦も必要であり、早めの準備を心がけよう。
また、採用候補者数は予約型が約15名、島村昭治郎記念口が若干名と少なめではあるが、2022年度の採用候補者は予約型14名、島村昭治郎記念口10名となっている。審査において奨学金支給による支援の必要性が高いと判断すれば、積極的に採用を行っている。経済的な不安を抱えている場合、まずは申請することをおすすめする。女子学生限定の奨学金以外にも奨学金はたくさんあるので、調べておくことが重要である。
住まい支援は、自宅が遠い女子学生に対して、大学が提携する民間等の居室、および東京大学目白台インターナショナル・ビレッジの家賃の一部について支援を行うというものである。この支援は、月額3万円である(年間36万円、入学後から最大2年間)。用意されている住まいは、民間の提携居室100室で、マンションタイプと食事付学生会館タイプがあり、東京大学目白インターナショナル・ビレッジは、50室程度の居室が用意されている。駒場キャンパスまでの通学時間は約30分以内でアクセスも良い。オートロックおよび防犯カメラ付きで、全居室が女子限定の物件も用意されている。注意してほしいのは、この家賃支援は大学の用意する住居限定であり、それらの家賃は三鷹国際学生宿舎などにくらべると値段が高くなっている点である。応募前に、よく要件などを確認していただきたい。
補足すると、三鷹国際学生宿舎やそのほかの学生会館も、ほとんどは女子限定フロアが設けられ、セキュリティがしっかりしているところが多い。家賃やセキュリティ、立地条件など、必ずいくつかの物件を比較することをおすすめする。
女子学生、とくに首都圏以外の方は、家賃の相場や交通事情、治安などの情報が少なく、重ねて初めての一人暮らしには不安を覚えることも多いと思う。東京大学では女子高校生向けのイベントやオープンキャンパスも行っているので、そうした機会に在学中の東大女子に会うときは、勉強のアドバイスだけではなく、住まいのことも聞いてみると良いだろう。