「今年いちばん笑顔になったこと」―ちょっとひといき ちょっとひととき(15)
東大生コラム
2025.12.23
2026.03.09

テーマを絞って発信する東大生のコラム企画
第16回目のテーマは「大好きだから、キミに届けたい【推し活編】」。好きなものに夢中になる時間は、誰にとっても心が豊かになれる最高のひととき。今回は東大生の推し活ストーリーをお届けします!あなたの毎日にも、ときめきチャージをどうぞ!
小学生のころ「あーあ、早く十月にならないかなあ」とひとりごちたものだった。私の推し活は季節に左右される。フィギュアスケートが好きなのだ。いつ観戦をはじめたかは覚えていないけれど、音楽、衣装、スケーティング、そうしたものの美しさに惹かれてきた。極論をいえば、美しければ誰が滑っていてもかまわないのだけれど、贔屓の選手がいるとより楽しく見られる。かつてそれはもうすごい人気だった羽生結弦さんが、私の初代推しかもしれない。最近ではチャ・ジュンファン選手、アンバー・グレン選手、ペアのコンティ/マチー組、三浦/木原組も推しているし、アイスダンスならチョック/ベイツ組など、気になる選手が多すぎて、もはや箱推し気味ではある。試合の多い秋から冬は、私にとってもちょうど大事な試験やコンクールがひしめく時期だ。そんなときは、私がこれをやり遂げれば、選手たちもきっとベストを尽くせるはず、なんて小さな願掛けをしてみる。彼らは私が試験を受けているなんて知らないはずだけれど、それでもなんだか、余計に頑張れる気がしてくる。
私の受験生活は、大好きな「推し」に支えられていました。それは、STARTO ENTERTAINMENTのNEWSです。バラエティ番組に出演している彼らを見て一目ぼれしてから、ずっと一筋で推し続けてきました。私にとってNEWSの最大の魅力は、そのエンターテインメント性にあります。アルバムが発売されるたびに開催されるライブツアーは、まるでミュージカルのよう。歌の世界観にマッチした照明や映像の演出は圧巻で、ステージ全体が一つの作品として成立しています。高校生の頃はちょうど新型コロナウイルス禍で、県外へ行くことが厳しい時期でした。しかし、高校2年、3年と2年連続で地元でライブが開催され、受験期間中でも参加することができました。受験が近づくと、勉強以外のことに対して罪悪感を抱いてしまうこともあると思います。私もそうでした。それでも、つらいときは気分転換に、ほかのことへ目を向けるのも大切なことだったと思います。「U R not alone」という曲は、ずっと寄り添って合格まで導いてくれた大切な一曲です。受験で心が苦しくなったら、ぜひ聞いてみてください。
私を東大へと導いてくれたのは、韓国カルチャーです。もともと韓国ドラマが大好きで、高校時代には韓国語のマンツーマンレッスンに通わせてもらうほど熱中していました。そして高校1年の夏休み、転機は訪れました。東大には、ソウル大学との交流サークル「fics」があります。そのficsが高校を訪問してくれるイベントが開催されたのです。私は「韓国人と話せる!」「習った韓国語を披露できる!」という幼心一心で、参加しました。そこで出会ったficsのメンバーはとても優しく聡明で、自ずと憧れを抱き、「私もficsに入って活動したい」と思うと同時に、「あ、参加条件は東大生であることだ」と気づいたのです。私が東大を志すようになったのはそこからでした。晴れて東大に入った後ももちろん韓国語を選択し、ficsのメンバー募集に応募しました。「高校時代からの憧れです!」と熱弁したのを覚えていますが、今思うとフレッシュで恥ずかしいですね(笑)。積年の思いで入ることのできたサークルでの活動は、今も最高の思い出を更新し続けています!
動物ドキュメンタリー番組のエンディングテーマが最初の出会いだった。毎週、自然界を懸命に生きる動物たちの姿と重なる、力強くも優しい歌声に惹かれていたものの、自らCDを手に取るほど積極的ではなかった。転機が訪れたのは、中学2年の誕生日。そんな私を見かねた母から2枚のアルバムが贈られた。デビュー曲から順に聴いていくと、それまで音楽とは無縁だった私が、気づけば繰り返し聴くようになっていた。低音から高音まで伸びやかな声と曲想に応じた豊かな表現は、壮大さを抱かせ、時に心を鼓舞してくれる。彼女の歌を通じて、さまざまなジャンルの音楽にも関心を持つようになった。温かく深い歌声と歌詞は、新型コロナウイルス禍や受験期の支えとなり、模試や入試前には必ず聴いて、気持ちを整えていた。一人暮らし3年目の今も、家事をしているときや課題・試験に追われているときなど、あらゆる場面で彼女の音楽は欠かせない。念願だったミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』も観劇した。圧巻の歌声で体現されたクリスティーヌの葛藤やクライマックスの歌唱、これほど心を揺さぶられた経験は初めてだ。私は7年以上、変わらず平原綾香さんの音楽を聴き続けている。
私の「推し」は、劇団四季の海沼千明さんです。初めて海沼さんを拝見したのは、ミュージカル『アナと雪の女王』でした。元気いっぱいに舞台を駆け回る姿はまさにアナそのもので、明るさと繊細さを両立させた演技、圧巻の歌とダンス、すべてに魅了されました。次に拝見したのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。とてもコミカルな役で、海沼さんの演技力と歌唱力の幅の広さが存分に発揮されていました。3年生になると、学業や就職活動が忙しくなり、大きなプレッシャーと戦っていましたが、大好きな海沼さんのパフォーマンスを間近で観られる喜びは、日々の疲れや不安を忘れさせてくれました。そして、その思い出と「また舞台を観に行きたい」という気持ちを原動力に頑張ることができました。もうすぐ4年生になり、あと少し戦いが続きますが、「推し」への思いを心の支えにして、最後まで駆け抜けたいです。みなさんも毎日大変だと思いますが、そんなときこそ推し活でエネルギーを補給してみてください!
私の推し活は、アイドルを応援することです。単純に「あの子素敵!」「応援したい!」という気持ちもありますが、私にとってアイドルを推すことは「あの子も頑張っているから自分も頑張ろう」「今週あの子に会えるから踏ん張ろう」と背中を押してくれる原動力になっています。私はいくつかのアイドルを応援しています。誰もが知るような有名アイドルから、ライブハウスなどを中心に活動するアイドルまで、規模はさまざまです。そんな彼女たちに共通しているのは、選んだ場所、あるいは与えられた場所で、一生懸命に歌い、踊り、輝いていること。ちなみに写真は、Mirror,Mirror(雲丹うに/李縷さき/巴月もえ/星野まお/紫煙りん/柑奈ちはる)の「現場」(アイドルのイベントを指す用語)です。大学院生である私は、ここにいることを自分で選び、研究で成果を出したいという強い思いで日々目標に向かっています。キラキラしているアイドルも、陰では想像もつかないほどの努力や葛藤があると思います。大好きな彼女たちを応援し、そして気づけば私自身も励まされ、推し活は続きます。私にとって推し活は、アイドルとの双方向の応援合戦なのです。そのエールを胸に、今日も研究活動と向き合っています。