「大好きだから、キミに届けたい【推し活編】」―ちょっとひといき ちょっとひととき(16)

2026.03.09

東大生コラム

テーマを絞って発信する東大生のコラム企画

第16回目のテーマは「大好きだから、キミに届けたい【推し活編】」。好きなものに夢中になる時間は、誰にとっても心が豊かになれる最高のひととき。今回は東大生の推し活ストーリーをお届けします!あなたの毎日にも、ときめきチャージをどうぞ!

ミュージカルの魔法に導かれて

医学部3年 K.M

私は音楽が大好きだ。幼少期から触れる機会が多かったからか、気がつけば音楽に夢中になっていて、どんなときも音楽は私のそばにあった。そんな私の推しは、ミュージカルだ。小学生の頃、気持ちが落ち込んでつらかったときに、初めて「劇団四季」のミュージカルの広告を見て、一瞬で心を奪われた。喉が楽器のように奏でる美しい歌声、壮大なオーケストラの響き、細部までこだわった衣装や小道具。そして何より情熱に満ちパワーみなぎる俳優の方々。すべての言葉に感情を乗せ、全身で表現する姿に引き込まれ、私はあっという間にミュージカルの虜になった。気づけばミュージカルは、私に元気を与え、いつも支えてくれるものとなっていた。中学生の頃にはミュージカル俳優になることを夢見たほどだ。高校、大学に進むと、ミュージカルはいつも私を励まし、自分らしく生きることの大切を教え、表現が大好きなことを思い出させてくれた。心震える作品に出会い、劇場で止めどなく涙をこぼしている瞬間こそ、私が一番幸せだと感じる時間である。作品に込められた想いや社会背景はさまざまで、ミュージカルを見ることで広がる世界、深まる思考がたくさんある。これからも、心震える観劇体験を重ね、自分自身の表現も磨き、自分らしく生きていきたい。

留学先のオーストラリアでミュージカルを観劇

 

『野球観戦、ときどき旅

工学部4年 M.S

都民にとって、オリックス・バファローズを応援する生活は、日常に小さな旅を差し込むようなものだ。ふだん足を運ぶ球場は、埼玉のベルーナドームか千葉のZOZOマリンスタジアム。所沢の熱気に包まれたドームも、海風が強く吹き抜ける幕張のスタンドも、それぞれに味がある。それでもやっぱり、年に何度かの遠征は特別だ。神戸でナイターを観るために新幹線に乗り、夕暮れの港町を抜けて世界一美しい球場へ向かうときの高揚感。仙台では牛タンを頬張ってからスタンドに入り、旅先ならではの空気ごと試合を味わう。試合そのものだけでなく、移動も街の景色も含めて、丸ごと記憶になる。現地に行けない日は、YouTubeで数分ハイライトを見る。これは東大受験生だった頃から続けてきた日課だ。選手たちの鮮やかなタイムリーや唸る直球、多彩な変化球、好守備をつまみ食いするだけで、日常の疲れが少し軽くなる。勝ったらともに喜び、負けたらともに悔しがり、また明日へ向かう。本拠地が遠くにあっても、応援は確かに生活のリズムになっている。


仙台でつかんだ勝利!

 

かれこれ推し歴15年目

法学部3年 りくもん

私の「推し」はアイドルでもアニメでもなく、リラックマです!小1の頃からずっと変わらず大好きで、控えめに言ってオタクです(笑)。日本では「ゆるいキャラクター」が人気で次々と登場していますが、リラックマの「ゆるふわ」な見た目、生活、言葉は、いつも私の心をほんわかさわせてくれます。私にとってリラックマは、ただのかわいいキャラクターではなく、受験期もそっと寄り添ってくれた心の支えのような存在です。実家にはすさまじい数のリラックマのぬいぐるみがあり、私の寝る場所がぬいぐるみに占領され、上京して私がいない今も、母がなぜかぬいぐるみを増やし続けているという謎の事態が起きています。 でも、そんなリラックマに囲まれる生活こそが、私にとっては癒しそのもの!だからこそ、いくらでも集めたくなってしまうのです。今は一人暮らしで部屋にたくさんのぬいぐるみを置けないのが本当に悲しいです(涙)。推しの存在は、日々の心を支え、前を向く力をくれます。 みなさんも、自分だけの「推しの力」を感じてみてください。


実家にあるたくさんのぬいぐるみたち

 

一歩踏み出す

理科二類2年 Herbst

私の推しは、SixTONESというアイドルグループです!彼らはドラマで共演したメンバーが「自分たちでグループを結成したい」と社長に直談判して誕生したグループで、YouTubeやテレビ番組でも、学生のようにわちゃわちゃとした仲の良さが伝わってきます。アイドルと聞くとキラキラソングを思い浮かべる方も多いと思いますが、SixTONESには「一度しかない今を全力で生きよう」と前を向かせてくれたり、挑戦を後押ししてくれたりする楽曲が多く、私は受験生時代にハマりました。今でも受験生時代によく聴いていた曲を耳にすると、当時の気持ちが蘇って、思い描いていた大学生活を送れているかを立ち返るきっかけになっています。また、表現の幅が広く、楽曲ごとに全く違った面を見られることも大きな魅力です。しっとりしたバラードからゴリゴリのラップ曲、オシャレなチル系など、とても同じグループが歌っているとは思えない楽曲が一つのCDに収録されているので、満足度が非常に高いと感じています。最後になりましたが、東京はどこよりも推し活がしやすい場所だと思います。私はCDが発売されるたびに渋谷のTOWER RECORDSに足を運んだり、聖地巡礼をしたりと、推し活を全力で楽しんでいます。推し活中の地方受験生のみなさん、ぜひ東京大学をめざしてみませんか。


YouTubeの企画でメンバーたちが食べていたものを注文しました!

 

北陸の美をまとって走る新幹線W7系

新領域創成科学研究科 つくえ

北陸新幹線のW7系をご存じですか?今回は2015年の金沢延伸に向けて開発されたこの車両を紹介します!日本を代表する工業デザイナー奥山清行氏が監修したデザインのコンセプトは「洗練さ」と「ゆとり・解放感」。外装の青は北陸の澄んだ空、白は九谷焼の優しい乳白色、帯の銅色は伝統工芸である銅器や象嵌ぞうがんの色を象徴しています。沿線文化をモチーフにした車両がホームに入線する姿は、どこか品格が漂っていて、北陸への旅の期待をぐっと高めてくれます。車内にも格別な意匠が施されています。たとえばグリーン車の深い群青色は、加賀藩前田家の別邸「成巽閣」にある「群青の間」がモチーフ。かつては前田家以外に使用が許されなかったという高貴な色に包まれる旅路は、日常を忘れさせてくれる贅沢なひとときです。また公式発表はないものの、普通車の明るい赤色の格子模様は、金沢のひがし茶屋街の紅殻格子を彷彿とさせ、細部に宿る北陸文化の息吹を感じずにはいられません。このかっこよくて気品あふれるW7系で北陸へ出かけてみませんか?美しい車両とともに、私の古巣・金沢がみなさんをお待ちしています!


夕闇を切り裂いて東京駅へ入線。北陸への期待が高まります!

 

時を超えた「推し活」

人文社会系研究科 M.O

中学生の頃から、ずっとビートルズが好きです。彼らが解散したのは、自分が生まれる30年も前。新譜を買ったり、ライブに行ったりというようなリアルタイムでの追っかけはできませんが、それでも通学中に音楽プレイヤーで曲を聴いて癒やされたり、ドキュメンタリーや本を読んで当時の空気に想像を膨らませてみたりと、時を超えた「推し活」を楽しんでいます。新しいコンテンツが登場する機会はあまり多くはありませんが、その分、出会えたときの喜びは格別です。たとえば、4人のメンバーのうち存命中のリンゴ・スターやポール・マッカートニーが新曲を発表したときには、真っ先に飛びつきます。つい最近も、ポール自身が制作指揮として関わった彼のドキュメンタリー映画『Man on the Run』がリリースされて、必ず近いうちに観ようと思っています。活動当時から聴いていた方はもちろん、私のような解散後にファンになった人も今からでも十分に推せる、そういった意味ではビートルズは解散していないのかもしれません。

時を越えて音楽がつなぐ、4人が歩いたアビイ・ロード

 

日頃の支えにエグザイル

医学部4年 みかん

EXILE/三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの小林直己さんを応援して、もう10年近くになります。この2つのグループといえばアップテンポな曲をイメージする方も多いかもしれませんが、実はバラードも心に響く素敵な曲がたくさんあります。そうした楽曲をさらに魅力的にしているのが、唯一無二のパフォーマンスです。なかでも、高身長の直己さんが見せる、ダイナミックでありながら指先まで神経が行き届いているような繊細なダンスに、いつも魅了されています。そんな直己さんのダンスを一番楽しめるのはやはりライブです。首都圏では平均して年に数回公演があるため、そのときは必ず申し込みます。日頃は勉強に励む身ですが、こうしてたまに素敵なものを見るといい気分転換になるなと感じます。大学生になってからは、土日や長期休みなど時間に余裕があるときには、地方にも足を運ぶようになりました。その土地の名物料理を味わったり、新鮮な経験ができたりと、旅そのものも楽しみのひとつになっています。日頃の勉強のお供としても両グループの曲をよく聴いており、私にとっては大学生活になくてはならない存在になりました!

日中は大学で勉強をした後に夕方のライブへ

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