オープンキャンパスでは、どんな体験ができるの?
入学後の自分をイメージしながら、大学の学びや研究成果を知ることができるのがオープンキャンパス。高校生や受験生にとって、その大学に進むのかを決める貴重な機会でもあります!東大のオープンキャンパスではどのようなことが行われており、参加することで進路選択や学習にどのような影響があるのでしょうか。東大の先輩たちが高校生当時に参加した、オープンキャンパスの体験談を語ってもらいました!
 
先輩たちの「東大のオープンキャンパス」体験談
- 
高校とは異なる世界がある
私は地方出身で周りに東大生がいませんでした。そのため高校1年で参加したオープンキャンパスを通して「本当に東大生っているんだ……!」と驚くとともに、研究室訪問や在学生との質疑応答を通して、全く高校の学びとは異なる「研究」の世界を知ることができました。
加えて私はその時、様々な身近なことに関して「なぜ?」と疑問に思うことが数多くありました。東京大学では自らが関心を持つ学問に対して興味を持ってとことん究めることができる、そう思うことで日々の学習も一層やる気を持って取り組めたと思います。
オープンキャンパスに参加しなければ、「東大に行きたい!」と本気で思って一生懸命努力することもなく、多様な学問に触れながら生活を送る現在の自分に出会うこともなかったでしょう。(文科三類2年 のり)
 
- 
先生のお話を伺える貴重な機会
私は高校2年生の時に東京大学のオープンキャンパスに参加しました。オンラインでの開催でした。当時は文学部に興味があり、文学部の国語学系のオープンキャンパスに参加しました。オープンキャンパスの魅力は、やはり先生方のお話を詳しく伺える点だと思います。中高生の間は、大学の先生方がどんな研究をされているのかを伺う機会はめったにありません。高校生だった私にとっては、日本語という、普段当たり前に使っているものを研究対象にすること自体が驚きで、とても新鮮に感じられました。特に方言の研究についてのお話は、地方出身の私にとって興味深いものでした。また、学生の参加者の方々も意識が高く、鋭い質問がたくさん出て刺激的でした。
自分の関心分野を探すためにも、積極的にオープンキャンパスに参加してほしいです。(法学部3年 睡蓮)
 
- 
オープンキャンパスで体感した東大
私は高校2年生の時、オンライン開催のオープンキャンパスに参加しました。当時、CG技術やVR開発に興味があったので、バーチャル東大で東大のキャンパスの雰囲気を体感した時はとてもワクワクしました。バーチャル東大が有志の学生たちによって制作されたものだと知ったときは、コロナ禍という困難な状況でも、柔軟な発想で挑戦するクリエイティビティに圧倒されました。自分も将来はこんな風になりたい、と思いました。
また、文学部の中国思想に関する模擬講義を聞き、高校で学ぶ内容より深く、高度な学術に触れました。進学したのは教養学部ですが、オープンキャンパスを通じて東大という創造性や知性に満ちた環境の一端に触れられたことは、受験勉強や進学後の学びの大きな原動力になりました。(教養学部3年 Chocolat)
 
- 
人生を変えた夏
西日本の片田舎で育った私は一度も東京に来たことがなく、初めて東京に来たのは高校一年の夏、出身高校が往復の交通費より安価な参加費で東大のオープンキャンパスを訪れるツアーを開催していたからだった。東大は雲の上の存在のようで、全く進学は考えていなかった。ただ東京に行ってみたかっただけだった。しかし、実際の訪問で東京の街の華やかさに魅惑され、東大のキャンパスの荘重さに圧倒され、東大生の思わぬ親しみやすさに勇気付けられて、帰宅する頃にはすっかり「東大に行くぞ!」と心を燃やし始めていた。塾も予備校もなかったがどうにか現役で合格し、それから私の人生は全く想像もつかないほど楽しく素敵な方向に転がり続けている。もう7年前になるあの夏に東大のオープンキャンパスに参加していなかったとしたらどうだったか、全く想像できないが、間違いなく今ほど楽しく充実した生活にはならなかっただろうということだけは断言できる。(総合文化研究科修士1年 ゆ)
 
- 
健康第一のオープンキャンパス
私は高校生であった2017年に本郷オープンキャンパスに参加しました。当日は快晴でとても清々しい一日でした。初めての本郷キャンパス。有名な赤門や安田講堂を見学し気分はいやましに高揚しました。ところが、憧れの安田講堂の内部を見学中に体調の違和感を感じました。もともとは上野で博物館を見学してから帰宅しようと思っていたものの、耐え難い頭痛により敢えなく帰宅……。しかし、それほどまでに気分が高揚したというこの経験は、私にとってはかえって東大への憧れを強め、絶対に東大に入学するという強い意志が生まれました。
皆さんは(オンラインとはいえ)体調に留意して、健康第一でオープンキャンパスを満喫してもらえればと思います。(総合文化研究科修士1年 ろん)
 
- 
私のオープンキャンパス体験談
私が東大のオープンキャンパスに参加したのは、高校1年生の夏でした。進学先として東大もなんとなく視野に入れている程度で、文理も学部もまだ決まっていませんでしたが、キャンパスの雰囲気を見てみたいという思いから参加を決めました。数ある企画の中で特に惹かれたのが、小児がんについての医学部の模擬講義です。大学の教室で、全国から集まった高校生たちと一緒に講義を受けるのはとても新鮮で、大学で学ぶことへの憧れが強まりました。文理選択では文系を選び、現在は法学部に所属していますが、オープンキャンパスで見た景色が受験勉強のモチベーションになったと感じています。学びたいことが決まっている人もまだ決まっていない人も、気になる企画があればぜひ覗いてみてください!(法学部4年 M.I)
 
- 
世界が広がる、大学に近づく
私は高校1年、2年の時の夏にオンラインの東大オープンキャンパスに参加した。事前にプログラムを見ると、各学部のコンテンツや地方高校生向けの企画など大変充実していて、胸が躍った。実際に参加してみると、大学の授業を体験できたり、本物の東大生と話せたり、地方ならではの上京後の暮らしについても聞くことができたりと、大学生活のイメージを膨らませることができた!それまでは東大に対して、日本で一番すごい大学、くらいにしか思っていなかったけれど、こんなに面白い勉強ができるのか、地方からでもいけるんだ!と気づくことができて、私の世界が確かに広がった。そして、大学という、次なるステージに着実に近づいた感覚を得た。ぜひ、高校生のみなさんもオープンキャンパスに参加してみて!!(医学部3年 K.M)
 
- 
モチベーションup
高校2年生の時、正直東大にはそこまで興味がなかったのですが、参加してみることにしました。実際に研究室の中を覗いて、研究内容について詳しく伺うと、高校生ながら自分がしたいことを明確にすることができたと思います。高校数学や物理が得意で興味があっても、実際に大学でそれを極めるのではまた違うと思います。これは、入学後の進学選択を見据えた科類選びにも役立つかもしれません。
そして何より、キャンパス内を歩いたり、訪問先の学生に大学受験について伺ったりすることが、受験のモチベーション向上にもなりました。私は講義棟の写真を撮って、勉強が大変だなと感じた時にそれを見返すようにしていました。また、生協には東大グッズがあるので、東大を訪れた際にはぜひ購入してみてください!(工学系研究科修士1年 ライオン)
 
- 
出会い
中学生の時、私は関西からオープンキャンパスに参加し、初めて東大に足を踏み入れました。それまで東大に正直なところ興味はありませんでしたが、本郷キャンパスにて総合図書館や法文一号館といったレトロなキャンパスを魅力的に感じ、東大という選択肢が僅かにでも浮かぶようになりました。大都会東京の中にある緑豊かなキャンパスを歩き回って探索するのは非常にワクワクする経験でした。特に印象に残っているのは、法学部の公開講義でした。正直なところ、講師が話す内容はサッパリ理解できませんでしたが、東大生がこのような難しい授業を受けていることに衝撃を受けました。いざ入学し法学部に進学してから、「大丈夫、東大生でもこの授業は初見では難しいからね」と、中学生の頃の自分に届けたくなります。
東大という選択肢を持つ点でも、東大生の学生生活を知る点でも、オープンキャンパスは得難い機会です。(法学部3年 さくらこ)
 
- 
学問の夏フェス
私にとってオープンキャンパスは、「学問の夏フェス」でした。多くの学部でさまざまな分野が紹介されており、私は時間の許す限り、少しでも興味を持った講義を聞いたり展示を見たりして回りました。すでに関心のあった社会学や法学などについては、先生方の実際の授業を通じて、これまで気づかなかった視点や新たな疑問が生まれ、より深く学びたいという思いが一層強まりました。また、たまたま目に留まり聞くことにした教育学の説明では、高校生として「受ける側」だった教育を、客観的な学問対象として捉えるという視点が新鮮で、強く印象に残りました。こうした多様な出会いを通じて視野が広がり、進路を考えるうえでの大きな手がかりとなりました。この経験は、その後の専門選択にも大いに役立ち、進路を考える上での土台を築く貴重な時間となりました。(人文社会系研究科修士1年 M.O.)
 
- 
印象深い一日
まだ高校1年生なのだからいろいろな大学のオープンキャンパスに行ってみようと夏休みに回った中に、東京大学がありました。初めて見る本郷キャンパスは外国の歴史ある街のような雰囲気で、アカデミアとはこういうものかととても印象に残ったのを覚えています。研究室が公開されていたので入ってみると、学生の方が自身の研究についてとても楽しそうに語っていました。また、別の企画ではやはり学生の方が、大学での生活について一点一点丁寧に教えてくださいました。大学の方々の様子を見て、私もこのような環境で学び、研究したいと感じました。オープンキャンパスは大学を、名前を知っている存在から具体的なイメージを持った場所に変えるまたとない機会でした。この日の経験は今でも心に深く残っています。(理学部4年 みかん)
 
先輩たちの体験談、いかがでしたか?東京大学オープンキャンパスは今年もオンラインで開催いたします。説明会・模擬講義のほか、東大生に直接相談できる企画もあり、遠方にお住まいでも気軽に参加できます。みなさまが参加され、素敵な体験ができることを願っています!
 
- 企画・構成/「キミの東大」企画・編集チーム