推薦生インタビュー2025(まとめ)
推薦生(2025-2018)
2025.07.10
2025.07.10
#学校推薦型選抜(推薦入試)
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#学生インタビュー
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#教育学部の人
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PROFILE
――教養学部を選んだ理由を教えてください。
高校2年の春に、東京大学でオンライン開講している「高校生と大学生のための金曜特別講座」で、教養学部の晝間敬先生が植物の病原菌にも共生菌にもなる微生物について講義されているのを聴いたことが最初のきっかけです。それまではコケ植物の研究をしていたんですけど、共生菌という新しい知識を得たことで、それまでの知識と組み合わさり、おもしろそうな問いがたくさん思い浮かんだことから、研究への興味がより深まりました。高校3年になって、五月祭のタイミングで晝間先生にコンタクトを取ると時間を作ってくださって、教養学部では幅広い分野の中で、既存の学問分野にとらわれない研究ができることや分野統合も学べることを知り、統合自然科学科に入りたいという気持ちが明確になりました。
――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったきっかけは何でしょうか。
僕の高校では、1人1テーマで全員が探求活動をするんですけど、僕は、「コケ植物の仮死状態とアーバスキュラー菌根菌との共生関係」をテーマにして研究をしました。その研究成果が思いがけず多くの人から評価されたことと、その研究を進めていく中で自分の将来像みたいなものが見えてきたことが最初のきっかけでした。学部の希望が明確に定まったことも相まって、高校3年の夏休みに教養学部の統合自然科学科に絞って出願できる学校推薦型選抜に挑戦することを決断しました。
――学校推薦型選抜の準備の中で大変だと感じたことはありましたか?
限られた文字数の中で、できるだけ自分のやってきたこと、やりたいことなどを人間性も含めて伝えることに一番時間をかけました。高校の先生や先輩方などにも助言をもらって、自分が納得のいくまで何度も書き直すという作業が大変でした。
――東大ではどのようなことを学びたいですか?
今、最も関心のあるテーマは、高校時代に課題研究でも取り組んだ「植物微生物間の共生」です。そのほかにも、生物や数理、科学哲学などにも幅広く興味があるので、前期課程では分野を問わず幅広い知識基盤を得たいと考えています。そのうえで、生物を軸としながら分野にとらわれずに未知を追究するパイオニアになれるように学んでいきたいです。授業では、先生方の専門の研究に近い内容の授業、たとえば学術フロンティア講義や昼休みに行われるセミナーもおもしろそうだなと感じています。
――勉強や研究以外に大学でやってみたいことがあれば教えてください。
高校のときはなかなかできなかったので、たとえば、農業に興味をもったら実際に現地に足を運んでフィールドワークや農業体験をするなど、現場で学ぶ機会を増やしていきたいです。大学では、少しでも興味のある研究をされている教授には話を聞きに行ったり、研究室に訪問したりして、積極的に学んでいきたいと考えています。
――入学して数週間ですが、大学生活はいかがですか?
東京での生活も思っていたより問題なく過ごせている気がしますし、大学ではクラスの人が気さくに話かけてくれるので、すんなり馴染むことができました。みんなが異なるバックグラウンドを持っていて、学問分野に関しても、それ以外のことでも、深い話ができて楽しいです。
――将来はどのような進路を考えていますか?
僕は今、研究者の道に進みたいなと思っているので、学部を卒業したら大学院博士課程まで進学したいと考えています。将来は、分野にとらわれず、融合を試みながら生命について研究し、自分の胸がおどることを追求し続けて行きたいです。
――最後に、高校生に向けてメッセージをいただけますか。
苦しいときに僕を助けてくれたのは、東大に行きたいという強い思いでした。自分のやりたいことを実現できる大学を諦めずにめざして、そこに突き進んでいく、そういう姿勢を崩さずに最後までやっていければ、きっと道は開けると思います。もし、具体的にやりたいことが決まってなかったとしても、環境や雰囲気に魅力を感じることで、十分、志望する力を高めることができると思います。たとえば僕も、植物の研究がやりたいのであれば、ほかの学部も視野に入っていたと思うんですけど、学校推薦型選抜を通して、学問は探さないのに見つかるもの、あえてゴールを絞らない研究、というような雰囲気や環境こそが教養学部の魅力だと感じ、志望を高めることができました。強い希望を胸に最後まで走り抜けてください。
――多くの東大志望者に響いたと思います。応援メッセージありがとうございました!