推薦生インタビュー2025(まとめ)
推薦生(2025-2018)
2025.07.10
2025.07.10
#学校推薦型選抜(推薦入試)
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#学生インタビュー
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#推薦生
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#教育学部の人
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PROFILE
――東京大学を志望した理由を教えてください。
中学生ぐらいまではテレビ番組やYouTubeで東大生が活躍しているのを見て、漠然と憧れを抱いていました。高校に入って受験を意識するようになってからは、東大は前期課程でリベラルアーツを掲げているので、いろんなことを広く学びつつ、自分の専門も追究できるのではないかと思って、現実的に東大進学を考えるようになりました。
――どんなことを学びたいと思って教育学部を志望されたのですか?
大学では、少し抽象的になりますが、人がどうすれば互いに分かり合うことができるのかということを、ナラティブ(物語)という観点から考えたいと思っています。「ナラティブ」という概念は文学理論から生まれた言葉ですが、臨床心理学の領域でも「ナラティブアプローチ」といった方法で扱われています。私は臨床心理学の領域からナラティブの基礎を学びたいと思ったので、東大の教育学部を選びました。
――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
私はもともと理系でしたが、人文科学分野への興味が強まったこともあって、高3になってから文転しました。その頃にちょうど担任の先生から、「文転するほどやりたいことが決まっているなら学校推薦型選抜に挑戦してみるのはどうか」と勧められたことが大きなきっかけになりました。
――高校で熱心に取り組んでいたことはありますか?
高校がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)で課題研究にとても力を入れていて、私は、高2から「日本語形容詞の通時的な意味変化の傾向」をテーマにして、Word2vec を用いて現代までのいくつかの期間で使われている形容詞の意味をベクトルで表現し、分析しました。この研究は、グループで行い、最後に論文としてまとめました。その後も個人的に、形容詞の意味が主観的になっていくのは、人は言葉を使って出来事を主観的に解釈した物語を表現するからではないかと、ナラティブとの関連性について考察し、さらに興味が深まっていきました。
――大学では、勉強や研究以外にもやってみたいことはありますか?
読書が好きなので、全学自由研究ゼミナールとして開講されている「駒場すずかんゼミナール『学藝饗宴』ゼミ」や「牧原ゼミ」、あとは、「写真文化会」が気になっています。そのほかにも、東京には美術館や博物館がたくさんあるのでいろいろ行ってみたいです。
――まわりの東大生の印象はいかがですか?
おもしろそうな人が多いなっていう印象ですし、やっぱり高校よりもいろんな人がいるなと思います。たとえば、海外の大学院進学を早くも現実的に考えている人とか、高校までは自分と同じぐらい本を読む人ってなかなかいなかったのですが、圧倒的な読書量がある人もいて、今までとは違うなと感じました。
――将来の夢や目標を聞かせてください。
他人との相互理解の促進に向けて何かできたらいいなと思っています。今はまだ、研究をするのか、関連する職業を選ぶのか、ボランティアとして携わるのか、教育現場で活かすのか、具体的には何も決まってないので、大学でしっかり学びながら考えていきたいです。
――最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします。
大学で研究したいことや将来やりたいことは、高校時代にそんなにはっきり決まるものではないと思っていて、決まっていると思っていても、十分に変わり得ると思います。興味の移り変わりによって進路も大きく変わるかもしれないけれど、変化を恐れるのではなく、そのときの自分にとって最高の選択を心がけていれば、最後には後悔のない結果になるのではないかと思います。特定の領域に縛られすぎることなく、いろんなことに挑戦しながら高校生活を送ってほしいです。
――メッセージありがとうございました!大学生活を楽しんでくださいね!