オープンキャンパスでは、どんな体験ができるの?
入学後の自分をイメージしながら、大学の学びや研究成果を知ることができるのがオープンキャンパス。高校生や受験生にとって、その大学に進むのかを決める貴重な機会でもあります!東大のオープンキャンパスではどのようなことが行われており、参加することで進路選択や学習にどのような影響があるのでしょうか。東大の先輩たちが高校生当時に参加した、オープンキャンパスの体験談を語ってもらいました!
先輩たちの「東大のオープンキャンパス」体験談
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オープンキャンパスに参加してよかったこと
私が参加した時はコロナ禍ということもあり、オンラインでのオープンキャンパスで、バーチャルで東大のキャンパス内がどうなっているのかを擬似的に体験するという形でした。その中で、特にライブ講演会とバーチャル安田講堂での総長の話が印象に残っています。私は当時理学部に行きたいと考えていましたので、実際にその時の最先端の研究の一端に講演を通して触れることができ、また複数の学部の講演を聞きながら、自分が行きたいのは本当に理学部なのかなども考えることができてよかったかなと思います。また、総長との対話を通して東大がどのような人材を求めているのかや、「進学選択」という制度についてなど、私は知り合いに先輩の東大生がほとんどいなかったので、漠然としか知らなかったことをより詳しく知ることができました。(理科二類2年 H.S.)
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オープンキャンパスで踏み出すはじめの一歩
高校1年のとき、東大は難しくて無理…と思いながらも「ちょっと面白そうな学科があるな」と感じ、思い切って参加したオープンキャンパス。あれから5年、軽い気持ちで説明を聞きに行った学科で、今まさに講義を受けています。
漠然とした興味関心は、学科の説明会を受けることで「この学科に行きたい!」という明確な目標に変わりました。加えて、東大の全体説明や総合図書館など施設の見学を通して、充実した環境を誇る東大で学びたいという意識が一層強くなりました。そして、東大生の1日の紹介を聞いたことで、大学進学後の自分のイメージが明確になりました。
オープンキャンパスで見た東大の姿が受験の日までのモチベーションになりました。得られるものは多いと思いますので、みなさんにもぜひ、気軽に参加してほしいと思います。(工学部3年 緒方佑太朗)
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東大を知るオープンキャンパス
私は、高校2年のときにオープンキャンパスに参加しました。それまでも東大という大学に強い憧れがありましたが、実際に本郷キャンパスに足を踏み入れ、総合図書館などの歴史的建築物を目の当たりにしたことで、東大を志望する気持ちが確固としたものになりました。
特に印象に残っているのは、安田講堂内部の見学です。普段は学生などの大学構成員すら気軽に立ち入ることができない安田講堂に入り、その荘厳さに圧倒されました。今でも本郷キャンパスを歩いていると、このときの記憶が新鮮に思い出されます。加えて、入試相談会に参加したことも強く記憶に残っています。地方出身であるため、東大入試の実感が湧いていなかった私は、この経験を通じて入試に向けてイメージを固めることができました。(教養学部4年 ろん)
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オープンキャンパスで学んだ文学部の魅力
私が東大のオープンキャンパスに参加したのは、緊急事態宣言解除から間もない頃。オンラインでの開催でした。私は当初から文学部への進学を希望しており、オープンキャンパスでは、文学部の先生方のお話を聞きました。文学部での学びは、「文」すなわちテキストと向き合うことで新たな「知」を創造する、そのような営みであり、文学部での学びを通じて磨かれる個々の力は、社会で生きていく上で大いに役立つ、そのようなことを先生方は仰っていたと記憶しています。こうした先生方のお話を通じて、文学部での学びのイメージが具体化され、勉強に対するモチベーションが向上しただけでなく、勉強に向き合う意識も、入学後の学びに向けて変わったと感じています。(文学部3年 KT)
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東京大学を知る1つの機会に
高校1年の時に東京大学のオープンキャンパスに参加しました。私は、法律や政治に対して関心を抱いていたので、法学部の教授による講義を聴講しました。大学の講義に初めて参加して、日常生活の中にあるような問いを学問に昇華していく過程に触れ、これまでの勉強の進め方との違いに驚くとともに、大学での勉強も楽しそう!と受験勉強のモチベーションに火がつきました。
オープンキャンパスは、なかなかイメージのわかない大学生活を大変身近に感じられる貴重な機会だと思います。様々な学部の講義に参加することができるのも、このイベントならではの魅力の1つです。オンラインだからこそ、気軽に、東京大学のキャンパスライフを体感していただければ嬉しいです!(法学部4年 寺嶋琴)
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勇気を出したあの日、私の原点
高1の夏に初めて参加をした東大のオープンキャンパス。まさか私が東大なんて…と少し緊張しながら参加をしましたが、この日をきっかけに、なんとしても東大に行きたい!と思うようになりました。Zoomで東大生の座談会に参加し、目を輝かせて自分の興味関心について参加者に語りかけておられる姿から、東大はありのままの自分を認めてくれる、多様性を認めてくれるような大学なんだ、と感じたことを今でも覚えています。
私にはずっと憧れていた大学の先生がおり、その先生方と研究室見学で直接お話をすることができたのも当時の私にとって夢のような時間でした。今は講義で先生と学生として意見を交わせているのが非常に感慨深いです。振り返ってみると、あの時、少し勇気を出して肌で大学を感じる経験をしたからこそ、今の私がいると思います。(文科三類1年 丹羽美貴)
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ザッピング、フリッピング:オンライン時代のオープンキャンパス
私がオープンキャンパスに参加したときは、すでにオンライン形式になっていました。予約さえしておけばどの企画をのぞくこともできるので、時間・場所の制約がありません。気になった動画・講義を「つまみ食い」したり、並べて聴いたりしました。
印象深い企画は「東大キャンパスラジオ」です。東大生の出演者が、視聴者の質問に答えつつトークを進めます。中でも進学選択で理転された方のお話は忘れられません。東大では広い選択肢から進路をじっくり選べるのか―。当時私は文系でしたが、文系の科目を学ぶだけでは世の中を捉えるには不十分だと考えていました。「学際」の可能性を感じたように思います。
東大入学後、文理を問わず幅広く講義を受けています。まさに「ザッピング・フリッピング」です。オープンキャンパスが今の学生生活の種をまいてくれたのかもしれません。(文科一類2年 阪名八紀)
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将来に役立ったオープンキャンパス
高校2年の夏休みの宿題が、自分の興味ある大学のオープンキャンパスに参加し、そのレポートを提出せよというものだった。当時の自分は志望校などなく、大学についての知識にも乏しかったので、テレビなどでよく見かけ、日本で1番頭が良いとされているという理由で、東大のオープンキャンパスに参加することにした。コロナの影響もあってオンラインでの開催ではあったが、東京大学の雰囲気や学問に真摯に向き合う姿勢などを感じ取れた。このオープンキャンパスで行われた各学部の説明会を聞いたことにより、歴史学や法学に興味を抱くようになった。その結果、歴史学の一部である世界史は受験の時の得意科目となったし、法学は自分が大学で専攻する学問になる(予定である)。東大のオープンキャンパスへの参加が自分の将来に影響を与えたのである。(文科一類1年 Right)
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東大の面白さを知る
私が東大のオープンキャンパスに参加した頃は、ちょうど新型コロナウイルス禍の真っ只中でオンラインのみでの開催となったときだった。実際にキャンパスの様子を知る機会がなく、少しでも東大の雰囲気を知りたいと思い参加した。
私の興味のある分野の、看護や教育の講義を受講できて、どの内容も高校生向けと思えないほど高度で興味深く、こんな研究があるんだ!面白そう!と感動した。その時、ああ、こんな学びに溢れた場所で、学問の世界にどっぷり浸かりたい、そして、自分のやりたい研究をしたい、と強く感じた。
オープンキャンパスは、自分の行きたい大学がどのような場所なのか知るために、とても素晴らしい機会だと思う。現在は、オンライン開催のため、全国のどこからでも、東大の高度な学びに触れられる。ぜひ参加してみてほしい!(理科二類2年 K.M)
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刺激的なオープンキャンパス
私は高校1年の時に、本郷キャンパスで行われていた、オープンキャンパスに参加した。それまでこのようなイベントに参加したことがなかったため、当日赤門に到着した際、とても緊張した。しかし、東大生と1対1で話すイベントに参加して、その緊張はすぐに解けた。ここでは、東大生が受験相談に乗ったり、大学生活について話したりしてくれた。先輩方の魅力的な話を聞き、それらを話す際の輝く目を見て、この大学に入りたいと強く感じた。このイベントで1番印象に残っているのは、ある法学部の先輩がしてくれた交換留学の話だ。その先輩はイギリスに留学し、そこで授業を受けるだけでなく、あるNPOでインターンをしていた。このように自ら積極的に動く先輩の姿に憧れ、自分もその5年後に交換留学をした。(経済学部4年 てつ)
先輩たちの体験談、いかがでしたか?東京大学オープンキャンパスは今年もオンラインで開催いたします。説明会・模擬講義のほか、東大生に直接相談できる企画もあり、遠方にお住まいでも気軽に参加できます。みなさまのお越しを心よりお待ちしています!
- 企画・構成/「キミの東大」企画・編集チーム