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「小さい時から生物が好きで小3の時にビオトープを自作。プランクトンの研究に真っすぐ突き進んで推薦入試で合格」――2018推薦生インタビュー 農学部

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PROFILE

  • 氏名:   桑田向陽さん
  • 出身校:  香川県立高松高等学校
  • 入学:   2018年 理科二類(農学部進学予定)

――桑田さんは志願書で水の研究をしたいということを書いていたそうですね。ちょっと驚いたのが、小学校3年生でビオトープを作ったそうで。
皆さんそこで驚かれます(笑)。小さい頃から自然とか生き物が好きで、初めは庭にホタルを呼びたいなと思って水のある環境を作ろうと。

――きれいな水じゃないと来ないんですよね。
そうです。来ないんです(笑)。

――そしてもう1つ小5で「クロオモナス」っていう……これは?
はい、クロオモナス……ミドリムシのようなプランクトンなんですが、そのプランクトンが突然、ビオトープに出てきたんですよ。
最初は、全然知識がなかったので「ミドリムシかな?」と思ったけれど、図鑑と見比べたら眼点が無いことに気づきました。そこで琵琶湖博物館の先生に質問すると、「それはあまり知られていないクロオモナスという種類です。」っていうお返事を頂きました。撮った写真が偶然クロオモナスの特徴を捉えていたそうです。そこからプランクトンに興味を持って。
それまでも顕微鏡はのぞいていたんですけども、プランクトンがいるかいないかとか、どれぐらいの量がいるかとか、それぐらいのレベルだったので。

――家に顕微鏡が家にあったんですか?
はい。いつだったか、親戚から顕微鏡を譲り受け、それで水を見ていたんです。

――琵琶湖のその先生にご質問をされたって言っても、ご出身は高松ですよね。メールか何かで?
はい。父に琵琶湖博物館のことを教えてもらったのですが、博物館のホームページに質問できるところがあったので、自分で撮った写真等を添付して「このプランクトンは何ですか」っていうメールを送りました。もう本当にそこからですね。それ以来、何度も滋賀まで通い、先生にお話を伺いました。

――推薦入試の申し子のような気がしてきました。
研究の継続性だったり、生き物、プランクトンに対する熱意だったりとかが、推薦入試のアドミッションポリシーに当てはまるかと。

――ちなみに、理学部は考えなかったんですか?
理学系でも「ボルボックス」などの研究はされていますが、今は生き物をじっくり見るというよりは、生き物と周りの環境とか、生き物と人との関わりについての研究をしたかったので、それだったら農学部にと思いました。自宅の庭のビオトープで始まった研究を日本の、そしてグローバルな課題の解決につながる研究にしていきたいです。

――そういう経緯をお持ちなら、きっと今後も専門分野は揺らがないですね。アドバイザー教員の先生とは、すでに連絡は取ってますか?
はい。専修を決定するときにアドバイザーの先生に相談しました。アドバイザーの先生は僕の興味を知ってくださっているので、4年次に配属される研究室を見越した専修の決定に非常に助かりました。

――いずれ折を見て研究室に訪問することになっていくでしょうけど、積極的に学んでください。
はい。それはもう、ぜひ。いろんなところに顔を出して、学んでいきたいと思っています。

――出身高校の先輩に、推薦で受かってらっしゃる方っていらっしゃいますか?
いません。香川県は1人いるんですけども、僕の高校は初めてです。

――推薦入試入学者は研究室にも早く行けるとか、通常とはちょっと違った過ごし方もできるので、桑田さんのようなタイプにはすごくいい制度だと思います。
そうですね。研究室に訪問した際や早期履修した授業では自分の興味に関連する最先端の研究のお話が聞けてとても充実した時間を過ごせています。それとともに、東大に入ってから優秀な仲間たちと楽しく授業を聴けているのが嬉しいです。

――外国語は何語を取ったんですか?
フランス語です。中学校のときに学校の授業でちょっと触っていたこともあって。

――じゃあ、ちょっとなじみがある?
でも、知っていた範囲は第1回の授業で終わってしまいました(笑)。それぐらいのレベルです。

――いや、でも、知ってるのと知らないのとでは、違いますよね。
はい。少しはあったかなと思います。

――では最後に、全国の高校生の人たちに何かメッセージをお願いします。
推薦入試についていうと、自分のやりたいことがあって、それに突き進んでいきたいっていう強い気持ちさえあれば大学に入ってからもその道に沿った学習ができたり、その他の活動ができたりするので、多くの人に挑戦を考えてみてもらいたいと思います。

――頑張ってください。ありがとうございました。
ありがとうございます。
 

取材/2018年4月
インタビュー/東京大学高大接続研究開発センター教授・濱中淳子
構成/大島七々三
※ページ内容は作成時のものです。