• TOP >
  • 東大に入ろう >
  • 推薦生(2024-2018) >
  • 「生物学は汎用性の高い武器。数学や物理のアプローチを学び、生物を新しい視点で捉えたい」―2024推薦生インタビュー 教養学部

「生物学は汎用性の高い武器。数学や物理のアプローチを学び、生物を新しい視点で捉えたい」―2024推薦生インタビュー 教養学部

#学校推薦型選抜(推薦入試) #学校推薦型選抜(推薦入試) #学生インタビュー #学生インタビュー #推薦生 #推薦生 #教養学部の人 #教養学部の人

PROFILE

  • 氏名:   高橋都さん
  • 出身校:  ●●高等学校(東京都)
  • 入学:   2024年 理科二類(教養学部進学予定)

――どんなことを学びたいと思って、教養学部を志望されましたか?
生物学全般に興味があるのですが、その中でも、生物物理やシステム生物学などに関心を持っています。生命に本質的に宿っている制約を捉えるために、生物の概念を数理的に捉えてアプローチしていきたいと考えています。また脳への関心も捨てきれず、例えば、精神疾患に対してどのような新しい視点を与えることができるのかに関心があるので、文理融合的な観点から学べて、かつ統合自然科学科の中に数学、物理、化学、生物、認知科学や脳科学などの分野を扱うコースもある教養学部を選びました。

――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったのは、いつ頃だったのですか?
学外での課外活動にも力を入れていたので、推薦という大学入試制度を利用することについては、念頭に置いていました。きっかけの一つになったのは、高1のときに、日本生物学オリンピックに参加したことです。そこでの活動実績から「学校推薦型選抜を受けてみないか」と先生に声をかけていただき、自分でも意識するようになりました。そのほかにも、教養学部がオンラインで開催している「高校生と大学生のための金曜特別講座」を受講していて東京大学での学びに興味をもったことなど、進路について考えさせられる機会がたくさんあったので、そこで考えたことをもとに学校推薦型選抜への挑戦に踏み切りました。

――推薦入試の準備の中で大変だと感じたことはありましたか?
自分の興味が多岐にわたっている中で、教養学部を選んで出願しましたが、たとえば、よく似ている分野を学べる理学部の生物学科ではなく、なぜ教養学部を選択したのかということを志望理由書でどのように伝えればよいか頭を悩ませました。10月くらいから11月にかけては、書いて、先生に見てもらって、また書いて…ということの繰り返しで、一般入試の勉強と並行して進めるのが大変でした。

――大学でやってみたいことはありますか?
もともと、幼少期に2年間ほどカリフォルニアに在住経験があるので、留学は、かなり強く視野に入れています。また、新型コロナウイルス禍以降は、生き物自体に接する機会が少なくなっていたので、フィールドでの活動も行えたら良いなと思っています。とにかく生物学をやりたい、生き物が好きな人と関わりたい、というのが一番正直なところですが、哲学の本を読んだり、絵を描いたりと、時間がある今だからこそできる文化的活動にも取り組みたいです。

――少しずつ慣れてきた頃だと思うのですが、大学生活はいかがですか?
すごく刺激的な環境で、もう既にめちゃくちゃ楽しいです。まわりの人たちと話がすんなり通じる感覚や、これまでに感じたことのない刺激を受け続けています。まわりから影響を受けやすい自分の性格としては、お互いに関わり合いながら、どんどん成長していけそうな気がしています。特に推薦生のコミュニティーでは、みなさん、ビジョンがはっきりしていて、頭の回転も早いので、こちらの話を十二分に汲み取ってくれます。その環境に甘え過ぎずに、どんな相手にも自分から丁寧に働きかけて、話を聞く能力を鍛えていきたいです。

――将来の夢や目標を聞かせてください。
大学院かそれ以降のタイミングで、海外に出て、国際的な経験を積みたいと考えています。そして将来は、研究者として、アウトリーチ活動に取り組みながら、科学コミュニケーションの分野でも、自分にできることがないか考え続けていきたいです。

――では、最後に一言、高校生に向けてメッセージをお願いします。
どんな道でも自分の進路になるかもしれないという真摯さをもって、様々な分野に接していけるのは、高校生の特権だと思います。自分はこの分野に将来進むかもしれないと考えながら、いろいろなことに挑戦して、幅広く学んでいってほしいです。高校時代に深めた知見は、これから先、必ず自分の役に立つと思うので、多方向にアンテナを張る姿勢を大切にしてください。
学校推薦型選抜に関して言えば、自分のやっていることがこの先どこにつながるのかを考える力が身につくと、これからの社会で生きていくうえで重要な力になっていくと思います。「もしかしたら、自分も学校推薦型選抜に挑戦するかもしれない」という自覚は、すごく重要な意識になるはずです。「自分にはできないかも」ではなく、学校推薦型選抜を一つの入試形態として、「もしかしたら自分の考え方や個性に合っているかもしれない」と、フラットに検討していただければうれしく思います。

――応援メッセージ、ありがとうございました!

取材/2024年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム