ちょっとひといき ちょっとひととき(11)-わたしの地元、わたしの暮らし
東大生コラム 2024.08.30
2023.10.19
テーマを絞って発信する東大生のコラム企画
第8回目のテーマは「大好きだから、キミに届けたい【音楽編】」。秋にぴったりな今回のテーマにちなんで、東大生が夢中になっている音楽にまつわるお話をお届けいたします!おすすめの曲をぜひ一度体感してみてください。
私は高校生の時、片思いの相手と同じ大学に行きたくて東大を目指していました。ずいぶん雑な人生設計ですね…(笑)。
しかし、彼は現役で合格し、その一方で、私は不合格になってしまいました。そしてこの曲は、私が東大を目指して浪人していた頃から大好きな曲です。
「悲しみのその向こうで 君とまた出会えるまで」という、この歌詞が自分を応援してくれるような気がして、また彼と同じ学校生活を送ることを夢見ながら予備校からの帰り道に毎日聴いていました。
大学受験が終わった現在では、この曲を聴くと、真っ直ぐに東大合格という目標に向かって努力していたあの頃の気持ちを思い出し、自分を鼓舞することができます。
東大に入ってから、片思いの彼と結ばれることはおろか、新型コロナウイルス禍で学校に通えなくなり、キャンパスで偶然出会うという夢すら叶うことはなかったのですが、私は東大が大好きです。彼とこの曲のおかげで、私は大好きな東大に出会うことができました。
「私を東大生にしてくれて本当にありがとう」。
受験生時代、私は通っていた塾に友達が一人もいませんでした。塾終わりは毎回ひとりで帰宅。塾の難しい問題についていく辛さや受験への不安を誰とも共有できず、寂しさや孤独を抱えていました。塾から最寄り駅までに必ず聞いていたのがこの曲。夜にぴったりなディスコティックで明るい曲です。歌詞の「寂しくて切ない夜には 消えたい言葉を捜して」「Shake it, Shake it(「急いで」という意味)今夜は止まらない」という部分は、暗い気持ちでいる自分を「今日は頑張ったから、あとは楽しもう」と励ましてくれているようで、特に気に入っています。
今は東大に合格し、チューターとして受験生時代と同じ道を通っています。要領の悪い私は、大学に入っても教習所やバイトなど新しい事をするたびに挫折を味わいます。自暴自棄になりかけた夜、受験生の時と同じように泣きながらこの曲を聞きます。そうすると、受験を乗り越えられたんだから今回も大丈夫だと思え、少し前向きになれます。夢に向かって夜遅くまで頑張る全ての人に届いてほしい一曲です。
昔から70年代後半から80年代くらいにかけての英米のロックとかポップ音楽が大好きで、最近の歌は、邦楽だろうと洋楽だろうと、よほど流行った曲しか知らない。これはこれで楽しいが、残念ながら似たような趣向の友人ができにくいのが難点だ。
さて、『夜の囁き』というのは、英国人歌手のフィル・コリンズが1981年に発表した歌である。囁きというからにはさぞかし静かな曲かと思いきや、確かに最初の方はバラードという感じで落ち着いているのだが、終わりに差し掛かったあたりで急に力強いドラムの音が現れる。曲の盛り上がりが最終盤に訪れるのだ。この独特さが自分にとっては斬新に感じられ、初めて聴いて以来ずっとこの曲はお気に入りの一つになっている。
自分の場合、実はこの曲に絡む特段のエピソードはない。お気に入りだけあって、この曲の鑑賞が完全に日常生活の一部になってしまっているからだろう。忙しい日々の心の拠り所として日常生活を平穏にし、豊かにしてくれること。これが好きな歌、好きな音楽の効能の一つだと思っている。
私が大好きな曲は『私のSymphony』という曲。これは私が中学生の頃から見ているシリーズのアニメ『ラブライブ!スーパースター!!』の挿入歌である。主人公の女の子は歌うことが大好きで、周囲から褒められるほどの実力もある。しかし、彼女は人前が苦手であり、いつも大事な場面で歌うことができない。そんな彼女が仲間たちに支えられて人前で歌うことを克服するというストーリーに沿って書かれた曲である。
特に私が好きな歌詞は、1番のサビ。「ちっぽけな昨日までの私じゃない。奏で始めたんだ夢を。幕が上がる。ここから先は、夢に描いてたステージ。できっこないよって思ってたことも踏み出せばほら叶うんだ。」という、この歌詞を聞くたびに、自分もまだ諦める必要はない、できることを精一杯やってみようという気持ちになり、とても勇気がもらえる。アニメの曲と聞くと、抵抗がある人もいるかもしれないが、誰にでも共感できるようなフレーズが必ずあると思うので、ぜひ一度聞いてみてほしい。
地方出身の私は、小学校低学年の頃に家族で行った東京ディズニーリゾートに衝撃を受け、ディズニーが大好きになりました。その後も何度か訪れたディズニーリゾートでの思い出は、私にとって、家族との幸せな時間を象徴するものです。大学進学のために東京で一人暮らしを始め、ホームシックにかかった時に私を支えてくれたのも、その思い出でした。今は、「卒業するときに家族でディズニーリゾートに行こう」という約束を頼りに頑張っています。
夏休みに帰省した際、小学生の頃に買った『美女と野獣』のサウンドトラックを見つけ、家族と一緒に聴きました。特に好きなのは、テーマソング『Beauty and the Beast』のセリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンによるデュエットバージョンです。華やかなアレンジとセリーヌ・ディオンの優しく力強い歌声が魔法をかけてくれるような気がして、勇気が湧いてきます。
みなさんも、つらい時はぜひ、音楽を聴いたり写真を見たりして、幸せな思い出に触れてみてください。きっと元気をもらえると思います。
シンガーソングライターの槇原敬之が手がけた時代を超えて愛される名曲です。彼の代表曲とも言えるこの楽曲は『就職戦線異常なし』という映画の主題歌として起用されました。この映画の舞台はバブル時代。理想と現実のギャップに直面しながら就職活動に向き合う、若者の姿を描いた映画です。
院試の勉強が辛く、進路が決まっていく友人の姿を見ては塞ぎ込んでいた時に、たまたま街中のBGMで耳にしました。以前から知っていた曲ながらも改めて聞いてみて、一つ一つのフレーズが自分の心に深く響きました。周りと比べては自分の軸や目標を見失っていた自分に「『好きなものは好き!』と 言える気持ち 抱きしめてたい」という歌詞が、自分と向き合うことの大切さを教えてくれたような気がします。
受験、進学選択、院試。節目となるような選択に向き合うたびに、思い悩みました。そしてこれからは就職、人生設計など重大な決断に直面して迷うこともあるでしょう。映画で描かれた就活生と、曲の歌詞に自分を重ね合わせつつ「迷い探し続ける日々が 答えになること 僕は知ってるから」その言葉を信じて一歩一歩進んでいきたいと思います。
今回紹介するのは『Time of Our Life』という曲です。 DAY6は、日本では馴染みのないアーティストかと思いますが、TWICEやStray Kidsと同じ所属事務所、JYP出身の韓国ではとても有名なバンドなのです!今ではカラオケで絶対に歌う定番ソングとなりましたが、受験期にはこの曲を聴いて溜まったストレスを解消させていました。
この曲は、DAY6の曲の中でもアップテンポなもので、途中の「カモン!」という掛け声が出れば、思わず一緒に叫んでしまうような元気が出る曲です!歌詞が分からなくても「青春」を感じることのできる、みんなが楽しめる音楽だと思います!ちなみに日本語バージョンもありますが、個人的には、原曲の方が「何も心配しなくていいから、一緒に人生を楽しもう」というメッセージを強く感じることができて好きです。日本語版もある曲は、原曲と比べるのがすごく面白いので、みなさんもぜひ比較してみてください〜。
受験期間中は精神的にも肉体的にも辛い状態が長く続くと思いますが、みなさんも素敵な音楽と出会って乗り越えていきましょう!
僕が「大好きだから、キミに届けたい」一曲は、尾崎豊さんの『僕が僕であるために』です。この曲に出会ったのは、中学生のころで、父の古いカセットテープを発掘して聞いているときに、尾崎豊のデビューアルバム『十七歳の地図』を見つけたのがきっかけです。
聞き始めたころには、『15の夜』や『卒業』で知られる尾崎豊の反抗的なイメージの格好よさに憧れていましたが、高校生や大学生になるにつれて、シンプルでポップなメロディにストレートな歌詞を歌い上げる音楽性や、声を枯らしながらステージを駆け回るライブパフォーマンスも大好きになりました。尾崎豊が10代で作った代表曲の多くを含む3枚のアルバムを中心として、若い頃の反抗的なイメージが有名ではありますが、20代で制作されたアルバムには、深い苦悩や生命の肯定を力強く表現した独特の魅力があります。
『僕が僕であるために』は20代になってからも、毎回ライブで歌い続けられた曲で、年齢とともに様々に味わいが変わります。ぜひ、勉強の合間にでも聞いてみてください!
GReeeeNが2008年にリリースしたこの曲は恋愛ソングなのですが、恋愛だけでなく、その歌詞に励まされたり、元気づけられたりしている人も多いのではないでしょうか。そんな私も落ち込んでいる時や気分が下がっている時によく聴いています。
曲のタイトルがカタカナで書いてあるため、「奇跡」とも「軌跡」とも読むことができ、自分の気分に応じて解釈をよく変えていました。勉強が辛くなった時には、これまでの自分の努力が「奇跡」であると捉えて、自分を慰め、受験が不安になった時には、これまで自分が頑張ってきた「軌跡」を思い出して、自分を励ましていました。
『キセキ』を聴くと、高校3年生の頃のことを思い出します。当時夏休みも終わり、いよいよ本格的に受験勉強が始まることに対し、すごく不安で緊張していたのですが、この曲を聴いて、とてもホッとしたことを今でも覚えています。「寄り添って歩いて」という歌詞が「自分は一人ではない」と思えて、すごく力をもらえました。
みなさんもこれから大事な時期を迎えると思うのですが、どうか自分の好きな曲で乗り切って下さい!
私が紹介する曲は、Mrs. GREEN APPLEの『僕のこと』です。高校1年生の3月から高校2年生の5月にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、臨時休校となり落ち込んでいた頃、背中を押してくれるというより、優しく包み込んでくれるようなこの曲に出会いました。とくに私の心を支えてくれたのは「僕らは知っている 奇跡は死んでいる 努力も孤独も 報われないことがある だけどね それでもね 今日まで歩いてきた 日々を人は呼ぶ それがね 軌跡だと」という歌詞です。高校総体の中止や修学旅行の延期が決まり、できなくなってしまったことが多い中でも、もがいた日々に意味はあるのだとこの曲を通して気づかされました。
結局、延期となっていた修学旅行は中止となり、文化祭や体育祭は規模を縮小して開催されました。納得のいかないことや自分の力ではどうしようもなくて悔しいことがたくさんありましたが、その度にこの曲を聴いて、それでも1歩ずつ前に進んでいこうと励まされました。
受験生のみなさんも悔しいときや辛いときに、そっと寄り添ってくれるこの曲をぜひ聴いてみてください。
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