ちょっとひといき ちょっとひととき(11)-わたしの地元、わたしの暮らし
東大生コラム 2024.08.30
2022.10.11
テーマを絞って発信する東大生のコラム企画
第3回目のテーマは「もっと知りたい!東京大学日和」。東大生はどのような毎日を送っているの?メディアに出ている姿からはイメージしにくい、ありのままの東大生をもっと知ってもらうため、コラムをとおして、東大生が過ごしている日常や見ている景色を紹介いたします。
東京大学の教養学部前期課程では、基本的には選択した第二外国語(僕の場合は中国語)が同じ人でクラスに分けられます。今回は、そんなクラスでの普段の生活について書いていきます。
今年度、入学後の最初の2週間は全ての講義がオンラインでしたが、それ以降は多くの講義が対面で行われるようになり、特に同じクラスの人だけで受講する第二外国語の講義では、クラスメイトとすぐに打ち解けることができました。講義が入っていない時間や休憩時間には、クラスメイトと一緒に勉強やお喋り、軽食等を楽しんでいます。
また、僕のクラスでは、5月4日(水)には鎌倉と江の島で、7日(土)には横浜で、上級生のクラスを交えた旅行を開催しました。更に夏休みには、静岡県で1泊2日の合宿を行いました。 このように、僕は東京大学のクラス制度のおかげで充実した毎日を送っています。クラスメイトとどの程度関わるかはもちろん一人一人の自由ですが、東京大学には、入学してすぐに一緒に高め合える仲間を見つけられる仕組みが整っています。
本郷キャンパス周辺には数多くのラーメン屋が軒を並べています。その中でもイチオシのラーメン屋を紹介します!
まずは「用心棒」。大盛り野菜、太麺に背脂たっぷりのスープを合わせた「二郎系」ラーメンです。満腹で苦しくなるほどの量なのですが、しばらく経つと食べたくなってしまう不思議な魅力を持っています。夏限定の冷やしまぜそばがおすすめです。
次はさっぱり系中華そば「にし乃」。店内には坂道グループの曲が流れています。黄金色のスープからは複雑な旨味が感じられ、細麺とよく合います。いつでも食べたくなる、そんな優しい味です。トッピングのワンタンが、もちもちしていて美味しいです。
最後は変わり種ラーメン(?)「ねむ瑠」。私は珍しさに惹かれてイカ煮干し出汁のラーメンをチョイス。舌にガツンと魚介の味が残ります。クセが強めなのですが、不思議と一口、もう一口と食べたくなってしまいます。玉ねぎの辛味がいいアクセントです。
みなさんも本郷にお越しの際はラーメン屋に行ってみてくださいね。私のラーメン紀行はまだまだ続く。
授業を終えて自転車を漕ぐ。本日、水曜日は三限で終わりだ。図書館に本を返し、駅へと歩く友達に別れを告げ、そして家の方向へと向かう。毎月1日は、家の近くのスーパーが特売なのだ。
私は、東京で一人暮らしをしている。場所は、駒場まで自転車で20分ほどの辺り。最寄りのスーパーで安く食材を買っては、まとめて作り置きをして日々過ごしている。今日は早く家に帰れる日だったが、曜日によっては五限まで駒場に居たり、午後に駒場から本郷に移動したりで帰りが遅くなることもある。それに、日によってはオンライン家庭教師でばたばたしていることもある。夜にまとまった時間のとれない日に備え、ゆでて味付けを終えた鶏むね肉を冷凍しておくのである。調理を終えた肉をすべて冷凍庫に入れて机に目を向けると、ちょうど一通、メール通知が来たところが見えた。サークルの事務連絡だ。机につき、きた連絡を見て返事をする。ついでに学内ポータルを確認し、明日の講義のレジュメを印刷する。そして二限が演習だったことを思い出し、慌てて私は予習を始めたのだった。
先日、授業の一環で北海道に行ってきました。農学生命科学研究科の先生方が開講されている授業で、山に登ったり、苗木を育てている施設を見学したりして、植生や林業について学びを深めました。
ところで、私の現在の所属は教養学部文科三類です。3年次に進学する予定の学部も、農学とは関係の薄い、いわゆる「文系」の領域です。そもそも私は大学を選ぶ時から、究めたい学問を心に決めていました。そのような人にでも、教養学部前期課程(前期教養とします)は門戸を開いています。興味や熱意があれば、様々な分野に触れられる貴重な期間です。
私は入学時、既に進みたい分野が決まっているのになぜ他分野の授業を取らなければならないのかと思っていました。しかし、今、この1年半を振り返り、「教養」の重要性が分かった気がします。これから専門的な学習が増えるにあたり、前期教養で学んだことは、今は専門に関係のないと感じることでも、重要な礎になっていると感じる日が来ると確信しています。私の前期教養生活もあと半年。悔いのない時間を送りたいと思います。
本郷キャンパスは誰でも入構できる。だから往来は日々、かなりの人が行き交う。そんなキャンパスで別世界なのが、三四郎池。研究室に近いこともあって、天気の良い日は必ず行く。足下に気をつけて池まで降りたら、一つだけのベンチに腰掛ける。どういうわけか誰もいない。いつもこの空間を独り占め。風の薫りに季節を感じて深呼吸すると、最高に心地良くてリフレッシュする。極上のひととき。本当はちょっと内緒にしておきたい、とっておきの場所だ。
新型コロナウイルス禍で厳しい入場制限が続いた。やっと入構できた日も人はまばら。久しぶりに三四郎池に行って驚いた。池の亀たちが、何とも無防備に甲羅干しをしている!初めて見た。「う〜ん、気持ち良〜い」、のびのびとした亀の声が聞こえるようだ。この日は、するすると安田講堂に向かう蛇のアオダイショウにも出くわした。長い入場制限は、ここに集う生き物たちに、特別な憩いと寛ぎをもたらしたらしい。三四郎池は、そんな生き物みんなのものだと気づいた。そしてわたしもその一員、とほっこりした気持ちになった。
東大には、キャンパス内に豊かな自然があります‼︎
東大には、1、2年生が主に通う駒場キャンパス、3年生以上が通う本郷キャンパスや柏キャンパスなどがあります。
東大の所有面積は、日本の国土の0.1%を占めるのだとか!
今回は、私が通学している、駒場キャンパスの四季折々の変化を紹介します
春:3月には1号館前の桜が咲き乱れます。満開の桜と、1号館が同時に映るように写真を撮ると、とてもフォトジェニックです!
夏:キャンパスでは、蝉の鳴き声が響き渡ります。緑も生い茂り、暑いながらも、日除けできるスペースが生まれます!
秋:駒場キャンパスの特徴である銀杏並木が紅葉する時期です。秋の終わりには、黄色の葉っぱの絨毯ができ、葉っぱの上を歩くとサクサクという音が!
冬:雪の降る日には、葉っぱの落ちた銀杏並木に雪が積もり、幻想的な風景になります!雪は年に2回くらいしか降りませんが、雪の降った次の日にはキャンパスまで足を運ぶことをお勧めします!
合格した後には、素敵なキャンパスが皆さんを待っています!
だんだん暮れゆく空と、ぱっと灯る電灯。
つつじやいろいろな木が立ち並ぶ、その隣にはレンガの壁。
木から離れた花殻がまだら模様を作るのは、どこまでも均一に延びるアスファルト。
足速に、絶え間なく、行き交う人々。
もし通ればそれよりもずっと速く、でも滅多に通らない車。
そんな車のための速度規制の標識がぽつり。
人のせわしさが、街のにおいが、紛れもなく東京なのに、暖かな色の光が、レトロな建物が、どこか外国を思わせる夕方のひとコマ。
BPM117で風を切って歩いていた私も、やうやう夜の帳に包まれゆかむとするこの景色を前に、ふと足を止める。
髪を踊らせる風はどこから来て、どこへ向かうのか。
次にどの季節を運んでくるのか。
頭上の木々がざわめく。
明日の同じ時刻に通れば、わずかに長くなった、もしくは短くなった陽がまた違う明るさの空を見せてくれる。
通る私は、日没が4時半だろうと7時だろうと大股で駅への道を急ぐ。
今日も疲れた、と重くなった身体を運んで。
今日の心に弾けたきらめきのかけらを、ポケットに隠して。