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「東京大学総長賞」平成30年度 受賞者の声(課外活動・社会活動編)―東大を目指すキミへのメッセージ

2019.09.09

学生表彰

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東大総長賞とは?

東大総長賞は、「本学の学生として、学業、課外活動、社会活動等において特に顕著な業績を挙げ、他の学生の範となり、本学の名誉を高めた者」(個人又は団体)に対して、東大の総長が直々に表彰を行う賞です。賞の授与は平成14年から始まり、年に1回、受賞者の表彰と、受賞者による活動(研究や課外活動、社会活動など)の内容に関するプレゼンテーションが行われています。平成30年度は、12名(うち3名が共同受賞)と1団体が総長賞を受賞しました。
「キミの東大」では、平成30年度の受賞者の方々を対象にアンケートを実施し、活動/研究の内容を教えてもらうとともに、高校生の皆さんへのメッセージもいただきました!ぜひ、東京大学の学生の幅の広さと学びの深さを体感してください。
今回は、課外活動、社会活動等において表彰を受けた方々を特集します。

参考リンク
学生表彰「東京大学総長賞」の概要・歴代受賞者について

ハエの幼虫を活用して、廃棄食品問題・食糧問題に挑む

総長賞 川本亮さん・高橋宗知さん・山田陸さん

【受賞者名】
川本亮さん 教養学部2年(受賞当時。現在、医学部医学科3年生)、兵庫県出身
高橋宗知さん 教養学部2年(受賞当時。現在、医学部医学科3年生)、東京都出身
山田陸さん 工学部物理学科3年、秋田県出身

【受賞テーマ】
アメリカミズアブを用いた食品リサイクル プロジェクト「Grubin(グラビン)」を 通じた国内外での社会貢献

ハエの一種であるアメリカミズアブの幼虫を用いて生ごみを分解し、成長した幼虫は飼料に活用するという食品リサイクルプロジェクトGrubin(グラビン)を立ち上げました。カンボジアにおいては公衆衛生改善の観点から、下痢等の病気の原因となる腐敗した生ゴミの減量と有効活用に取り組みました。現在は、日本での循環型社会実現を目指し、大手企業や自治体と連携して、プロジェクトの普及活動を行なっています。その新規性と社会的に対する影響力の大きさが評価され、国内外で多数の賞を受賞しました。専門分野や大学生の枠に捉われない活動とその社会貢献は、東京大学のキャッチコピー「志ある卓越」を体現する一つの形として高く評価されています。

  • 総長賞 川本亮さん・高橋宗知さん・山田陸さん
    東大には、高校生のときには想像もできなかったほど、多様性にあふれ、心の底から通じ合う仲間との出会いが待っています。僕たち三人も、年齢や出身は違えども、偶然の連続で駒場時代に出会い、一緒にプロジェクトを立ち上げました。東大で出会う友人は、一生を通じて側にいてくれる存在になるはずです。また、その友人たちと「何か面白いことがしたい」と思ったとき、東大にはその想いを本気で受け止め、形になるまで応援し、見守ってくれるカッコいい大人たちや環境が待っています。ぜひ、大学選びの際、選択肢に入れ、駒場や本郷を訪れてみてください。

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2019年1月2日、箱根駅伝1区を走る

総長賞 近藤秀一さん

【受賞者名】
近藤秀一さん 工学部4年(受賞当時。現在、GMOインターネット株式会社(GMOアスリーツ所属))、静岡県出身

【受賞テーマ】
四度目の正直で箱根駅伝に出場した東大ランナー ★総長大賞★

2019年1月2日から3日に開催された第95回箱根駅伝にて、関東学生連合チームの第1区として出走し、東大生としては14年ぶりに箱根路を駆け抜けました。関東学生連合チームには過去3回選出されていたものの、昨年の第94回大会でインフルエンザによる無念の欠場を経験するなど、出走にはあと一歩届かずにいました。そのため今大会が「四度目の正直」での箱根駅伝出走となりました。
また、血中乳酸濃度を指標とした高強度トレーニングを取り入れることで効率的に競技力向上を図るなど、工学部化学生命工学科での研究活動とトレーニングを両立させる姿勢は、学生アスリートの模範として高く評価されています。

  • 総長賞 近藤秀一さん
    東大は、優秀な仲間たちから刺激を受けることができる、目指す価値のある大学です。皆さんの学生生活を応援しています。

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「アイデアがあれば何でもできる。」そんな中高生の探究活動を実現したい

総長賞 原田一貴さん

【受賞者名】
原田一貴さん 総合文化研究科 博士課程3年(受賞当時。現在、総合文化研究科 助教)、神奈川県出身

【受賞テーマ】
東京大学教育学部附属中等教育学校での 生物部指導員としての活躍

「資金や設備に頼らずに高い評価を得られる中高生の理数探究活動」を実現すべく、東京大学教育学部附属中等教育学校の生物部外部指導員を務めてきました。生徒のアイデアを、身近な機器を用いて実現できるよう助言を続け、資金や設備に頼らない探究活動を支援してきました。その結果、多くの部員が国内外の大会で多数の賞を受賞するなど、国際舞台で活躍できる人材育成に貢献しました。この功績は、中高生の理科への知的好奇心を刺激する指導模範となっています。

  • 総長賞 原田一貴さん
    すでに大きな目標やチャレンジしてみたいことがある人、一方今は将来のことが想像できないけれどとにかく勉強に集中している人、いろんな人がいると思います。そのようないろんな方々にとって東大は、新たな出会いや知的好奇心をくすぐる非常に魅力的な場が至る所にあります。是非東大で、自分の世界を広げてみてください。学内でお会いできるのを楽しみにしております。

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サイバーセキュリティ技術を競う大会で日本チーム初の快挙

【受賞団体名】
理論科学グループ(TSG)

【受賞テーマ】
SECCON CTF での日本初の国際大会優勝を始めとする各種 CTF 大会での受賞

東京大学理論科学グループは、主にコンピュータや情報科学に関する自主的な研究活動を行う、50年以上の歴史をもつサークルです。平成30年度は、サイバーセキュリティの専門的能力を争う「CTF」と呼ばれる競技において、複数の大会で並外れた業績を収めました。とりわけ日本最大の大会である「SECCON CTF 2018」においては、国際部門での優勝という日本チーム初の快挙を成し遂げ、大きな注目を集めました。学生チームでありながら世界の強豪と対等以上に戦い抜いたこれらの業績は、国内外において高く評価されました。
 

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最終更新/2022年9月
構成/「キミの東大」企画・編集チーム