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「模擬国連活動で国際的な視点に立ち、見えてきた課題。より大きな目標に向かって突き進む」―2022推薦生インタビュー 教養学部

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PROFILE

  • 氏名:   後藤慧さん
  • 出身校:  渋谷教育学園渋谷高等学校(東京都)
  • 入学:   2022年 文科二類(教養学部進学予定)

――高校生の頃に取り組んだ活動について、教えていただけますか?
僕は、部活で模擬国連の活動をしていました。模擬国連は、各国の大使になりきって、実際の国連のように会議をするのですが、お互いの国益を考えながら、国際社会の問題解決に貢献するにはどうすればいいのかを考えるのがとても難しかったです。

――どのように学校推薦型選抜への挑戦につながっていったのですか?
模擬国連をきっかけに、先生や友達から模擬国連以外のいろいろな活動にも誘っていただきました。その中でもシンガポールで研修をする予定だったラッフルズ校とのオンラインでの交流や全国高校生フォーラムに参加したことで、活動の幅がさらに広がって、より国際的な視点に立って物事を考えるようになりました。これらの経験が今の自分につながっているので、やってきたことを活かせる学校推薦型選抜に挑戦しようと思いました。

――学校推薦型選抜の準備はどのように進められたのですか?
もともと、一般入試でも東京大学を考えていましたが、高校1、2年の間は勉強よりも課外活動に力を入れてきたので、高校3年になって、改めて大学受験について考えたときに学校推薦型選抜で受験したいと思い、先生に相談しました。僕は家であまり勉強に集中できなかったので、普段は自習室で一般入試の勉強をして、9月頃からは自習室から帰った後の家にいる時間を使って学校推薦型選抜の準備を並行して進めていましたね。

――準備するにあたって、相談された方はいらっしゃいますか?
担任の先生に一番相談をしていて、アドバイスや励ましの言葉をたくさんいただきました。また、出願書類を書くにあたって、副校長先生ともお話をする機会があり、自分が頭の中でいろいろ複雑に考えていたことを言語化するためのヒントをいただいたことが、自分にとって大きなプラスになったと思います。

――学校推薦型選抜の準備を通じて、得たことはありましたか?
高校1年の時に全日本高校模擬国連大会で賞をいただいたこともあって、なんとなく将来は国際的な仕事に就きたいなっていう目標を持っていました。それが学校推薦型選抜の準備をする中で、今までの自分の活動が、どのようにして自分の国際的な感覚や世界の見方につながってきたかを振り返るきっかけにもなりましたし、将来やりたいことの方向性が見えてくるようにもなり、大学で自分が何を勉強したいのか、すごく明確になったと思います。

――大学ではどのようなことを学んでいきたいと思っていますか?
各国の相互関係を深く理解するため、国際関係論について学びたいと思っています。例えば、模擬国連の活動で国際的な問題を議論する際に、先進国がどのようにするのが良いかを押し付けるような側面を感じることが多くあったので、どうしたらひとつの価値観ではなく、多くの人たちの価値観を巻き込んで、それぞれを尊重できるかを考えていきたいです。

――将来はこんな社会になってほしいという思いはありますか?
今の世界はどんな国でも貧困の問題を抱えていますが、その中でも絶対的な貧困が存在する発展途上国ではそもそも学習の機会や社会の進出のきっかけを持てない人がいます。一方で、先進国の日本でも、相対的な貧困から生まれに基づく機会の不平等の問題があります。こうした貧困がなくなって、それぞれの人が自分の望むことができる社会を実現できたらというのが、僕のひとつのすごく大きな目標ですね。

――勉強以外にも何か取り組みたいことはありますか。
僕は全日本高校模擬国連大会がきっかけでいろいろな活動に挑戦する意欲が湧いたのですが、その大会は大学生を中心に運営されているため、今度は裏方としてその大会を支えていけたらと考えています。自分と同じように、高校生にとって、それが何かのきっかけになってくれたらいいなと思っています。あとは、後期課程で教養学部への進学が確定していて駒場に4年間いることになるので、駒場祭の実行委員になって駒場にも何か還元できたらなと考えています。

――最後に高校生へのメッセージをお願いします。
僕が高校時代に苦労したり、いろいろなことに挑戦したりした経験は、高校を卒業した今、良い思い出として残っています。当時はすごく大変だな、苦しいな、ちょっとやめたいなという気持ちもあったのですが、結果的に高校時代にそれぞれの活動を続けて、ちゃんと諦めずに最後まで続けたことで、卒業後に「頑張ってほんとに良かったな」、「ほんとに達成感のあることができたな」って改めて思い出すことがたくさんあります。もし高校生のみなさんで、今すごく大変で続けたくないなということがあったとしても、もしかしたら、それが将来の自分に繋がっていくことかもしれません。どんなこともあきらめずにぜひ続けてほしいなって僕は思います。

――勇気の出るメッセージをありがとうございました。

取材/2022年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム