ちょっとしたきっかけで東大へ。「東大ピアノの会」でも活躍―未来の東大女子へ(5)

#法学部 #法学部 #東大女子 #東大女子 #学生インタビュー #学生インタビュー

東大の女子学生は、どのような高校生活を送っていたのでしょうか。また、大学生活はどのように過ごしているのでしょうか。東大をめざしている受験生や高校生、とくに未来の東大女子のみなさんに、先輩たちからのメッセージをお届けいたします!

PROFILE

  • 氏名:  藤田雪乃さん
  • 所属:  法学部3年
  • 出身校: 横浜共立学園高等学校(神奈川県)


なぜ東大を志望するようになったのか

――東大への進学を考えるようになったきっかけを教えてください。
高校1年の終わりに模試を受けるまで、東大への進学は全く考えていませんでした。その頃は大学についての知識がほとんどなかったため、志望校を記入する欄には知っている大学をいくつか挙げて、「とりあえず東大も書いておこう」という軽い気持ちで記入しました。それが、たまたまB判定だったんです。そのことが単純にうれしくて、それから東大をめざすようになりました。

――東大を受験するにあたって、どのように情報収集をされましたか?
私の高校は、東大への進学者が多い学校ではなかったですし、通っていた塾も大手ではなく、東大に関する情報は少なかったので、自分から情報を取りに行かなきゃいけないなって思っていました。とにかく「1人で悩んでる時間がもったいない」と感じて、高校の先生方には積極的に相談したり、東大に進学した先輩方を紹介していただいて、受験に関する具体的な情報や勉強法を教えてもらったりしていました。


キャンパスを訪ね、未来の自分をイメージする

――東大のキャンパスに足を運ぶことはありましたか?
オープンキャンパスにも参加しましたし、駒場祭や五月祭にも行きました。東大のキャンパスで楽しそうに過ごしている先輩方の姿を見ると「自分もこんなふうになりたいな」って思いましたし、東大の正門や赤門を通るだけでもなにかうれしい気持ちになったのを覚えています。自分の将来像をイメージすることで、自然とモチベーションが高まり「頑張ろう!」と思うことができました

――高校生のときに、東大のどんな部分に魅力を感じましたか?
法律か建築を学びたいと考えていたので「文系と理系のどっちに進むか決めがたいな」と思っていたのですが、東大には、大学2年になってから学部を選ぶ進学選択制度があるので、それがとても魅力的だなと思いました。

東京大学正門

仲間との出会いと学び 

――東大に入ってよかったと思うことはありますか?
志が高く、集中力に優れ、物事を効率的に進められる多才な仲間たちと出会えたことですね。そうした仲間たちとの交流のなかで、日々刺激を受けながら、それが自分自身の成長にもつながっていて、東大に入ってよかったなと思います。

――学びの面でよかったことはありますか?
東大では、前期課程で文系・理系を問わず、幅広い科目を学ぶことができて、学問の可能性を広げる機会が得られます。また、1年生から最先端の研究を行う先生方から基礎的な内容を教えてもらえることも、大きな魅力のひとつです。私は心理学にはあまり興味がなかったのですが、実際に授業を受けてみるとすごくおもしろくて「知らないまま、嫌いにならなくてよかった」と思いました。

――高校と大学での学びの違いはどのように感じていますか?
高校生のときは、経済学といったら「お金のことを学ぶのかな」とか、法学部だったら「六法全書を覚えるのかな」みたいなイメージがあると思います。私も高校生のときに大学の体験授業を受けたのですが、大学ではどのように学問に取り組むのか、あまりわかっていなかったなと思います。高校だと、点数を取るために暗記するか、問題を解くかの二通りの学び方が中心でしたが、大学では「考える力」が求められる場面が増えました。覚えることも、もちろんありますけど、覚えることがゴールではなく、覚えてからがスタートみたいなことが多いと思います。高校と大学の勉強は性質が違うということをぜひ高校生に伝えたいですね。


「東大ピアノの会」でも活躍

――大学では、勉強以外にどんな活動をしていますか?
小さいときからピアノを習っていたこともあって「東大ピアノの会」に入りました。「東大ピアノの会」では、年に4回演奏会があって、五月祭、駒場祭以外に、年に2回、小さめのコンサートホールを借りて演奏会をしています。

――印象に残っているエピソードはありますか?
私は副会長だったので、演奏会の準備やプログラム作成は大変でしたが、友達と一緒に取り組めたので、「大変だね」って言い合いながらも楽しく活動していました。普段ピアノを弾くときはソロが多いんですけど、「東大ピアノの会」では、2台ピアノや連弾など、アンサンブルに挑戦できるので、音を合わせながら一つの作品をつくり上げる過程がとても楽しかったです。

「東大ピアノの会」演奏会
連弾ができるのも魅力!

一歩踏み出す勇気が未来を拓く

――高校生・受験生へメッセージをお願いします。
東大をめざせる環境があるなら、思い切って挑戦してみる価値は十分あると思います。東大には、素敵な先生方が大勢いらっしゃいますし、たくさん刺激をくれる友達もいます。とても素敵な環境なので、チャレンジできる機会があるなら、ぜひ一歩踏み出してほしいと思います。

――前向きに挑戦するためには、何が必要だと思いますか?
あきらめない気持ちが大事だと思います。私は、途中で目標を変えることに抵抗があったし、自分の人生だからこそ「自分のやりたいことを貫きたい」という思いで取り組んできました。その思いを大切にしてきたからこそ、今の自分があるのだと思っています。

演奏会後に「東大ピアノの会」の仲間と

 
 東大女子が紹介! 東大の学びのススメ
藤田さんオススメ! 【トライリンガル・プログラム(TLP)】

GLP-II (TLP)は、日本語、英語に加えて、もう一つの言語を学習する機会、さらに現代社会をとりまく課題について、複数の言語で学ぶ機会を提供するプログラムです。私は第二外国語としてスペイン語を履修しましたが、スペイン語を勉強したいという友達とのつながりができたのもうれしい副産物でした。

 

写真提供/藤田雪乃(学生サポーター)
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム