食料問題を軸足に、さまざまな教育プログラムにも参加―未来の東大女子へVol.4 学生インタビュー
未来の東大女子へ 2022.08.31
2022.09.30
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東大の女子学生は、どのような高校生活を送っていたのでしょうか。また、東大ではどんな大学生活を過ごしているのでしょうか。
東大を目指している受験生はもちろん、とくに未来の東大女子のみなさんに、現役の東大女子からのメッセージをお届けいたします。
PROFILE
――東大への進学を考えるようになったきっかけを教えてください。
高校入学時には、東大進学について全く考えていませんでした。高校1年の終わりに模試を受けて、そこで志望校を書く必要があったんですが、その頃は全然大学名を知らなくて。当時知っていた有名大学の名前をいくつか書いても、枠が余ってしまったので、「取りあえず東大って書いておくか」みたいな気持ちで書いたら、たまたまB判定が出たんです。Bを取ったのは、最初で最後だったんですけど、B判定が出たことが単純にうれしくて、それから東大を目指すようになりました。
――面白いきっかけですね。東大を受験するにあたって、どのように情報収集をされましたか。
私の高校は、毎年たくさん東大に進学するような学校ではなかったですし、通っていた塾も大手ではなく、東大に関する情報は少なかったので、とにかく、自分から情報を取りに行かなきゃいけないなって思っていました。
また、私にとっては初めての大学受験ですけど、高校の先生方は何年も受験生を見ていらっしゃるから、「1人で悩んでる時間がもったいないな」と感じて、積極的に先生に話を伺ったり、アドバイスを求めたりするようにしていました。そのほかにも、部活の先輩で東大に入った方がいらっしゃったので、その方に勉強法を聞いたり、先生にご紹介いただいた2年くらい上の先輩に会ってお話を聞いたりしました。
――東大のキャンパスに足を運ぶことはありましたか。
はい。オープンキャンパスにも行きましたし、駒場祭と五月祭には何回か行きました。高校3年のときは1人で駒場祭に行きましたね。
東大のキャンパスに行って、そこで楽しそうに過ごしている先輩方を見ると、「自分もそういうふうになりたいな」って思いましたし、高校生のときの自分としては、東大の正門や赤門を通るだけでもなにか嬉しい気持ちになったのを覚えています。自分の将来像をイメージすることで、「頑張ろう」と思うことができました。
――高校生のときに、東大のこういうところがいいなと思うことはありましたか。
高校生の頃は、法律か建築をやりたくて、「文系にも理系にもどっちにも決めがたいな」と思っていたのですが、東大には、大学2年になってから学部を選ぶ進学選択制度があるので、それがとても魅力的だなと思いました。
――東大に入って良かったと思うことはありますか。
やはり、多才な友達に出会えることでしょうか。志が高かったり、集中力がすごかったり、効率が良かったり。そういう友達と知り合うことができて、とても楽しいですし、刺激にもなっています。
――学業の面で良かったと思うことはありますか。
東大では、1、2年生の前期課程で、文系理系にかかわらず、いろいろな科目が取れるんです。私はもともと「心理学はないな」と思っていたんですけど、実際に心理学を取ってみたらすごく面白くて、「ああ、こんなに面白いものなのに、嫌いなままにならなくて良かった」と思いました。
また、1年生から、基礎的な内容を一流の先生方に教えてもらえたのも、とてもいい経験だったなと思っています。
――東大で学んでみて、高校での学びと大学での学びは違うと感じられましたか。
高校生のときって、例えば、経済学といったら「なにかお金のことを学ぶのかな」とか、法学部といったら「なにか六法全書を覚えるのかな」みたいなイメージがありますよね。私も高校のときに大学の体験授業を受けたのですが、「大学ではどのように学問を学ぶのか」っていうのが、あまりわかっていなかったなと思います。
高校だと、覚えて点数を取るか、問題を解いて点数を取るかという2択だったんですけど、大学では考えることがすごく多いんです。覚えることも、もちろんありますけど、覚えることがゴールというよりは、覚えてからがスタートみたいなことが多いと思います。高校の勉強と大学の勉強は性質が違う、ということをぜひ高校生に伝えたいですね。
――大学では、サークルや課外活動にも参加されましたか。
はい。小さいときからピアノを習っていたこともあって、「東大ピアノの会」に入りました。「東大ピアノの会」では、年に4回演奏会があって、五月祭、駒場祭以外に、年に2回、小さめのコンサートホールを借りて演奏会をしています。
――演奏会を年4回開催するのは、大変ではなかったですか。
私は副会長だったので、演奏会の準備やプログラム作成は大変でしたけど、友達と一緒にできるので、高校の部活みたいに「大変だね」って言いつつ楽しくやっていました。
普通にピアノをやっているとソロが多いんですけど、「東大ピアノの会」では、2台ピアノや連弾の機会があるのが魅力的だと思っています。
――東大を目指す女子高校生、また、今は東大を目指してない女子高校生へのメッセージをお願いします。
もし、東大を目指せる環境にあるんだったら、目指してみて失うものはないかなと思います。東大には、素敵な先生方が大勢いらっしゃいますし、たくさん刺激をくれる友達もいます。とても素敵な環境なので、チャレンジできるんだったら、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。
――前向きに挑戦するためには、何が必要だと思いますか。
やはり諦めない気持ちでしょうか。私は、諦めて別の目標に変えるのは嫌だなと思ったのと、あとは自分の人生だから「自分がやりたいようにやりたい」って思ってやってきたかなと思います。
――高校生・受験生へのメッセージ、ありがとうございました!
トライリンガル・プログラム(TLP)は、日本語と英語に加えて、もう一つの外国語の運用能力を集中的に鍛えるための教育プログラムです。TLPは、入学時に一定レベルの英語力を持っていて、TLPの履修を希望する学生を対象としています。2021年度は新型コロナウィルスの影響で海外研修には行けなかったのですが、例年であれば海外研修も実施されていました。
私は第二外国語としてスペイン語を履修しましたが、「スペイン語を勉強したい友達ができる」という嬉しい副産物もありました。