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「文系の経験が生かせることを知り工学部の推薦を決意。 推薦入試は自分との対話を通じて成長する貴重な機会」――2019推薦生インタビュー(1) 工学部

「文系の経験が生かせることを知り工学部の推薦を決意。 推薦入試は自分との対話を通じて成長する貴重な機会」――2019推薦生インタビュー(1) 工学部

推薦生2019

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2019推薦生州崎さん

PROFILE

洲崎玉代さん(工学部進学予定)

出身地 東京都
高校  日比谷高校

―今回、推薦を考えたのは学校のから?それともご自身からですか。

先生からです。「グローバル10」という東京都の授業がありまして、そこでは海外派遣研修などのいろんなプログラムがあるのですが、その1つのプログラムでリーダーを務めました。「ハーバードに行くんだったらこういう企画したいんだけど」とか、自分で一から企画を作ったり、高校でも座談会を企画したりとか、そういうことをいろいろとやっていたら、先生から「推薦でいけるんじゃないか」と言われました。

―海外派遣プログラムの経験から、なぜ工学部だったのでしょう。

建築や都市工学に興味があったんです。これらの分野は、文系理系で区切れないところが好きだったんですが、たしかに今までやってきた派遣研修は文系の活動だし、工学部だとどうかなと思うところもあったんです。でも、先生に東大の推薦を勧められて要項を読んでみると、「社会活動に従事した経験があるか」ということが書かれていたので、それならいけるなと思って決めました。

―一般入試は文系を考えていたのでしょうか。

いえ、理系を考えていました。理Ⅰです。そこから工学部の建築学科に進むつもりでした。

―建築や都市工学にどのような魅力を感じているのですか。

箱物をつくることとか、建築物の構造というより、ある施設が街にあることで、その街にどういう影響を与えるかとか、図書館が建った時にその街がどう変わっていったかといった社会的背景を含めて考えるのが好きです。建築というより、もっと視点は広めですね。

―そうした都市工学やまちづくりに興味を持ったきっかけは?

私、生まれはメキシコシティで、そこからニューヨークに行ったり日本に行ったりという生活を送ってきました。メキシコには8年、中学3年生までいたんですが、そのメキシコで住んでいた家が有名な建築家の建てた家で、その家にいろいろな人が集まっていたんです。そのパーティに私も混ぜてもらっていて、「こういうコミュニティがあるのは面白いな」と思っていたんですね。
ところが、メキシコって日本の車会社がたくさん進出していて、経済も上向いて、新しい街がどんどんできていく。それでもともとあったコミュニティがなくなってしまって、どこにでもあるような画一的な街ができてしまったり。そういう状況を見て、都市計画って何なんだろうと考えさせられました。それが原体験になっています。
その後、日本に戻ってから、サマースクールで高校1年生の時に長野県の小布施町に行きました。そこでまちづくりの専門家の方に話を聞いたり、街を案内してもらったり計画を話していただいて、それが面白かったんです。その時に都市計画を意識しました。

―高校から日本の東京に移ったのは、ご両親のお仕事の都合ですか。

そうではなくて、私が高校は日本に帰ってきたいと思って戻ってきました。向こうでの義務教育がなくなってしまうというのもありましたし。その時は自分が文系だと思っていたので、日本の歴史をちゃんと見たいとか、日本の街を見てみたいという憧れがあって、日本に帰ってきました。

―さきほど「視点は広め」と言っていましたが、駒場の教養の授業も楽しいのでは?

楽しいです。今は2つ総合科目を受けていて、1つが「社会システム工学基礎」。社会基盤の先生と都市工学の先生がリレーで授業をしてくださっています。あとは「ジェンダー論」。早めに行って一番前の席で聴いてます。

―語学はどうですか?第2外国語は何をとっていますか?

スペイン語です。メキシコにいたのですが、日本人学校なので実は上達しなかったんです。リスニングはできるんですけど、自分で話すこととか文法を真面目に学んだことがなかったので、スペイン語をやろうと思って。

―馴染みのある言葉だからやりやすいですね。

楽だし楽しいです。定型で自分が言っていたことが、「こういうことだったのね」と意味が分かったりするので。その話を母にしたら、冬休みにメキシコに行けば?といってくれて。そうすればメキシコでもお世話になっていた建築家の方がいるので、そういう人に話を聞いたら面白いだろうと。

―最後に推薦を考えている後輩たちに向けてメッセージをお願いします。

高校3年生になると、自分の進路を考えるより勉強をしようというふうになってしまうと思います。それが推薦を受けるとなると、自分が今までやってきたことを振り返って、将来何をしていきたいか、あるいはもっとスパンを狭めて大学で何をやりたいか、といったことを凄く真面目に考える機会になります。
たしかに書類を書くのは大変で、勉強していれば受かるかもしれないのに、いろんな人に話を聞いて、自分と向き合って、たまに泣いちゃったりして苦労もするけど、自分と対話する機会があるのは、私にとってすごく貴重な機会だったなと思います。つらいこともあるけど、でもそれで凄く成長するはずだし、大学に入ってからもこういう人に話を聞きたいなと思ったらすぐ動けるようになります。ぜひそういう体験をしてほしいと思います。

―心のこもったアドバイスをありがとうございます。都市工学やまちづくりの勉強、頑張ってくださいね。

 

2019.10.09
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム