「あらゆる生物への興味に気づき生命化学の分野を幅広く学びたい」―2025一般生インタビュー 理科二類

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弓削千賀子さん

PROFILE

  • 氏名:  弓削千賀子さん
  • 出身校: 志學館高等部(鹿児島県)
  • 入学:  2025年 理科二類

――なぜ、東大の理科二類を選んだのですか?

高校のときの生物の授業がすごくおもしろくて生物学に興味をもったのがきっかけで、大学では生物学を学び、将来は研究職に就きたいと考えるようになりました。研究者として成長するうえで、東京大学は最先端の研究が行われていて、環境も整っているところに魅力を感じたので、東大の理科二類を選びました。

――大学ではどのようなことを学びたいですか?

小学校の頃から、漠然と医学を学びたいと思っていたので、高1までは医学部を志望していたんですけど、高校で生物を学ぶうちに少しずつ「医師になって研究する道もあるけど、自分のやりたいこととちょっとずれているな」と感じるようになりました。私は人間や動物に限らず、あらゆる生物を対象に研究したいと考えているので、生命の謎にせまる基礎的な研究から、医療を通して社会に還元する応用研究まで展開している生命化学の分野を幅広く学んでいきたいです。

――履修を考えているところだと思いますが、興味のある授業はありましたか?

直接的に生物学とは関係ないような分野であっても、幅広い視点から見て、つながりそうな分野は多岐にわたっていると思うので、前期課程では、憲法や社会制度といった政治学の領域も履修しようと考えています。

――東大に入学してみて、印象はいかがですか?

学術オリンピックでメダルを取っていたり、コンテストで成績を残していたり、中学のときに英検1級を取得しているなど、地元の鹿児島では出会えなかった人たちがたくさんいるので、多様な考え方や価値観に触れられて、本当に入学できてよかったなと思っています。

――勉強や研究以外でやりたいことはありますか?

高校時代に競技クイズをしていたので、大学でもクイズ研究会に入って活動を続けようかなと思っています。じつは、クイズ番組で有名になった東大生の存在も、東大をめざしたきっかけの一つなんです。

――どのような将来像をイメージしていますか?

大学院で専門知識やスキルを身につけた後、大学で研究ができればいいなと考えていて、将来は研究と授業に専念できる大学教員をイメージしています。大学教員になるために教員免許は必要ではないんですけど、大学では教職課程を取って、教員免許を取得することも考えています。

――高校生に向けてメッセージをお願いします。

地方からの東大受験は情報が得にくいと言われていますが、東京大学は地方の受験生に向けて、授業動画を公開していたり、オンラインでイベントや講座を開催していたり、東大生が地方の高校生を支援する学生団体もあるので、いろんな取り組みをしています。東大生を身近に感じるためにも、まずは、積極的に参加してみることが大事だと思っています。地方だからという理由であきらめないで、自分を信じて頑張ってください。

――地方の高校生を勇気づけるメッセージ、ありがとうございました!

 

取材/2025年4月
インタビュー・企画・構成/「キミの東大」編集チーム