「リスキリングも含め流動性が許容される社会だからこそ、基礎力のある人間になりたい」―2025一般生インタビュー 理科一類

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岡凜太朗さん

PROFILE

  • 氏名:  岡凜太朗さん
  • 出身校: 愛光高等学校(愛媛県)
  • 入学:  2025年 理科一類

――東京大学を志望した理由は何ですか?

ロボコン部に中高合わせて5年間所属しておりまして、工学のソフトウェア面とハードウェア面の両方にすごく惹かれていたんですね。でも、高2の頃、担任との面談のときに何をしたいのかと聞かれて具体的にすぐ答えられなくて、前期課程で学んだ後に何を専門にするか選択できる東大を意識するようになりました。

――受験勉強をする中で、工夫したことやモチベーションを保つ方法があれば教えてください。

実際に模擬テストでB判定、C判定だったとしても、僕は「模擬テストができなかったからといって、本番ができないわけじゃない」と考えるようにして、判定結果で一喜一憂しないようにしました。追い込みすぎるのも、奮い立たせるのも自分なので、あえて、自らモチベーションをコントロールしていた感じはあります。

――大学ではどんなことを学びたいと考えていますか?

今まで取り組んできたロボティクスやプログラミングも学びたいんですけど、前期課程の間にいろいろ学べるので、ちょっと趣味的な興味がある部分もいろいろ触れたいなと思っています。量子論やAIエンジニアリングなど、工学系の分野以外にも、教育臨床心理学の授業がおもしろいという話を聞いたので、文系の科目も履修したいと考えています。

――勉強以外で取り組んでみたいことはありますか?

東京での生活が始まったところなんですけど、東京の一番の利点って言ったら、人口と外国人の多さだと思っているんです。東京でツアーガイドとして活動できたらおもしろいなと思っていて、今情報を集めている段階です。

――将来はどのように考えていますか。

今後、ロボティクスやAI、ユビキタスコンピューティングがさらに発展していくと、人ができる仕事がどんどん減っていくと言われているじゃないですか。僕はそういうときに、あえて人にしかできないことっていうところにこだわらずとも、仕事ではなく何か趣味が続けられるような状況にしたいと考えています。そのためには、リスキリングも含めて流動性が許容されている社会だからこそ、まずは、大学でさまざまな経験を積んで、基礎力のある人間になりたいなと思っています。

――高校生に向けてメッセージはありますか。

東大をめざそうとする人は、おそらくボリュームゾーンがギュッと固まっていて、その上下の差は、学力というよりも、個人的にはメンタルだと思っています。だから、いい意味で楽観主義的なところを身につければ、すごい強みになると思うので、無駄に卑下せずに、楽しみながら受験に挑んでほしいです。

――前向きになれる応援メッセージをありがとうございました!

 

取材/2025年4月
インタビュー・企画・構成/「キミの東大」編集チーム