推薦生インタビュー2025(まとめ)
推薦生(2025-2018)
2025.07.10
2025.07.10
#学校推薦型選抜(推薦入試)
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#学生インタビュー
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#推薦生
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#医学部の人
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PROFILE
――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
高校1年の終わり頃に、東大でも学校推薦型選抜を実施しているということを知りました。もともと医学研究の道に進み、最先端の研究をリードする第一人者になりたいと考えていたので、東大の学校推薦型選抜だったら、早い時期から研究者に向けての専門教育を受けられるのがすごく魅力的だなと思ったのがきっかけです。具体的に学校推薦型選抜に挑戦しようと決心したのは高校3年の初め頃だったと思います。
――医学部では、早期履修制度の取り組みもかなり進んでいるようですね。
大学では研究がどのように行われているのかということについて実感がなかったので、4月から研究室を訪問させていただけるのが本当に楽しみです。医学部は、3名のアドバイザー教員の先生方の研究室を7月までの間に順々に訪問していくというスケジュールなので、その中での学びや研究に触れることで、たくさんの刺激を受けられそうです。
――医学研究として、どのような分野に関心がありますか?
新型コロナウイルスの感染が拡大する前から、エボラ出血熱や狂犬病といったウイルス感染症の分野に関心がありましたが、新型コロナウイルス感染症が拡大したことにより、パンデミックがもたらす影響にも興味が広がっていきました。ウイルス感染症は研究のテーマとしてずっと中心にあるのですけれども、東大ではいろいろな分野を見て回れるので、一つの分野に絞るのはまだもったいないかなという気持ちもあります。また、ウイルス研究の中で、AI活用の可能性なども考えながら、新しい挑戦をしたいと考えています。
――学校推薦型選抜に挑戦したことで、良かったことはありますか?
高校まではさまざまな方面に興味があったので、ウイルスに関する研究以外にも、日本生物学オリンピックや英語ディベート大会などに出場しました。そのときの資料がたくさんあり、「これをどうまとめていくか」、「今の自分にどうつながっているんだろう」といった「考える」という作業が大変ではありましたが、自分が今までやってきたことを振り返る良い機会ではあったかなと思っています。
――地方からの受験で大変さを感じたことはありますか?
学校推薦型選抜も一般選抜もそう変わらないと思うんですけれども、東大の医学部をめざすとなるとかなり情報量が少ないし、首都圏の受験生の様子があまりわからないので、自分を信じてやっていくしかないということを実感しました。私は一般入試も視野に入れていたので、正直なところ、まわりが一生懸命勉強をしている中で研究のことをずっとやっていて大丈夫かなって焦った時期はありましたね。
――実際に大学の授業を受けてみて、いかがですか。
自分の興味のあることを軸にして、それにつながりそうな分野が結構広いなって感じました。昨日ちょうど「情報システム基礎I」を受けて、最新のAI技術について学びました。ウイルスの研究と関連がありそうな技術の話もあり、非常に興味深く感じています。そのほかにも、感染症って社会全体のこととも関連しているので、工学系の研究など、いろいろなことと結び付けられそうだなって考えるだけでわくわくします。
――大学では、勉強や研究以外で挑戦してみたいことはありますか?
高校までの活動を活かして、生物学に関連するサークルや東京大学英語ディベート部がちょっと気になっています。運動とか新しいことに挑戦する予定はそんなにないですね。でも、上京したばかりで、東京に住むこと自体が新しい挑戦なのかもしれないです(笑)。今は、節約メニューを考えるのが楽しいですね。
――東大生の印象はいかがですか?
首都圏の進学校から入学してきた方がたくさんいて、きっとみんなで固まっていて話しかけづらいんじゃないかなって思っていたんですけれども、私のクラスの女子は10名で、みんなフレンドリーで楽しく話ができました。医学部にも思っていたよりは地方出身者がいたので、実際に入学してみると、入学前に聞いていた話とイメージが少し違ったなという感じです。
――東大をめざす高校生にメッセージをお願いします。
私は、これまでにいろいろな挑戦をするときも、学校推薦型選抜に向けて準備をしているときも、心のどこかで失敗してしまうかもしれないという気持ちは少なからずありました。でも、この受験を通して、それでも恐れずにやってみたいとか、知りたいという気持ちに素直になることが一番大切だと感じています。今、東大に入学して、さまざまなバックグラウンドをもった人とか、多様な学問分野と出会うことができました。みなさんも、そのように取り組んでもらえたら、新たな一歩を踏み出すための素敵な道が拓けるんじゃないかと思っています。ぜひ、がんばってください。
――ありがとうございました。充実した大学生活を過ごしてください!