「都市と人の関係を、都市工学を通して定量的に研究したい」―2025推薦生インタビュー 工学部

#学校推薦型選抜(推薦入試) #学校推薦型選抜(推薦入試) #学生インタビュー #学生インタビュー #推薦生 #推薦生 #工学部の人 #工学部の人

本多快成さん

PROFILE

  • 氏名:  本多快成さん
  • 出身校: 秋田県立秋田南高等学校
  • 入学:  2025年 理科一類(工学部進学予定)

――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
文芸部と写真部に入っていたんですけど、部活動以外の課外活動も好きで積極的にいろいろやっていたら、高3の5月頃に先生からお声がけいただいたことがきっかけで、自分でも東大の学校推薦型選抜を意識するようになりました。実際に本格的に挑戦しようと思ったのは、夏頃からです。

――高校では、どのような活動に取り組まれていたのですか?
旅行が好きというのもあるんですけど、もともと交通にすごく興味があったので、高校2年と3年の探究活動の時間に高校生の地域活性化をテーマにして、秋田市内の高校生がどんなふうに地元に愛着を感じているのか、どのようにしたら、地元への定着や定住を促せるかなど、先行研究を参考にして、アンケート調査を行いました。また、文芸部に所属していたこともあって、文芸コンクールや富士正晴全国高校生文学賞などにも出品して賞をいただきました。

――活動内容としては文系のイメージですが、なぜ工学部を志望されたのですか?
同じようなことを入試でも聞かれたんですけど、私は数値や統計データを使って、測定方法や研究結果の解析をする定量的な研究がしたかったので、工学部を選びました。

――学校推薦型選抜の準備を通して、良かったことや大変だったことはありますか?
最初は、A4用紙4枚の説明書や400字と800字の理由書に何を書けばいいのかわからなくて、書こうとしては迷走するっていうのを繰り返していました。その作業が大変で、先生方に相談しながら軌道修正をしていったんですけど、まわりからの多様な意見を聞いて芽生えた考えを言語化していくことで、自分の研究の性格を捉え直すことができたのはいい機会になったなと思っています。

――東大ではどのように学んでいきたいですか?
1年のSセメスターでは、必修が多くて3コマぐらいしか自由に受けられる科目がないんですけど、法学は履修したいと考えています。学校推薦型選抜で入ると進学選択の点数をあまり気にしなくていいので、自分の興味に合わせて、比較的のびのびと受けられるのがいいなって思っています。交通でも、デマンド型やライドシェア、観光地のオーバーツーリズムと白タクの問題など、法規制がだいぶ関わってくるので、そういった基礎的な教養を前期課程で身につけておきたいです。また、交通計画にも興味があって、早期専門教育で1年から学べると聞いたので、モチベーション維持のためにも、専門科目も早めに取ろうと考えています。

――東大に入学して、印象はいかがですか?
同級生が想像以上に親しみやすくて驚きました。入学前は、推薦生ってオリンピックとか、すごい実績のある人ばかりだっていう噂を聞いて少し不安だったんですけど、実際には気さくに話しかけてくれる人もたくさんいて、これからの学生生活が楽しみです。もちろん、素晴らしい実績をもっている人もたくさんいるので、さまざまな考え方や行動に触れて視野を広げていきたいです。

――将来の夢やイメージしている職業はありますか?
将来は交通関係の仕事に就きたいと考えていますが、都市計画において交通に関わる要素は多岐にわたっているので、まだ、どの職業でということは明確には決まっていません。大学で幅広く学びながら、将来のイメージを具現化していきたいです。

―最後に、受験勉強している高校生にメッセージを送ってほしいなと思います。
志望校を決めるときは、曖昧な理由で適当に決めないでじっくり考えてほしいなと思います。それから東京大学を受験するかどうか迷っているのであれば、東大はオリエンテーションがすごく充実しているので、私のように地方出身者であっても入学までの不安を感じることはありませんでした。そういった情報は大学の資料を取り寄せるだけではわからないので、オープンキャンパスに参加したり、いろんな情報を集めたりして、後悔しない選択をしてほしいです。

――ありがとうございます。これからの大学生活を楽しんでください!

 

取材/2025年4月
インタビュー・企画・構成/「キミの東大」編集チーム