「自分の好きな分野を突き詰め、東大での挑戦をベースにアントプレナーをめざす!」―2025推薦生インタビュー 工学部

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澤近大地さん

PROFILE

  • 氏名:  澤近大地さん
  • 出身校: 済美平成中等教育学校 (愛媛県)
  • 入学:  2025年 理科一類(工学部進学予定)

――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。
高校1年の冬に担任の先生から、東大には学校推薦型選抜という入試方法があることを聞いて、意識し始めました。自分でも調べてみると、早いうちから専門的な内容を学べることや、学校推薦型選抜の準備を通して、これまでの自分の活動を振り返り、今後の進路ついて考えるきっかけになりそうだなと思ったことから、挑戦することを決めました。

――工学部を選んだ理由を聞かせてください。
工作が好きだった祖父の影響もあると思うんですけど、小さい頃からものづくりに興味があって、高校では自然科学部に所属して、新型甲殻類ロボットの開発について研究をしました。自分の興味に従って研究活動を進めるうちに、ロボット工学など学びたいことの領域が広がり、さらに研究を深めたいと思ったので工学部を選びました。

――学校推薦型選抜の準備はいつ頃から始めましたか?
高3の10月初め頃までは研究活動を続けていたので、それが終わってから、学校推薦型選抜の準備に取り組み、出願期限までの約1カ月程度で書類を作成しました。短い期間で、自分の考えを要約してわかりやすくまとめなければならなかったので、字数制限にかなり苦労しましたね。ほかにも、工学部は学校長の推薦書以外に、本人の能力を良く知る人の推薦書を2通(以内)提出する必要があるので、進路課の先生と担任の先生、部活の顧問の先生にお願いして、それを調整するのも大変でした。

――準備をする中で、工夫したことはありますか?
まずは、とにかく自分の好きな分野を突き詰める必要があると考え、成果はそれに見合ったものが付いてくればいいかなという気持ちで進めました。僕は必ずしも成果を上げる必要はないと思っていて、活動に対して、熱量を注ぎ込むことを一番重視しました。

――授業が始まっている頃かと思いますが、興味のある授業はありましたか?
工学も好きなんですけど、哲学や倫理、人文科学も好きなんですよね。自分の人生だけでなく誰かの人生を深く考えることに対して効果的かなと思っています。あとは、高校時代の研究がバイオミメティクスというもので、生物の形態や機能などを模倣し、その生物の特長を工学技術に活かすことがテーマだったので、生物が営む、非常に低エネルギーでありながら効率のいい生命活動がいかにして生まれ、どういう仕組みで進化したのかを考えるために進化学など自分の興味のある分野を幅広く学んでいきたいです。

――大学で挑戦してみたいことはありますか?
これまでは、研究活動に熱心に取り組んで、アカデミックな分野に挑戦してきたのですが、これからは積極的にビジネスにも関わって、アカデミックとビジネスをつなげていきたいと考えています。東京大学には多様な興味をもつ人がたくさんいるので、仲間を集めて起業にも挑戦してみたいと思っています。

――将来の夢や目標を聞かせてください。
将来はアントプレナー(起業家)をめざしています。自分自身で新しい何かを創り出し、それを社会に実装することができるのか、ビジネスの才能が自分にあるのかどうかなど、大学ではいろいろなことに挑戦しながら、自分の力を試してみたいなと考えています。

―最後に高校生にメッセージをお願いします。
自身の将来を探すヒントにもなると思うので、とにかく自分の好きなこと、興味関心のあることは、それを貫き通してやり続けてほしいですね。

――ありがとうございました。これからもチャレンジを続けてください!

 

取材/2025年4月
インタビュー・企画・構成/「キミの東大」編集チーム