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「イギリス留学での出会いが公衆衛生への関心につながった。高校生活での経験を活かして幅広い分野の学びを深めたい」――2021推薦生インタビュー 医学部

2021.07.14

推薦生2021

#学校推薦型選抜 #学校推薦型選抜 #推薦入試 #推薦入試 #医学部の人 #医学部の人

2021推薦生 北井さん

PROFILE

北井きたい 朝子あさこさん

出身地:奈良県
高校:大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎(大阪府)

――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったきっかけについて教えてください。

私は高2から2年間イギリスに留学していたのですが、そこでは日本の大学入試を意識した勉強はしてなかったんです。受験勉強でいっぱいいっぱいになって留学経験を存分に生かせないよりは、イギリスでの生活と日本とは異なる教育システムでの学びを充実したものにしたくて。イギリスの高校を卒業してから、昨年の春に日本の高校に3年生として戻ってきたんですが、そこで留学経験を生かして大学に入る選択肢を調べていたら、東大の学校推薦型選抜に行きついた感じです。

高校の時に地球惑星の研究に取り組んで、研究自体の面白さを感じていたので、医学の分野でも臨床だけでなく、基礎研究も盛んな東大で学べるという選択肢は魅力的でした。

――地球惑星の研究をしていたのに、医学部を受験することに決めたのはなぜですか?

そう思いますよね(笑)。地球惑星の研究は、高校生が大学で研究に参加できるというグローバルサイエンスプログラムを通して取り組みました。もともと千葉に住んでいた頃から海が大好きで環境に興味があって、なおかつ、高1から研究ができるのが地球惑星の研究室だったんです。入ってすぐに自分で研究テーマを考え、研究計画を立てるということをやらせてもらって、高2では学会で成果を発表することもできました。

その傍らで、医学への興味もずっとありました。中学2年生の時に親戚が心筋梗塞になったのがきっかけで、臨床医になりたいと思っていたんです。ただ、千葉に住んでいた時に東日本大震災に遭ったり、その後コロナ禍も経験したりして、臨床で目の前の患者さんを救うのに限界も感じていて。大学の研究室を訪問する中で、基礎医学というアプローチがあることも知ったんですね。また留学先のイギリスは公衆衛生の研究が盛んなんですが、イギリスで出会った大学教授に直接話を聞けたことも大きくて、最終的には医学研究、特に公衆衛生を学びたいと考えて医学部の受験を決めました。

――イギリスでの出会いに大きな影響を受けたんですね。

そうですね。イギリスでは80カ国以上の出身の生徒と寮生活で過ごしていて、その交流を通しても色々なことを学びました。

たとえば、メキシコの友人からは、パンデミックの中でのロックダウン政策の矛盾を教えてもらいました。ロックダウンに従って感染予防できるのは一部の裕福な層だけで、逆に感染リスクの高い、経済的に厳しくて大家族で生活しているような人は、ロックダウンに従っていたら生活ができないと。それからフィジーの友人からは、観光開発による原住民の生活様式の変化だったり、地球温暖化の影響で食事の栄養バランスが悪くなったりしたことが原因で、慢性的な疾患が増えてきているという話を聞いたりしました。

そういう話を聞いて、臨床よりも幅広い視野で、何か医療を通じて世界に貢献できることがないかなと思うようになりました。

――幅広い興味があると、出願書類をまとめるのが大変だったのではないかと思うのですが、学校推薦型選抜の準備はどのように進めましたか?

高校からの推薦が決まったのは出願締め切りの1か月前だったので、2週間くらいで一気に準備を進めなければならなかったのが一番大変でしたね。でも、学会発表などの経験が活きて、これまでの研究成果とか、これから学びたいことなどをポスターの形式にまとめることは比較的スムーズにできたと思います。ポスターは学校の先生にも一度見ていただきました。

――高校では幅広い視野で学びを進めてきたようですが、これから東大ではどのように学んでいきたいですか?

東大では、前期課程の1、2年生の間に医学以外の分野も幅広く学べるのが魅力的だと思っています。医学の授業はもちろんですが、興味があって取り組んできた地球惑星、特に海洋系の授業も履修したいです。あとは、イギリスに留学してから多くの人の思想のベースになる宗教にも興味があって、授業を通じて体系的に学ぶことができればなと思っています。

医学部には早期履修できる授業がないのですが、研究室訪問の機会を使って、医学系の研究に早くからチャレンジしたいと思っています。

――大学でも幅広い分野を学んでいく予定なんですね。実際に入学してみて、それは達成できそうですか?

はい。魅力的な授業がたくさんあって、わくわくしています。また、体験活動プログラムなど授業外の機会にも恵まれていることに気がつきました。今まで、好奇心に突き動かされ、多忙な部分は中学、高校と続けてきた陸上長距離で培った体力で補ってきたので、大学でもその調子で様々な機会を活かして成長していきたいですね。

――高校時代の豊富な経験を生かして、ぜひ充実した東大での生活を送ってくださいね。どうもありがとうございました!

取材/2021年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム