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「幼少期の疑問が脳科学につながった。分野を問わず多様な人々に出会う大学生活にしたい」―2021新入生インタビュー 理科二類

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2021新入生豊井さん

PROFILE

  • 氏名:   豊井美雪さん
  • 出身校:  愛知県立旭丘高等学校
  • 入学:   2021年 理科二類

――東大の理科二類を目指したのはどういう理由からですか?

脳科学に興味があるんですけど、高校の時に、脳科学は何学部でも研究できると聞いて、それなら大学に入ってから学部を決めたいなと思って東大を志望しました。今のところは理系からのアプローチを考えているので理2を選びましたが、心理学などを学べる文系の学部に進学することも考えています。

――脳科学には、どういう経緯で興味をもったのでしょうか?

小さい頃から、「なんで私はこの世界を認識できるんだろう」と漠然と考えていたんです。高校の現代文の授業でクオリア(*)に関する文章を読んで、それが、自分のずっと持っていた問いを言語化してくれていると感じたんです。それで、大学で勉強したいと思うようになりました。

(*)私たちが意識的・主観的に経験している感覚(色や痛みなど)のこと。脳科学では、何らかの脳の働きによって起こると考えられているが、まだ解明されていない点も多い。

――幼少期からの疑問を突き詰める時がついに来たという感じですね!将来は脳科学の研究者をめざしているのですか?

すごく迷っているところです。純粋に知的好奇心に従って、どうしてそうなっているのかを究める研究の道も、もちろんいいなと思っています。一方で、アルコール依存症とか、脳のはたらきによって自分の意思とは関係なくそうなってしまう病気の仕組みや改善方法を探りたいという思いもあります。

――東大で挑戦してみたいことはありますか?

高校の時にやっていた、卓球とピアノのサークルに入りたいです。あとは、政策分析をするインカレの自主ゼミにも興味があります。落ち着いたら、アルバイトにも挑戦したいですね。まだ詳しいことは決めていないのですが、そこで多様な友達を作って、いろいろな経験をしておきたいというのがあります。社会人になると、自分の分野はどんどん詳しくなれるけれど、それ以外の分野の人と関わる機会が減ってしまうと思うんです。でも、ほかの世界をあまり知らないまま人生を終わるのは嫌だなと思っているので、今のうちに知っておきたいなと思っています。

――最後に東大を目指す高校生のみなさんにメッセージをお願いします。

まだ高校を卒業したばかりですが、高校生の時の感受性ってすぐに失われてしまうなと感じています。高校時代を振り返ってみると「文化祭の企画運営とか、あの時何であんなに頑張れたんだろう」と自分のことながら不思議に思うことが正直あります。でも、同時に「損得考えずにひたすら頑張れたあの時ってすごくいい思い出だったな」って思うんです。だから、いろいろなことを経験して、高校生の感受性の時でしか感じられないものを吸収してほしいなって思っています。

――温かいメッセージ、ありがとうございました!

 

取材/2021年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム