推薦生インタビュー2024(まとめ)
推薦生(2024-2018) 2024.07.24
2020.07.09
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PROFILE
――東大の推薦入試にチャレンジしたきっかけを教えてください。
高校1年の時に、2つ上の先輩が推薦で東大に合格したと聞き、推薦入試を身近に感じたことがそもそものきっかけだったように思います。でも、そのときから一貫して推薦入試を目指していたわけではありません。一般入試で東大を受けるつもりだったので、高校では成績や内申を気にしたこともなく、自分の興味の赴くままやりたいこと全てに手を出していました。その中で漠然と医療保健分野に携わりたいという気持ちがありました。そんな気持ちでいたときに背中を押してくれたのは推薦の募集要項でした。自分は推薦要件を満たしているように思えたというだけだったのですが、そのことがとても嬉しくて、「健康総合科学科が自分を呼んでいる」と都合よく解釈して出願しました(笑)。
――推薦入試の受験を決めたことによって、どのようなことが大変でしたか?
一般入試も国立は東大に出願していました。当たり前ですが、推薦入試の準備をしながら遅れないように受験勉強もしなければなりません。一般入試では、合格の可能性はあるけれど確実ではないという位置にいたので、秋の模試前には「書類作成なんかしている場合じゃないのに」と、焦りしかありませんでした。
――推薦入試の準備はどのように進めましたか?
志望理由書は自分が思っていることを書いただけです。二次試験のプレゼンは学校の先生方に内容やポスターの形式、塾の先生や友達に発表態度をそれぞれ修正してもらいながら準備しました。準備にはかなり時間がかかりましたが、自分の今までを振り返り、本当に成し遂げたいことを具体的に考えた結果、身に付けてきた能力をすべて活かせる進路を見つけられたのは大きな成果です。
――大学ではどのような研究をしたいですか?
障害のある人と支援者の適切な関係性を研究し、将来は行政に関わって共生社会の実現を目指していきたいと思っています。障害を抱える人と近しく接してきた身なので、いわゆる障害者支援の問題にはもともと関心がありましたが、これについての報道を見ていると、問題の本質が見失われてしまうのではないかと感じることがあって、自分なりにこれをライフワークとして追究しようと決意しました。
――将来、どのような社会をつくっていきたいと考えていますか?
共生社会を私なりに解釈すると、全ての人が自己実現の欲求を満たし合える社会です。自分の考えがどこまで的を射ているのかはわかりませんが、夢を表現しようとする人の顔は生き生きとします。だからすべての人が自分の夢を語りあえる社会は、きっと幸せに近いものなのだと思います。そのために、社会の中で誰もが何らかの役割を持てるような環境形成に貢献したいと思っています。
――東大に入り、周りにはどんな友人がいますか?
基本的に話していて話題が尽きないような面白い人ばかりです。それから、互いを尊重して気遣いのできる人が多いです。私の所属する理科二・三類スペイン語クラスはとても仲が良く明るい集団ですが、皆の洞察力、思慮深さや知性が楽しい雰囲気を支えているのを感じます。
時にはどうしても誰かと比較して劣等感を感じてしまいますが、それよりも尊敬の念が勝るくらい優秀な人に囲まれて学べる幸せを日々実感しています。今年は新型コロナウイルスの影響で大学に行けず、まだ会ったことのない人が大半ですが(笑) はやく大学で直接話してみたいです。
――高校までの勉強って大切ですか?
大学の授業で学ぶことは全て今まで得てきた知識の上になりたつので、高校で学習した内容の重要性を再認識していますよ。あとは、英語の重要性ですね。英語のクラスで発言できるだけでなく、論文を素早く読む力があれば、様々な場面で役立ちます。
――高校時代は、勉強以外ではどんなことをしていましたか?
数学オリンピックや模擬国連、生徒会、地域貢献活動などに取り組んでいました。特に何も考えず忙しさを楽しんでいた気がします。一人で取り組んでいたら絶対にどれか投げ出していましたが、一緒に数学オリンピックの過去問をする仲間や生徒会執行部のメンバーなど、とにかく友達が近くにいてくれたので、楽しく活動できました。つくづく共に活動してくれる仲間は大切だと思いますね。
――最後に、推薦入学の先輩として、高校生たちにメッセージをお願いします。
推薦にせよ一般にせよ、大学生になってからの学習で必要になる能力は変わりません。また、推薦入学だからという理由で劣等感や優越感を感じることはありません。入試はあくまで入学の形式ですから、皆さんはそれぞれ自分に合った受験の方法で、東京大学で学ぶという夢を叶えてください。
――ありがとうございました。これからもチャレンジを続けてください。