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「医学系プロジェクトに参加した経験から推薦に挑戦。難病を抱える人を救う薬を開発したい」――2019推薦生インタビュー 薬学部

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2019推薦生藤澤さん

PROFILE

  • 氏名:   藤澤詩乃さん
  • 出身校:  福井県立藤島高等学校
  • 入学:   2019年 理科二類(薬学部進学予定)

――東大の推薦を受けたきっかけを教えてください。
高校2年生の冬に担任の先生から勧められたのがきっかけです。でもその時は自分には出願できそうな要件や東大が求める書類や資料がほとんどないと思っていたので、まだ深く推薦入試に関しては考えていませんでした。でも校外のプロジェクトで取り組んでいた医学系と生物系の研究に加えて、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の活動の一環で、物理と化学の研究も行っていたので、その経験を活かせるかなとは漠然と考えていました。

――本気で推薦に挑戦しようと考えたのはいつ頃ですか?
高校3年生の夏頃です。4月に校内選考があり、それに出願し選ばれたので、それから本格的に頑張ろうと思いました。

――なぜ薬学の分野に進もうと思ったのですか?
高校生のときに福井大学のプロジェクトや、他の医学系の活動にも参加していて、最初は臨床医学の道に進もうと決めていました。でも医学と薬学を比較したときに、医学における医療の現場は、その場に知識と経験を持った医師などの人材や機器が必要だけれども、薬学では薬剤によって一度に多くの人を救うことができる可能性があると考えたからです。すなわち薬剤を開発できれば、それを普及し、人の命を救うというメリットがあると考え、薬学の分野に進もうと決めました。
もう一つの大きな理由は、私がパーキンソン病に関心があったことです。パーキンソン病は1000人に1人がかかるという深刻な疾患ですが、日本で少子高齢化が進む状況の中、若年者よりも高齢者に多い疾患であることから、それに対するどういうアプローチがあるかを考えていました。その頃、理化学研究所を訪れる機会がありました。その際、iPS細胞についての講義を聞き、万能だと考えていたiPS細胞もまだ多くの課題があることを知りました。その後、推薦入試のためにいろいろと調べていく中で、脳神経疾患に対しては、外科的治療はまだまだ困難であるということも知り、外科的治療よりも薬学的なアプローチを考えるようになったということも薬学に進もうと決めた理由です。

――なぜパーキンソン病にそれほどの関心を?
最初のきっかけは、テレビなどの媒体でパーキンソン病が取り上げられ、見聞きしていたからです。また、福井大学医学部が行っているプロジェクトに2年間参加していたのですが、その1年目に遺伝子や病気などの講義を受ける機会があり、そこでパーキンソン病・アルツハイマー型認知症などの疾患に対する今の治療法や課題に関する内容を聞いて、さらに強く関心を持ち、将来これらの疾患の治療に携わることができたらと考えるようになりました。

――希望する分野が絞られていると、推薦入試の書類は書きやすかったですか?
いえ、本当に大変でした。志望動機をまとめるのに毎日かかりきりで、何度も何度も練り直していました。一般入試の受験勉強に割ける時間がどうしても限られてしまい、その両立は大変でした。一般入試では理2を受験する予定でしたが、高校3年生の秋から冬には周りの友達が必死に頑張っている中、私は放課後や帰宅後は推薦入試の準備にかなり時間を費やしていたので、焦りしかなかったです。両親も心配していましたね。

―― 一般入試に絞れば良かったと思いますか?
いえ、それは考えませんでした。自分はどちらも中途半端な状態にはしたくないと思っていたので、どちらも自分のやれる範囲で最大限頑張るというポリシーを貫いていました。

――今振り返って、そうした書類を書いたり、面接を受けたりした経験をどのように感じていますか?
半年ほどの推薦入試のための準備を通じて、自分の将来に対してじっくり考えることが出来、自分が何をしたいか、また自分がどういう経験をしてきて、それを将来にどうつなげたいか、ということを考えるようになったので、そのことは自分を見つめ直し、今後に繋げていく非常に良い経験でした。

――駒場では文系科目も必修ですよね。いかがですか?
教養課程では理系科目だけでなく総合科目や集中講義などで、いろいろな分野に触れていきたいと思っています。教養課程が長い期間与えられていることは東京大学の一つの大きな特徴でもあると言えると思うので、このシステムを最大限に活用して様々な知見を得たいと思っています。そして、自分の中で視野を狭めることなく、様々なことを吸収していけたらと思います。

――将来は研究者の道を?
はい。脳・神経疾患などの創薬研究をしたいと考えています。現在、脳・神経疾患などに対して高い特異性をもっている核酸医薬というものが注目されており、私自身も非常に興味があるので、そういった分野も視野に入れつつ研究に携わっていきたいと考えています。

――創薬は夢と責任があるお仕事ですね。ぜひ頑張ってください。

取材/2019年5月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム