【開催レポート!】2025年度 第2回 学校推薦型選抜オンライン説明会―現役推薦生と交流しよう!
学校推薦型選抜
2025.12.18
2024.09.03
【開催レポート!】2024年度 第1回 学校推薦型選抜オンライン説明会
東京大学高大接続研究開発センターでは、今年度も全国の中高生を対象に、オンラインでの説明会を開催。本選抜のねらいや概要を伝えると同時に、本選抜で入学した現役学生(推薦生)との交流を通じ、制度に対する理解と興味を深めることが目的です。
今年度第1回目の開催となる6月22日の説明会は、後日の映像視聴も含めると394名のエントリーがありました。当日、彼らを温かく迎え入れるのは58名の現役推薦生です。推薦生の深い探究心や、充実した学生生活が伝わる模様をダイジェストでレポートします。
TABLE OF CONTENTS
制度の概要がつかめたところで、推薦生3名による話題提供に移ります。司会進行は、同じく推薦生の乙川文隆さん(法学部3年)と日浦萌々音さん(理科二類2年、農学部進学予定)が務めました。

まずは、ゲノム(DNAの遺伝情報のこと)医科学について、宇宙医学とかけ合わせて研究したいと東大の門を叩いた金澤さんです。幼い頃から化石発掘や天体観測、アゲハチョウを卵から育てるなど自然科学への関心が強く、そこから医学や宇宙への興味が自然と生まれたそうです。


研究活動のほか、スタンフォード大学で行われたSTEAM Campに参加して海外の同年代と共に過ごして異文化に触れたり、文化祭実行委員で広報部長を務めたりするなど精力的に過ごされたそうです。


関西から上京して数カ月ですが、学内外の友人と過ごしたり、バドミントン部で汗を流したりとアクティブな毎日で、入学前に抱えていた不安はすぐに吹き飛んだといいます。


次は、小学生の頃に祖父からもらった周期表をきっかけに化学が好きになったという嶌根さんです。小さな頃から、身の回りの「なぜ」に興味津々で、台所やお風呂場も実験室に変えてきたそうです。大学で続ける研究の原点は中学時代に遡ります。


入学後は授業の一環で、1年の頃から研究活動を開始。紙や木材の主成分であるセルロースからプラスチックをつくるのに、分解を速める触媒の研究を進めてきたそうです。推薦生ならではの早期履修制度を使うことで、3年生前期(Sセメスター)までに卒業研究以外のほとんどの単位を修得しました。時間ができた3年生の後半はシカゴ大学に留学し、超分子を研究する予定だといいます。




最後は、高校生で司法試験に合格した仲西さんです。東大では授業のほかに五月祭でAI模擬裁判を企画したり、国際法のサークルで模擬裁判に臨んだりする日々を送っています。よほどの法律好きかと思いきや、初めのうちは理系への進学を考えていて「将来は医師か物理や化学の研究者になろう!」と心に決めていたそうです。


面接では「宇宙法を学びたい!」と真剣に訴えかけた仲西さんは、東大に入学して幅広く教養を学ぶうち、いろんなことに関心が広がりうれしい悩みを抱えているそうです。もし一般選抜で入学していたら、もっと宇宙法に縛られていた学生生活だったに違いないと話します。


本選抜での準備を通じて自分の人生に向き合った経験が、今、大学で有意義な時間を過ごせている理由だと言います。


休憩を挟んで、いよいよグループ交流の時間です。推薦生2名と中高生数名ごとに26の班に分かれ、推薦生の体験や東大での生活について質問したり、周りの中高生の興味や関心を知ったりすることができます。
ここではグループ交流での対話の一部をご紹介します。
高校生A「推薦生の発表を聞いて、みなさん活動的な印象を受けました。私は図書館で本を読むのが好きで、校外での活動もそう多くありません。そういう人でも本選抜に向いていますか?」


高校生B「ロボットにも教育にも興味があって、今取り組んでいる活動も文系・理系に分けられない分野です。本選抜では出願時に学部を決める必要がありますが、どう考えるといいのでしょうか?」


高校生C「複数の学部で扱っている分野は専門的過ぎて、学部や研究室のホームページを見てもよくわかりません。何に着目すればいいのですか?」

本編終了後には、「地学・宇宙・物理」や「経済・社会」など、10のテーマに分かれての交流タイムも設けられ、そこでも中高生と推薦生の活発なやり取りを見ることができました。本選抜を経験し、東大生活を思いきり楽しむ推薦生との対話は、中高生にとって今後の進路を考えるきっかけになり、有意義な時間だったに違いありません。今後の説明会の開催日程など、学校推薦型選抜の各種情報は下記参考リンクからご確認ください。