【開催レポート!】2025年度 第2回 学校推薦型選抜オンライン説明会―現役推薦生と交流しよう!
学校推薦型選抜
2025.12.18
2025.07.31
【開催レポート!】2025年度 第1回 学校推薦型選抜オンライン説明会ー
東京大学では学部教育の総合的改革の一環として、学校推薦型選抜を導入しています。制度開始より一貫して、特定の分野における卓越した能力やさまざまな学問領域に対する極めて強い関心・学ぶ意欲を持つ学生を募り、学生の多様性を促進して、学部教育を活性化することをめざしています。
東京大学高大接続研究開発センターでは、今年度も全国の中高生を対象に、6月28日にオンラインで説明会を開催しました。制度に対する理解を深めていただくためにも、まず初めに本選抜のねらいや概要についてお届けいたします。
冒頭の挨拶は、東京大学理事・副学長の藤垣裕子先生から、本選抜の受験を検討している中高生に向けてお言葉をいただきました。

藤垣先生「本選抜は、迷っているならぜひ受けていただきたいです。数学オリンピックや留学体験などがないといけないのかという不安を抱かれる方もいらっしゃいますが、必ずしもそのような経験がなくてはならないわけではありません。それから、本選抜の募集要項、特に各学部長からのメッセージはよく読んでください。各学部でどのような学生を求めているのか、メッセージを読むことによってよくわかります。東京大学では多様な学生を迎え入れたいと思っています。さまざまな学生がキャンパスにいることで、自己を相対化することができます。そのために、より多様なバックグラウンドを持つ学生に受験していただきたいです。
本選抜は一種の体験活動と思ってください。受験生が非常に早い段階から教員と直接やりとりし、教員の反応を知ることができる貴重な機会です。単に合否にこだわるのではなく、本選抜を受けたことによってたくさんのものを得て、次のステップをめざしてください。とにかく積極的にチャレンジしていただけたらと思います」
続いて、進行役を務める高大接続研究開発センター助教の服部恵典先生より、東大の特徴や本選抜について説明が行われました。中でも重点的に説明が行われたのは、一般入試とは異なる、本選抜で入学した場合の独自の特徴です。

服部先生「一般選抜で入学した場合、1~2年次に分野横断的に幅広く学ぶ「リベラルアーツ」教育を受けた後で、3年次以降の進学先学部を選ぶ「進学選択」制度があります。これは東大の大きな特徴のひとつです。他方で、本選抜に進学選択はありません。出願時に進学先の学部を決めて学部ごとの選抜を受けるのが、一般生との最大の違いといえます。学校推薦型選抜で入学の場合も、1~2年次は一般生と同じようにリベラルアーツ教育の単位を取得する必要がありますが、アドバイザー教員のサポートや、前期課程のうちから3~4年生の授業を受けられる早期履修制度が用意されています。
また、注意していただきたいのは、ある学問分野について学べる学部が、複数あることが少なくありません。例えば社会学なら、文学部・教養学部・教育学部などで学べますが、学部によって特色が異なります。本選抜をどの学部で出願するか考えるのは、きっと悩ましくも楽しい体験になるはずです」
服部先生からの説明を受け、高大接続研究開発センター特任教授の高橋和久先生が、次のようにアドバイスしました。

高橋先生「一般選抜と同じく、学校推薦型選抜についても本大学はアドミッション・ポリシーを明示しており、本大学が重視する学部学生の多様化を実現するために導き出されたのがこの選抜です。本選抜は、いわゆる受験対策がいらない入試です。高等学校までに自分が研究したい学問領域がはっきりしており、東大入学が目的ではなく、自分がやりたいことを実現するために東大を選択される方にぜひチャレンジしていただきたいです。本日の説明会は、合格のための情報提供の場ではなく、本選抜への挑戦意欲を高めるための場です。先輩方の話を聞き、個人的な体験談からどのようなメッセージを抽象化するかはみなさん次第です」
下記、参考リンクでは、学校推薦型選抜の概要等をまとめていますので、ぜひご活用ください。
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