高校生・受験生が東大を
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――東京大学を志望したきっかけを教えてください。

東京大学には日本の大学の中でもトップクラスの研究施設や優れた資料があるので、興味のある学問分野が見つかったときにそれを思う存分学べる場所、学びをとことん突き詰められる場所だと思ったからです。前期課程の2年間があることで、ゆっくりと時間をかけて新たな興味分野を開拓できる点も魅力的でした。

――なぜ文科二類を選ばれたのですか？

もともと経済分野に興味があったためです。入学前から、もし東京大学に入れるのなら、卒業後は社会の役に立つような人間になりたいという気持ちがありました。社会を変える方法はたくさんあると思うのですが、新たな事業を始めるにも、企業で働くにも、非営利団体を立ち上げるにも、社会で働くことは経済とは切っても切れない関係にあるのだから、それなら、将来幅広い分野に活かせる経済学を学びたいと思いました。経済学の研究をしたいというよりかは、社会で役立つ実践的な経済の知識やスキルを身につけたいと思っています。

――高校時代、熱心に取り組んでいたことはありますか？

PRスタッフという団体に所属し、精力的に活動していました。学校紹介動画の作成やイベント時には受験生との対面相談、校内ツアーなどを担当していました。ほかにも、部活や語学系のイベントなど、力を入れていた活動はたくさんあります。少しでも興味をもったら「何でもチャレンジしてみよう！」、参加したからには「全て全力で取り組もう！」というマインドで過ごしていたので、とにかくいつも忙しくしていました（笑）。

――シラバスを見ているところだと思うのですが、興味のある授業はありましたか？

前期課程で興味があるのは「文化人類学」の授業です。自国や他国の文化について深く見つめ直せるのは、とてもおもしろそうです。もう1つは、言語です。歴史と情緒ある日本語が好きなので、文法や、今は馴染みがなくなってしまった日本の言葉、歴史、方言など、幅広く学びたいです。言語系の授業もこれから履修してみたいと思っています。

――勉強以外で挑戦したいことはありますか？

高校では文化部だったこともあって、あまり運動をしていなかったため、サークル活動で合気道やダンスサークルなど、運動系のものに挑戦したいです。

――入学してからの東大の印象はいかがですか？

オリエンテーションに参加したり、上のクラスの先輩方とお話をしたりする中で、東大生のイメージが大きく変わりました。勉強以外にもさまざまなことを頑張っている方々が多いのだなというふうに感じています。堅苦しい雰囲気はなくて、にぎやかで明るい雰囲気です。ときに真面目に、ときに自由に、メリハリをつけて大学生活を楽しんでいる様子に好感を持ちました。

――最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします

私は高校2年まで、勉強も頑張りつつ課外活動にも多くの時間を費やしました。高校3年になってからも友達や先生とのコミュニケーションの時間をとても大切にしていたことで、それが良い息抜きになり、結果的にメリハリをつけて勉強に集中することができました。今振り返ると、勉強だけを頑張るのではなく、さまざまなことに挑戦したり、自分の内面を豊かにする時間を取ったりしたことが、今の自分にとってとてもプラスになったと感じています。高校生のみなさんにとっても、一度きりの高校生活なので、勉強以外のことにもたくさん挑戦し、息抜きも大切にして、全力で楽しみながら過ごしてほしいです。

――応援メッセージをありがとうございました。大学生活を楽しんでくださいね！

 

取材／2025年4月
インタビュー・企画・構成／「キミの東大」編集チーム

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