「第98回五月祭」レポート2025!-2日目
駒場祭・五月祭
2025.06.30
2025.06.30
第98回五月祭 1日目の様子を学生目線でレポート!
2025年5月24日(土)・25日(日)に第98回五月祭が開催されました。今年も本当に多くの方にご来場いただき、たいへん賑やかな学園祭となりました。今回は、五月祭の1日目の様子を、学生サポーターのゆさん、SAKAさん、Herbstさん3名の方の目線からそれぞれお届けいたします!
東京は、梅雨を前に天気がすっきりしない日が続きました。今日もあいにくの曇り空。しかし、日傘も雨傘も開かずに済むので、もしかすると、これくらいの天気が学園祭にはちょうどいいのかもしれません。屋外にも屋内にもたくさんの人が集まり、人の波に飲み込まれてしまいそうなほどの賑わいです。さあ、五月祭に出発です!
たくさんの人が絶えず駅からキャンパスに流れ、学生街ゆえに、普段土日は休業している近隣の飲食店もこの日ばかりは営業し、賑わいを見せています。キャンパスに入る前から、すでにお祭りのような雰囲気です。正門から構内に入るとさっそく、食べ物のいい香りや軽音サークルの演奏、人々の会話のざわめきが気分を高めてくれます。
最初の目的地に向かっている途中で、東京大学新聞社のブースを発見!じつは、地方出身の私は、高校時代に東大のキャンパスを訪れた際、学生が毎年編集・発行しているというこの受験本を買ったことが、東大を志望するきっかけとなったのです。同じ受験本に手を伸ばす高校生の親子を前に、原点に立ち返るようなあたたかい気持ちになりました。また、おすすめ企画を紹介する記事が掲載された『五月祭特集号』を購入すると、より一層五月祭を楽しむことができそうです。
私が最初に訪れたのは、東京大学狩人の会による「骨と狩猟展」。ここでは、狩人たちが実際に狩ってきた動物の毛皮や骨を近くで見たり、手で触ったりすることができます。教室の入り口ではさっそく骨と毛皮がお出迎え。入ってすぐの黒板には数種類の毛皮が展示されており、それぞれをめくるとそれがどんな動物のものであったかわかるようになっていました。衣服に加工された後とは異なり、生きていたときの姿をそのまま伝える毛皮は、手に取ってみるとずっしりと重く、命の重みを肌で感じることができました。ただ展示しているだけではなく、会員が解説してくれたり、展示の近くに解説が添えられていて、感性的に命に向き合うだけでなく、生物に関する知識も深めることもできました。
動物に向き合い、心も頭もいっぱいになったところで、建物の外に出て少し休憩しましょう。
次に訪れたのは東大みかん愛好会。みかんを愛する学生たちが、みかんやみかんジュースなどを販売しています。私は、かねてより旅行で訪れたいと思っていた愛媛県産のみかんを一つ注文すると、なんと!レモンのように黄味が強く、手のひらに収まりきらないほどの巨大なみかんが届きました…!東京ではなかなか目にすることのない、全国各地の多様なみかんに出会える…そんな素敵な企画でした。
歩き疲れたので、ひと息つこうと「地球のみらいカフェ」へ。この企画を出展した東京大学SDGs協創学生アライアンスは、気象や性教育など、SDGsをめぐる5つの団体が連携して活動しているそうです。私が関心を持つジェンダー・セクシュアリティに関しても、チャリティーグッズがたくさん準備されていました。なかでも、1点につき100円が東アフリカ地域での妊産婦支援に寄付されるチャリティーリングは、アクリル製でバイカラー。一色は身につける自分のため、もう一色は「海の向こうの彼女のため」というメッセージが込められているそうです。また、私が驚いたのは、配布されていた「デートDVチェッカー」。健全な関係から、デートDVに該当しうる危険な関係までをわかりやすくグラデーションで示した短冊です。「デートDV」という言葉からは深刻なケースだけを想像していましたが、紹介されていた行動例の中には親子関係などにも当てはまる行動が並んでおり、自分と周囲の人々の関係を振り返るきっかけとなりました。